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詩集「Variationen」

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SPRINKLING RAIN



二人で歩いた真夜中の街路
仰ぎ見る月は淡い光りを放つだけ
多くを望むわけじゃない
君とこうして歩きたい…ずっと…

霧雨の降る夕べに想う
君に会えないこの苦しみを
僕はどうしたらいいのだろう

Sprinkling rain 夜の闇
僕を溶かして隠してくれ
この雨と一緒に心晴れゆくまで
Sprinkling rain 風の声
誰にも届かせないで
この淋しさとため息掻き消して…


泣きながら目覚めた部屋の中
耳元で君の声が聞こえたようで…
想いの苦痛に身をまかせ
君に会いたいと呟いた

お伽話なんて信じやしない
人の心はまるで enigma
夢の狭間に絡んだ糸

Sprinkling rain 人の心それは冷たく裏切るもの?
それでも僕は信じて行きたい
Sprinkling rain 雲の谷
不意に見えた七色の橋
昔日に交わした約束の証

なぜ?なんて関係ない
ただ流される現在(イマ)を
乗り越えて行けばいいさ

Sprinkling rain...
いつしか晴れた青空に消える
想いに降った涙雨はきっと…
淡い優しさに変わるだろう



 
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