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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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196部分:第十七話 孔明、推理をするのことその五


第十七話 孔明、推理をするのことその五

「その誇りはだ」
「愛紗さんも同じです」
 孔明はここで言った。
「愛紗さんもそれは同じです」
「何っ!?」
「武人です」
 関羽への言葉だった。
「そうです。武人なのです」
「武人だというのか」
「貴女は今武人の誇りと仰いましたが」
「それがどうかしたのか」
「愛紗さんも持っておられます。武人が暗殺をするでしょうか」
「それは」
「しませんね」
 甘寧を見据え続けていた。そのうえでの言葉だった。
「武人なら」
「その通りだが・・・・・・そうか」
 ここでだ。甘寧も遂にわかったのだった。
「だからか。関羽殿は暗殺なぞされぬというのだな」
「そうです。おわかりになられましたね」
「その通りね」
 ここで言ったのは周瑜だった。
「関羽殿はそういうことをする人物ではないわね」
「冥琳・・・・・・」
「蓮華様、そういうことです」
 今度は孫権に顔を向けての言葉だった。
「多少先走りだったかと」
「それでは。関羽殿は」
「はい、暗殺なぞされていません」
 そうだというのである。
「ですから。それは」
「そうか。決してか」
「はい、それはありません」
 また言う周瑜だった。
「ですからここは」
「・・・・・・わかった」
 孫権は目を伏せさせた。そのうえでの言葉だった。
「それではだ」
「はい、では」
 周泰がその鎖を解き放った。それで終わりだった。
 そしてである。孫権は関羽のところに来て頭を下げるのだった。
「申し訳ない」
「いや、それはいい」
 関羽はにこりとはしないがそれでも言葉を返した。
「疑いが晴れた。それでだ」
「それよりもです」
 ここでまた孔明が言葉を出してきた。
「問題はです」
「問題は?」
「それは」
「真の犯人が誰かです」
 それだというのである。
「それが問題です。そして」
「そして?」
「一体」
「その犯人はまだ捕まっていません」
 このことも言うのだった。
「それが問題です」
「それがですか」
「今は」
「孫策さんの状況も心配ですし」
 こう話すのだった。犯人が誰かというのもだ。それも問題なのだった。
 関羽の疑いは晴れた。しかしである。謎がまだ残っていた。
 孔明は自分達の部屋に戻った。そこに入るとすぐにふらふらになりだ。そのうえで傍にいた黄忠の方に倒れ込む。黄忠はその彼女を支えて言うのだった。
「頑張ったわね」
「怖かったです。とても」
「あの人もかなり感情的になっていたし」
「けれどこれで」
 それでもだというのだ。
「何とか」
「そうですね。これで」
 ナコルルが孔明の言葉に応えて言う。
 
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