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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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362部分:第二十九話 郭嘉、鼻血を出すのことその十三


第二十九話 郭嘉、鼻血を出すのことその十三

「お風呂?」
「そうだな。風呂場だ」
 二人が案内されたのは風呂場の脱衣所であった。そこに郭嘉と程昱も来た。
「劉備殿もですか」
「こちらに案内されたのですね」
 郭嘉達は劉備と関羽を見て目をしばたかせた。
「どうしてなのでしょうか」
「曹操様にここに来るように言われたのですけれど」
「まさかと思うが」
 関羽も頭の中に不吉なものが走った。
「風呂場で。私達四人を相手に」
「何とっ、その様なことが」
「はい、ストップ」
 程昱はすぐに郭嘉を止めた。
「今それやったらややこしくなるから」
「うっ、そうなの」
「そう。だからとりあえずお風呂の中に入りましょう」
「そうよね。じゃあ服を脱いでね」
 すぐにそのピンクのブラとショーツだけになる劉備だった。
「中に入りましょう」
「劉備殿のスタイルは凄いですね」
「関羽さんも」
 二人にとっては彼女達のスタイルは驚くべきものだった。実際に郭嘉の目は大きく見開かれている。そのうえで話をするのだった。
「そこまでスタイルがいいと」
「もう犯罪ですよ」
「犯罪?」
「そうなのか?」
「私もそう思います」
「それで魅了される人も絶対にいます」
 程昱に至っては断言であった。
「男女問わず」
「うっ、では私はどうすれば」
 ここで言ったのは関羽だった。
「やはりここで曹操殿に」
「ううん、それは絶対にないと思うわ」
 劉備は右手の人差し指を自分の口元にやって視線を上にして言った。不安げな顔になっている関羽とは対象的な表情だった。
「だから曹操さんはそうした人じゃないわよ」
「そうだな。不安になっても仕方ないか」
「はい、それではです」
「中に入りましょう」
 見れば郭嘉と程昱も下着姿になっている。郭嘉は見事なコバルトブルーのブラとショーツである。程昱はフリルのある白いブラとショーツだ。
 劉備はその二人の姿を見ても言うのだった。
「二人共奇麗ね」
「いえ、私なぞはとても」
「お世辞は駄目ですよ」
「ううん、郭嘉さんっておっぱいも大きいしウエストもくびれてるし」
 確かに彼女のスタイルは素晴しいものである。
「程昱さん可愛いし。お肌も奇麗だし」
「私、いけてますか!?」
「私もですか」
「いいと思うよ。二人共ね」
「うう、劉備殿有り難うございます」
「何気に人たらしですね」
 こんな話をしてであった。彼女達はその下着も脱いでそのうえで風呂場に入った。その中にいたのは。
「よく来てくれたわね」
「あっ、曹操さん」
「私に会いたいそうね」
 広い風呂の中には既に曹操がいた。
「二人だったかしら」
「は、はい」
「そうです」
 郭嘉は直立不動になって、程昱はいつもの調子で曹操の言葉に応える。見れば曹操は既に一糸まとわぬ姿になって湯の中に立っている。小柄で胸は小さい。だが均整の取れた素晴しいスタイルである。
「その通りですっ」
「御会いして頂いて光栄です」
「名前は何というのかしら」
「はい、郭嘉といいます」
「程昱です」
 二人はすぐにそれぞれ名乗った。見れば人形には目隠しがされている。
 
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