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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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212部分:第十八話 劉備、関羽達と会うのことその八


第十八話 劉備、関羽達と会うのことその八

「もう忘れたのか」
「そういえばそんな奴もいたのだ」
「全く。忘れるなぞ失礼にも程があるぞ」
「そうだな。確か黒い馬に乗っておられたな」
 趙雲も話す。
「確かな」
「星、御主はわざとだな」
「うむ、実はそうだ」
 そんな話をしながら北に向かっていた。そうして山の中に入ると。
「やいやいやい」
「姉ちゃんいい顔してんじゃねえか」
「身体もな」
 何処かで聞いた下卑た声だった。
「ちょっと遊ばねえか?」
「俺達とな」
「何処かで聞いた声なのだ」
「そうだな」
 それを張飛と関羽も話す。
「ということはだ」
「いつもの展開なのだ」
「じゃあさっさとやっつけちゃおうよ」
 馬岱はその槍を手にすぐに前に出る。
「いいわよね、悪党なんだし」
「絶対にいつもの三人ね」
「そうね」
 舞にもキングにもわかっていた。
「あの三人何処にでもいるけれど」
「別人かしら、本当に」
「けれど今はすぐに何とかしないと」
 香澄も前に出ていた。
「女の子が大変なことになっているみたいですよ」
「そうですね。それじゃあ」
 ナコルルもだった。
「行きましょう」
「はい、すぐに」
 最後に孔明が頷いてだった。その声がした方に向かう。岩山を背にしてだ。劉備がいつもの三人組に囲まれて困った顔になっていた。
「な、何ですか貴方達は」
「ああん?見ればわかるだろうが」
「悪者だよ」
「そんなことはよ」
 こう返す三人だった。
「お金ならありませんよ」
「ああん?金なんかなくてもいいんだよ」
「楽しめるからな」
「それでな」
 いいというのだった。
「さっきも言ったがいい顔してるな」
「身体もな」
 劉備のその胸を見てまた言う。
「気持ちよくさせてやるぜ」
「これからな」
「そんなことを言うなら」
 劉備はそのいつもの三人の言葉を聞いてだ。真剣な顔になった。
 そして後ろの篭から何かを出してきた。木刀に見えるものだった。
 それを両手に持ってだ。剣を持つ構えをしてきたのであった。
「何だ?一体」
「何をする気だ?それでよ」
「これをこうして」
 見ればそれはムシロだった。それを頭から被ってだ。
「隠れれば大丈夫ですから」
 しゃがんでそのままだった。足の付け根からピンク色のものが見えている。
 その劉備に対してだ。三人もかなり呆れてしまった。
「っておい」
「それで何だ?」
「隠れたつもりか?」
「私は何処にもいませんよ」
「んなわけあるか!」
「何考えてやがる!」
 思わず突っ込みを入れる三人だった。
「全くよ!」
「もう我慢できねえ!これで!」
 襲い掛かろうとした。しかしここでだ。
 関羽達が出て来たのだった。
「そこまでだ」
「やっぱりいつもの三人なのだ」
 関羽と張飛はその彼等を見ながら話す。
 
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