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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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219部分:第十九話 劉備、張三姉妹を見るのことその五


第十九話 劉備、張三姉妹を見るのことその五

「それが凄いんですよ」
「それなら楽しみにしておくか」
 関羽も言う。
「是非な」
「そうなのだ。さあ、はじまりなのだ」
 張飛も言った。そうしてである。
 歓声があがる。それは。
「ほおおおおおおーーーーーーーーーーーーーーっ!!」
「ほおおおおおおーーーーーーーーーーーーーーっ!!」
「むっ、この歓声は」
「また随分と独特だな」
 趙雲と馬超がその歓声を聞いて述べた。
「しかもかなりの人数だな」
「これは」
「しかもですね」 
 今度は黄忠が話す。舞台に七色の光が乱舞し黄色い煙が沸き起こる。
 それを見てだ。皆まずは大いに驚いた。
「おい、この舞台は」
「そうですね。想像以上です」
 香澄が関羽に述べる。
「私達の時代のそれに匹敵します」
「こんな舞台は見たことがないのだ」
「ああ、そうだな」
 張飛と馬超も話す。
「只の旅芸人のそれじゃないのだ」
「これが妖術を使った演出か」
「ふむ、凄いものだな」
 趙雲も思わず唸る。
「これがこの舞台か」
「凄いですよね」
 劉備はもう完全に舞台と一体になっている。
「楽しんで観られますね」
「何か劉備さんって」
「そうよね」
 孔明と馬岱はその劉備を見て話す。
「思った以上に乗りやすい人ですね」
「けれどそれがいいよね」
 そんな話をしてであった。三姉妹が出て来るのを待った。
 三姉妹は派手な衣装を着てだ。賑やかに出て来た。
「皆お待たせーーーーーーーーーーーっ!!」
「待ったーーーーーーー!?」
「はじめるわよ」
「あれがか」
 関羽はその三姉妹を見ながらまた話した。
「あれが三姉妹か」
「はい、まずは張角ちゃん」
 真ん中のその劉備によく似た少女を見て話す。
「癒し系ですよ。一番上のお姉さんです」
「本当に似てるね」
「そうですね」
 舞とナコルルが言う。
「劉備にね」
「そっくりですよね」
「それで左にいるのがですね」
 青い髪の明るい顔の少女を見ている。
「あれが張宝ちゃんです。ムードメーカーです」
「三人の中で一番明るい?」
「そうですね」
 今度はキングと香澄が話す。
「胸はないけれどね」
「それでも」
「そして右手が張梁ちゃんです」
 劉備は紫の髪の眼鏡の少女を見て話す。
「末っ子でまとめ役です」
「三姉妹勢揃い」
「これで」
「姉妹だけあって息も凄く合ってて」
 劉備はうきうきした声で話す。
「それに歌も踊りも凄いんですよ」
「そうですね。あの人達は凄いですよ」
 孔明もここで言う。
「かなり期待できます」
「さて、はじまるぞ」
「いよいよなのだ」
 そうしてはじまるとだった。姉妹の歌も踊りもかなりよかった。
「んっ!?これって」
「凄いよね、これって」
 関羽と馬岱が話す。
「ここまでとは」
「舞台もきらきらしてるし」
「かなり凄いね」
 舞も思わず唸る。光が交差し黄色い煙がまた沸き起こる。そのうえでだ。
 
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