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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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24部分:第二話 張三姉妹、太平要術を授かるのことその十一


第二話 張三姉妹、太平要術を授かるのことその十一

「俺はアクセル=ホークだ」
「アクセル=ホークですのね」
「格闘ジャンルはボクシングだ。かつてはチャンピオンだった」
「ボクシング!?それにチャンピオンっていったら」
「そうよね」
 ここで顔良と文醜がそれぞれ袁紹の左右から言う。
「ミッキー=ロジャースと同じよね」
「マイケル=マックスって奴もこの前来たしね」
「ミッキーにマイケル!?」
 その男アクセルはこの二人の名前に顔を向けた。
「あの連中もこっちの世界に来ているのか」
「ええ、そうなの」
「若しかして知り合いなのか?」
「ああ、そうさ」
 アクセルは上からの顔良と文醜の言葉ににやりと笑って返した。
「そうか、あいつ等もここにいるのか」
「何でしたら会いますの?」 
 袁紹は彼の今の言葉に興味を抱いた。
「それでしたら呼びますわよ」
「ああ、頼む」
 こう返すアクセルだった。
「そうか、あいつ等もここにいるのか」
「へっ、何か別世界にいる気がしねえな」
「全くだな」
 ビリーとローレンスもこう言い合う。
「俺達三闘士もここでまた揃ったしな」
「まさに縁だな」
「全くだ」
「ではあの者達をここへ」
 袁紹はすぐに周りに声をかけた。
「何かよくわかりませんけれど感動の再会の様ですわ」
「そうですね。それじゃあ」
「すぐに」
 こうしてその彼等が呼ばれた。いかつい顔で髪を短く刈った黒人に長身で細身のスポーツ刈りの黒人、そして仮面を着けた髷と長い中国の緑色の服を着た三人が来たのであった。
 そのうちの二人の黒人がだ。アクセルの姿を見て驚きの声をあげた。
「おいおい、アクセルじゃないか」
「あんたもこっちの世界に来たんだな」
「ああ、その通りさ」
 アクセルはその彼等に対して笑顔で応える。
「あらためて言うぜ」
 ここでスポーツ刈りの黒人が袁紹達に顔を向けて言ってきた。
「俺はミッキー=ロジャース」
「俺はマイケル=マックス」
 もう一人の黒人も名乗ってきた。
「俺もチャンピオンだったんだよ、世界のな」
「俺はアクセルのセコンドだった。俺もチャンピオンになったけれどな」
「つまりチャンピオンっていうのが三人揃った?」
「そうなるわね」
 顔良は文醜の言葉に頷いていた。
「そうよね。三人か」
「うちの陣営もかなり凄くなったのかしら」
「俺はそのチャンピオンになるまでに色々あったけれどな」
 笑って言うミッキーだった。
「金を持ち逃げされたり喧嘩で資格剥奪されたりしてな」
「!?そういうことがありましたの」
 袁紹はそれを聞いていぶかしむ顔で返した。
「貴方も苦労しましたのね」
「まあな。しかしそれでこっちに来るなんてな」
 今度は首を傾げさせるミッキーだった。
「こりゃ一体どういうことなんだ?」
「全くじゃ。しかし」
「よお、爺さん」
 ビリーはその老人を見て楽しげに笑っている。
 
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