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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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217部分:第十九話 劉備、張三姉妹を見るのことその三


第十九話 劉備、張三姉妹を見るのことその三

「何進大将軍殿はまだ都を発っておらぬそうだしな」
「まだ北に到着するまで時間があるか」
「そうだ。袁紹殿と曹操殿もまだ軍を南皮に向かわせている最中だ」
 そこから北に向かうというのである。
「だからだ。時間はある」
「そうか。それなら」
「そうですね。この国の催しも興味がありますし」
「そうだね」
 キングは笑顔でナコルルの言葉に頷く。
「それなら是非」
「行かないとね」
「そうね。私も賛成するわ」
 舞もであった。
「それでね」
「今気付いたんですけれどナコルルさん達って声似てますね」
 孔明はこのことを話した。
「それもかなり」
「そうなのよ。それで聞き間違えることがあるから注意してね」
 香澄は孔明にこう話してから自分の意見を述べた。
「私も賛成だから。劉備さんに」
「わかりました。じゃあ賛成多数ですね」
 孔明はここで話をまとめた。
「それなら」
「そうだな。たまにはいいか」
 生真面目な関羽もここで遂に折れた。
「それならな」
「はい、じゃあ行きましょう」
 劉備は笑顔であらためて話す。
「その催しに」
「それじゃあ今から行くとしよう」
 趙雲が音頭を取る。
「その催しにだ」
 こう話してだ。皆でその催しに向かう。するとそこに行くとであった。
「うわ、これはまた」
「かなり派手ですね」
「派手というものじゃない」
 関羽は唖然とした顔で劉備に答える。そこは黄色い法被を着た男達で一杯だった。そして様々なものが売られているのであった。
 その中にはだ。服もあった。そして張三姉妹の絵もあった。
「あれっ、この張角って娘」
「そうだな」
 キングは舞のその言葉に頷いていた。
「劉備そっくりね」
「そうよね、髪の色は違うけれど顔もスタイルもね」
 そうしたところまでそっくりだというのである。
「何もかもそっくりよね」
「この抱き枕も」
 香澄はその張角の抱き枕も見る。見ればそれは彼女のピンクのビキニ姿が描かれている。その胸の大きさも確かに劉備そっくりだった。
「髪の色は違うけれど」
「それ以外は」
「それだったら」
 今度は馬岱が何かを持って来た。それは。
「劉備さん、これ来てみて」
「それは?」
「服、ここで売ってる服よ」
 それだというのだ。
「これ張角さんのデザインした服なんだって」
「それがなんですか」
 見ればだ。えんじ色のスカートに白いシャツに緑の上着である。デザインは何処か関羽のそれに似ているものだった。それを出してきたのだ。
「張角さんデザインの」
「どうですか?これ」
「あっ、安いですね」
「そうですね」
 ナコルルと香澄はもうこの国の貨幣の価値をおおよそわかっていた。
「ここで買ってもいいですね」
「これ位の値段なら」
「そうですね。絶対に似合いますよ」
 孔明も服と劉備自身を見ながら笑顔で話す。
「劉備さんなら」
「そうですか。それじゃあ」
「その旅の服も随分とくたびれてきているしな」
 趙雲は劉備今着ているその服を見ていた。
 
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