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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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339部分:第二十八話 ミナ、一行に加わるのことその四


第二十八話 ミナ、一行に加わるのことその四

 張飛は観客達のその言葉にまずはその目を点にさせた。
「そんなにいいのだ?」
「言った通りだろう?」
 趙飛はその彼女を見ながら微笑んでみせてきた。
「御主にはその服もいいのだ」
「スカートなんて穿くのはじめてなのだ」
「だがそれでもなのだ」
「違和感があるのか」
「下がすーーすーーするのだ」
 こう言って困った顔を見せる。
「星はその服を着ても平気なのだ?」
「慣れればどうということはない」
 趙雲は悠然と笑って言葉を返した。
「スカートもな」
「そうなのだ」
「それよりもだ。張飛よ、聞いているか」
「うん、凄い歓声なのだ」
 彼女達もかなりの拍手と歓声を受けていた。
「鈴々達ってここまで凄いのだ」
「いやいや、まだ究極の人材がいるぞ」
「究極の?」
「そうだ、あの二人が勝利を決める」
 こうまで言うのであった。
「間違いなくな」
「そうなのだ、あの二人なのだ」
「凄いぞ、あれは」
 そうしてだった。この二人の次にその二人が出て来たのであった。そしてその二人を見た観客達の反応はどうかというと。
「うおおおおおおおおおおっ!!」
「これは凄い!」
「ないだろこれは!」
「もう最強だぞ!」
「そ、そんなにか!?」
 馬超が彼等の歓声に呆然となった。
「そんなに凄いのか?あたし達」
「ほらね、蒲公英の言った通りでしょ」
 馬岱がその従姉の横から言う。
「この服だと間違いないって」
「そうなのか」
「そうよ。だからお姉ちゃん普通に滅茶苦茶可愛いから」
「そうか?」
「そういうこと。だからその服だともう完璧なのよ」
 見れば馬超は黒いゴスロリである。帽子まである。それに対して馬岱は白いゴスロリである。黒と白で見事に対比を見せているのだった。
「ほら、お客さん達凄い声じゃない」
「まるで雷だな」
「お姉ちゃんと蒲公英がそこまで凄いってことよ」
 馬岱はにこにことして話す。
「そういうことなのよ」
「御前もかよ」
「そうよ。だからこの歓声なんじゃない」
「何かかえって怖いな」
「怖い位がいいのよ。さて」
 馬岱はまた笑って言う。
「次は劉備さんと関羽さんよ」
「そうだな。じゃああたし達はこれでな」
「退散しよう」
 こうして劉備と張雲の番になった。今度は。
「すげえ・・・・・・」
「胸でけえ・・・・・・」
「しかもあの黒髪の娘凄い色気だな」
「ああ、何か我慢できなくなった」
「あそこまで凄いとな」
「なっ、何を言っているんだ」
 関羽も観客席の言葉を聞いて声をあげた。
「私をどうするつもりだ」
「別にどうするつもりはないんじゃないかな」
 その横にいる劉備はいつもの調子である。
「関羽さんが奇麗で可愛いっていうだけで」
「そ、そうなのか」
「そうよ。だってその格好って」
 関羽のその服を見ていう。見ればその服はだ。
 
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