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サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜

作者:ドリ男
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サトシ:「、、、」


ヒカリ:「、、、」


タケシ:「、、、」



シンジ:「今のでわかっただろ。
貴様らのやっている事が如何(いか)に無意味で
むだな足掻きだと言う事がな」



サトシは(うつむ)き、シンジに
言葉を返さずにただその場に立ち(すく)んだ。




ピッ(サトシの無線機)



サトシの無線機に再び
コジロウから連絡が入った。




コジロウ:「おいジャリボーイ!大変だ!
いま回収したモンスターボールを
開けてみたんだが、
ポケモンが入っていなかったぞ!!」



ヒカリ:「えっ!?」


タケシ:「何だって!?」



コジロウの一言に同様するヒカリとタケシ。



コジロウ:「どのモンスターボールも
中身は(から)だぞ!今日回収された時、
誰かがすり替えたんだ!」



ヒカリ:「そんな、、、」




コジロウ:「おかしい、、確かに
今日の朝までポケモン達は居たはずなのに、、
あれ?、、そう言えば俺、今日の昼に、、」







シンジ:「、、、フンッ」



シンジは何か知っている様子だった。




タケシ:「、、もしや」


何かに気づいたタケシはシンジの方を見た。



ヒカリ:「シンジ、、、貴方の仕業なの?」



ヒカリはシンジを問い詰めると、、、




シンジ:「、、、スリーパー、ご苦労だったな」



タケシ:「!!」


ヒカリ:「!!」



シンジの一言で、ヒカリとタケシは
すり替えたのがシンジの仕業(しわざ)だと確信した。


スリーパーが発電所のポケモン達に紛れ込み、
サイコキネシスでコジロウを含む
社員達を操っていたのだ。



シンジ:「育成施設に”ねずみ”(スパイ)が
紛れ込む予想はついていたが、当日まで
放し飼いにしておいた甲斐(かい)があった」


ヒカリ:「!!」





シンジはサトシ達のような反逆者がいづれ
何か仕掛けてくる事を予想しており、
カントー新時代計画当日まで
反逆者が動くのを待っていたのだ。
スリーパーの力でコジロウを含む全社員を
昼から操り、計画実行班に提供していたのだ。
そして、サイコキネシスで操られていた為
コジロウは昼からの記憶が消されていた。



シンジ:「相変わらず、、緩い奴らだ」



ヒカリ:「!!」



タケシ:「シンジお前!!」


呆れた様子で言葉を投げたシンジに、
ヒカリとタケシは食ってかかろうとした。



しかしその時、、



グッ!!(胸ぐら)



サトシはシンジの胸ぐらを掴んだ。



ヒカリ:「サトシ、、、」


俯いていたサトシが顔をあげ、シンジを睨む。



シンジ:「、、やっと甘い考えから覚めたか」



サトシ:「お前、、、何も感じないのか?」



シンジ:「、、何が言いたい」



サトシ:「街が!ポケモンがこんな目に()って
何も感じないのかよ!!」



シンジ:「、、、」







タケシ:「サトシ、、」


 
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