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詩集「Variationen」

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ただ、僕はここにいて



星降る夜空 キレイだなんて眺めて
歩いて行く土手の上 風受けながら

ねぇ、もう少し先まで星見ながら歩こうよ
あの星座の物語 二人で話したよね

秋を感じさせる空気の中
瞳の中の君は ここにいない…

ただ僕はここにいて 想っていたんだよ
君のいない日々の中 星だけが流れる
なぜ僕はここにいて 想い続けるんだろう?
もう君の声さえ忘れてしまう程に
遠く遠く 離れてしまったんだね…

目の前に転がる空き缶蹴り跳ばし
なんとなく歩き続ける いつもの散歩道

あの頃に君と歩いた煌めくような想いは
いつしか柔いで…風の中 溶けていった…

月明かりに落ちた 自分の影
一人だなって 実感させられる…

ただ僕はここにいて 愛を知ってしまった
でも君の温もりを もう感じる術はない
なぜ僕はここにいて 追い求めてしまうんだろう?
たった一つの愛が僕は欲しかったんだ…
どこにいても君だけを想う…

ただ僕はここにいて…君もここにいて…
どうして出会ってしまったんだろう?
なぜ僕はここにいて…君はいなくなって…
もう君の陰さえ 月明かりの中に
見つけること出来なくなっても
いつか…

優しく思い出せるよう…



 
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