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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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291部分:第二十四話 劉備、剣のことを聞くのことその六


第二十四話 劉備、剣のことを聞くのことその六

「よかったら会ってくれ」
「わかりました」
 劉備も草薙のその言葉に頷いた。
「それじゃあ今から」
「頼むぜ。俺も同席させてもらっていいか?」
「はい、御願いします」
 劉備は草薙のその申し出に対して頷いた。
「草薙さんのお知り合いですよね」
「よく知ってるさ」
 草薙は冷静にこのことを認めた。
「話してただろ?因縁があるってな」
「因縁ですか」
「そのことも話させてもらうさ。それじゃあ行こうか」
「わかりました」
 劉備達は一同が食事を食べる部屋で彼女と会うことになった。赤い扉に壁、それと机と椅子のだ。そこで主だった面々と草薙を交えて会った。
 こうしてであった。その神楽ちづるが案内された。黒くすらりとした長い髪に髪と同じくすらりとした長身、それにはっきりとした顔立ちの美女である。目元がしっかりしている。白い巫女を思わせるシャツにだ。黒いぴっしりとしたズボンという格好である。
 その彼女が劉備と草薙達の前に来た。まずはであった。
「久し振りね、京君」
「また君付けかよ」
「年上だからいいじゃない」
 神楽は優しく笑って彼にこう返した。
「お姉さんみたいなものでしょ」
「誰がお姉さんだよ」
 草薙は今の彼女の言葉には苦い顔で返した。
「俺は別にな」
「別に?何かしら」
「あんたと会いたくてここに来た訳じゃないしな」
「あら、それはどうしてかしら」
「あんたと会うと絶対に何か怒る」
 草薙は怪訝な顔で述べた。
「だからな」
「そうね。確かにね」
 神楽もこのことを認めて頷いた。
「それはその通りね」
「そうだろ、じゃあ今も」
「そうよ」
 また認めてきた神楽だった。
「残念だけれどその通りよ」
「まさかと思うがな」
 草薙の目が鋭いものになった。
「あれか?オロチがこの世界にも」
「可能性はあるわね」
 神楽も真剣な顔で返す。
「それはね」
「それは、か」
「ただ。今のところオロチは感じないわ」
 それはというのである。
「彼等もここに来ている可能性は高いけれどね」
「そうだろうな。俺達がこの世界に来ているとな」
「彼等も」
「来ているのが普通だろ」
 草薙はこのことについては決して楽観していなかった。
「何処かに潜んでいやがるんだろうな」
「妖しい噂も聞いているわ」
 神楽もこんなことを言う。
「それらしき影のね」
「そうか。じゃああいつも来ているな」
「八神庵ね」
「ああ、あいつは絶対に来ている」
 草薙は彼に関してはさらに強い確信を持っていた。
「確実にな」
「間違いなくね。君と彼はオロチのそれよりも強い因縁があるから」
「あいつとの決着はな」
 このことも話す草薙だった。二人は今向かい合って話をしている。
「必ず着ける」
「そうするのね」
「どっちが死んでもだ」
 草薙の言葉は強かった。
 
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