| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

守護者に俺はなる!!!

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

初めまして

海軍から逃げ切った俺達は、とある島に到着した。船を海軍に見つからないように停泊させ、全員で島に上陸する。

ロビン「無人島かしら?」

「メェ~」

『??』

歩いていると、前方にヤギの子供が草を食べていた。

チョッパー「ヤギ?」

「「「に、に、肉だぁぁぁぁぁ!!!!!」」」


ルフィにウソップ、サンジは逃げる子ヤギを追いかける。おいおい、いくら何でもそれはあまり…

ナミ「待ちなさいよ!」

すると、ナミ、ビビ、レモーネの三人がルフィ達の前に立ちはだかる。

ビビ「いくらお腹が空いていると言っても、あんな可愛いヤギを食べるだなんて」

レモーネ「そうよ!」

「メェ~」

確かにナミ達の言い分は分かる。だが、呑気に話してる場合じゃなくなったな。

ゾロ「どうやら、可愛いヤギさん達に好かれちまったみたいだぜ」

ユウ「そうみたいだな」

ナミ「え?」

すると、周りの草むらなどから大量のヤギが出て来た。見た感じ怒ってるな。

チョッパー「罠だ!俺達罠に嵌められたんだ!!」

すると、ヤギが俺達目掛けて突進して来る。

ゾロ「しょうがねぇ」

チョッパー「斬るなゾロ!」

刀で斬ろうとするゾロを止めるチョッパー。

チョッパー「こいつら悪い奴等じゃない!俺には分かるんだ!」

その言葉に俺達はヤギを傷つけない様に対処する。

チョッパー「待て!お前達を食べたりなんかしないよ。俺が約束する!でも、どうして俺達を罠に嵌めたんだ?」

「メェメェ。メメェメェメ」

チョッパー「えっ!?こいつら誰かに命令されてやったんだ」

ヤギの言葉を俺達に教えるチョッパー。ホント、動物同士だから便利だよな。

チョッパー「止めるんだ!」

チョッパーが攻撃して来るヤギを止めようとする。しかし、ヤギ達は一向に止める気配はない。

チョッパー「止めろおおおおおお!!!!」

人型に変身して叫ぶ。すると、攻撃してたヤギが全員驚く。いや、全匹?

「ひゃああああああ!!!」

すると、木から老人が落ちてきた。

「バ、バケモンや!!?」

ルフィ「変なおっさんが落ちたぞ」

ビビ「トニー君、ヤギさん達に命令してたのはその人なの?」

チョッパー「どうなんだ?」

「「メェ~」」

チョッパー「そうだって」

って事は、このヤギ達は全て爺さんのペットなのか?

「あわわわわわ!!」

爺さんは慌てふためく。

ゾロ「俺達に襲われるとでも思ったんだろ」

ユウ「ま、そう思われても仕方ないけどな。俺達海賊だしよ」

サンジ「心配すんな。水と食料が欲しいだけさ」

「海賊の言う事なんか信用出来るかい!言うとくが、この島にはお宝なんか無いさかいな!ワイは無一文や!!」

ウソップ「どう見たって大金持ちには見えねぇよ!」

確かにそうだな。よく見ると服もボロボロだしな。

「クソ海賊共め!こうなったらワイも男や!煮るなり焼くなり好きにせんかい!!」

サンジ「ほ~そうかい。俺はコックだ。煮るのも焼くのも得意だ」

「待った!待った冗談やっちゅうねん」

爺さんは石ころを数個投げて草むらに逃げていく。しかし、途中で枝に引っ掛かり動けなくなる。それをゾロが枝を切って助けてやった。しかし、それにビビったのか爺さんは気絶した。

ルフィ「のびちまったぞ」

ウソップ「負けん気は強ぇが、気の小さい爺さんだな」

気絶した爺さんを診察するチョッパー。すると、顔を青くする。

チョッパー「大変だ!心臓が止まってる!!」

『え!?』

その言葉に俺達は驚く。

ルフィ「ゾロ!」

ウソップ「鬼!」

ナミ「酷いわ!」

サンジ「マリモ」

ビビ「残酷です!」

レモーネ「そうよ!」

ユウ「殺すとはな」

「メェ!」

ゾロ「やっ!ちょっ!ちがっ!!えっ!!」

流石の本人もこの事態に焦っているな。チョッパーは必死に爺さんに心臓マッサージしてる。

チョッパー「俺は医者だ!早く爺さんを家に連れて行かないと!!」

「メェ…」

そして急いで爺さんの家に向かった。ゾロは罰として爺さんを背負っている。ベッドに寝かせて暫くすると、爺さんが目を覚ました。

「ふぅ…もうちょっとで殺されるとこやった。やっぱ海賊は油断も隙もならんわ」

ウソップ「よく言うぜ、勝手に気絶しちまった癖に」

ルフィ「ヤギのおっさん、ビビって心臓止まったのか?」

サンジ「このグランドラインじゃ驚きの毎日だろうが。よくそんな小せぇ心臓で生きてこられたもんだぜ」

ルフィ「ホントだな!」

笑いながら言うルフィ。確かにこのグランドラインじゃ驚きの連続だ。俺も初めて来た時は驚きすぎたな。

ナミ「でもよかった。命に別状がなくて」

「ええことなんかあるかい!!」

突然叫んだ爺さんは、そろばんを取り出す。

「ねがいましては、お前らのせいで腰は抜けるは死ぬ目に合うわ、おまけに薪割も水汲みもできん。えらい損害や!しめて五千万ベリーの損害やな」

そう言う爺さんを無視して、俺を含めた男連中は離れていく。ナミと2人でそろばんをはじいて値段を交渉してると、爺さんは泣き出した。

ルフィ「分かったよ爺さん。俺達が薪割や水汲みをしてやるよ」

「麦わらの兄ちゃん話分かるやないか!商談成立や」

ルフィがそう言うと打って変わって、笑顔になる爺さん。ド突いたろかホンマに。で、俺達は手分けして薪割りと水汲みを始めた。

サンジ「あの爺さん、よっぽど海賊が嫌いみたいだな」

ユウ「そうだな。何か恨みでもあるんじゃないのか?」

チョッパー「この島で人間は爺さん1人だって。何処からか流れ着いて、もう20年の付き合いになるんだってさ」

20年か。長いな…

ルフィ「20年!?んん?そんな奴前にもいたな」

いたのかよ。見ると、ナミは何かを思い出し苦笑いをしている。お前も見たのかよ…するとゾロが何処かに行こうとする。

ルフィ「何処行くんだゾロ?」

ゾロ「食いモン探してくる。あの爺さんが分けてくれるとは思えねぇしな」

だな。分けてくれって言った瞬間、またそろばんで勘定しそうだしな。

ルフィ「そっか!だったら肉頼むぞ肉!」

ゾロ「贅沢言うな!!」

そしてゾロは森の中に入っていった。

「もっと腰入れてやらんかい!近頃の若いモンは薪割りもロクに出来んのかいな」

爺さんは俺達に指示するだけ指示し、自分は何もせず口だけ出してくる。

ユウ「……」

俺は割れた薪を強い力で握っていた。ミシミシと音を立ててる薪がある。そして夜になっても、爺さんからの仕事は次々出された。

ゾロ「お前ら、まだやってんのか?」

ウソップ「あの爺さんが次から次へと仕事押し付けやがって!!」

レモーネ「もう疲れたわ」

ルフィ「腹減った~」

するとゾロが取って来た果物を差し出してくれた。そしてそれを食べてると、ゾロが山の上で海賊船を見たと言い出した。

ルフィ「海賊船?」

ゾロ「ボロ船だが、確かに海賊旗があったからな」

ルフィ「誰が作ったんだ?」

サンジ「爺さんしかいねぇだろ」

ユウ「そうだな。この島には爺さんしかいなかったんだ」

俺は果物をいくつか取ると、木にもたれる。

ユウ「悪い。俺もう休ませてもらうぞ」

そしてすぐに眠りについた。すると、今度は見慣れた場所にいた。

ユウ「ここは…確かアラバスタの時に見た」

『その通りです』

振り返ると、俺をこの世界に転生させ、つい最近その事を思い出させた女神がいた。

ユウ「あんたか。で、何の用だ?」

『はい。貴方に授けた能力ですが、見たところ完璧に使いこなせていないようでしたので』

ユウ「そうだな」

俺はニードルスでの戦いを思い出す。百式観音が長時間出せなかったしな。

『そこで、その能力の元の持ち主から修行を付けてあげたいと言われまして』

ユウ「修行か。それはありがたいな。だが、今現在俺は寝てるだけだ。どうやって修行をするんだよ」

『その事ですが、基本は貴方が眠った時に行います。そして、寝ている間は1日が1ヶ月になります』

ユウ「は?」

俺は言葉に理解できなかった。

『ですから、貴方の世界で寝た時は、こちらでは1ヶ月になるんです』

ユウ「つまり、俺が寝た時に修行を行い、1ヶ月分の修行が出来るってことか」

『その通りです』

それはありがたい。少しでも長い時間が必要だしな。

『それでは、貴方に修行を付けてくれる方達を紹介します』

そう言うと、目の前から人が現れた。

『まずは、百式観音の使われるネテロです』

ネテロ「ほっほっほ。よろしくのぅ」

『次に、居合拳等を使用する高畑・T・タカミチです』

タカミチ「よろしくね」

『次は川神流の総代、川神鉄心です』

鉄心「いい目をしておるのぅ」

『流派東方不敗、東方不敗です』

東方不敗「弟子を取るのはドモン以来じゃな!!」

『知識や技術等は、篠ノ乃束です』

束「なるほど~!確かに君なら、この束さんの弟子にピッタリだね♪どんどん教えるよ~!ブイブイ♪」

『太陽の能力、エスカノールです』

エスカノール「あなたが私の能力を受け継いだ者ですか。私が直々に教えるのに感謝しなさい」

『チャクラ等を教えるのは、歴代の影達です。そして、宝具は各持主が出て来ますので、使用した時に分からない事があればその都度聞いて下さい』

ユウ「……」

あまりの豪華な顔に、俺は言葉を失っていた。だが、これで確実に今より更に強くなれる!!

ユウ「これからよろしくお願いします!!」

『ああ!!』

そして、俺の修行は始まったのだった。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧