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FAIRY TAIL~水の滅竜魔導士~

作者:山神
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見つかった

 
前書き
ファミリーマートでライザップ食品なるものが置いてあり、試しに買ってみたら意外とおいしかったというお話。量も割りとあった上に300円ちょいだったから、節約という意味でもいいかもしれませんね。あまり買おうとは思いませんが。 

 
ソフィアside

ソフィアは~、今~、カグラさんとミリアーナさんと一緒に~、スキンヘッドの大柄のお兄さんを追跡してます~。

「なんで語尾を伸ばしてるんだ?」
「面白そうだから!!」

なんか語尾伸ばしてるとギャルみたいで、なんか可愛い気がしたからやってみたけど、バカっぽいからもうやめておこっと。

「あのお兄さん、どこに向かってるのかな?」
「あまり顔を出しすぎるなよ。見つかるぞ」

建物の影に潜みつつ標的を追いかける。しっかしグラシアンさんもよくあんな作戦思い付くよね。さすがは盗賊上がりの魔導士だよ。

「あいつが盗賊だった時に使った戦法なのか?」
「どちらかというと使われた側なんじゃない?」

グラシアンさんは剣咬の虎(セイバートゥース)に入る前は指名手配されるほどの悪党だったんだ。でも、何かのきっかけで自分が所属してたところを潰して、その功績で執行猶予付きの軽い罰が与えられたらしい。

「あ!!右に曲がったよ!!」
「見失うな!!」

標的の姿を見失いかけたので慌てて追いかける。でもなんであの人を追い掛けることにしたのかな?カグラさんとミリアーナさんも説明してくれないから、ソフィアは付いていくしかないんだけど・・・



















ウェンディside

「え!?グラシアンさんって盗賊だったの!?」

王様とお姫様がいる部屋の隣で待機している私とシェリア。その際、なぜグラシアンさんがあんなに簡単にあの作戦を思い付いたのかわからず、彼女に聞いてみたら、そんな回答が返ってきて驚いてしまう。

「うん!!初めて聞いた時は冗談だと思ってたけど、ジュラさんも盗賊の討伐クエストで遭遇したことがあるらしいよ」

最初、大魔闘演武で見た時からそんな怖いイメージはなかったけど、本当はそんな危険なところの出身だったんだ。でも、今は正規のギルドに入っているから、今は改心しているってことなのかな?

ガチャッ

グラシアンさんのかつての話を聞いていると、不意に扉が開く。そこから入ってきたのはリオンさんでした。

「どうだった?」
「報告来ましたか?」

今回私たちの他にもリオンさんとヒビキさん、そしてシャルルとセシリーが居残り組になっています。ヒビキさんの念話で、非常事態の際に助けを求めることができるようにとの配慮だそうです。

「距離が微妙だからな。そもそも届く範囲にいるのかもわからない」
「「ああ~」」

ヒビキさんの念話はどの程度の距離まで届くのか、それを把握しないでいたらしい。それに、皆さんもどこまで追い掛けているのかわからないから、届く範囲がわかっていても、彼らがその範囲にいるという保証がない。

「高いところからだと届きやすいらしいからシャルルたちに連れていってもらってる。ただこっちが手薄になっては本末転倒だからな」
「それで戻ってきたわけなんだ」

王様たちのいる部屋の方の壁に耳を押し当てるようにもたれ掛かるリオンさん。一応奇襲をされていないかと考えてのことなんだろうけど、一歩間違えると彼が悪い人にしか見えないから不思議です。

「みんな大丈夫かな?」
「戦闘に巻き込まれても跳ね返すくらいの力はある。問題ないだろう」

何もすることがないので、雑談のような、心配事のような話をしています。心配はないと言ったリオンさんですが、すぐにその言葉を撤回しました。

「一番気掛かりなのはミネルバたちだな」
「え?なんでですか?」

ミネルバさんチームはユキノさんとジェニーさんの三人チーム。でも、ミネルバさんもユキノさんも強いし、ジェニーさんだってある程度は戦えるって言ってたから、問題ないんじゃ・・・

「あそこのグループだけ、セイバーと天馬の混成チームになったからな。仲間割れしてないといいんだが・・・」

基本的には今回のチーム分けは同じギルド同士で組んでいるんですが、ミネルバさんとユキノさん、そしてジェニーさんのところだけ人数の関係で混成チームになってしまいました。それが気がかりだというリオンさんですが、実際のところはどうなのかな?不安を駆り立てられたせいで、私まで心配になってきちゃったよ・・・


















ユキノside

ミネルバ様とジェニー様、お二人が同じチームになった時はどうなるかと心配しておりましたが、それも杞憂に終わりそうです。

「ねぇ、ミネルバ」
「どうした?ジェニー」

仲良く柱の影からターゲットの茶髪の女性を覗き見ているお二方。彼女たちは先程からあのように一緒になってターゲットを追い掛けているのですが、かなりお喋りしながらなのですごく楽しそうです。

「なんであの女をターゲットにしたの?」

さっきまではなぜか服や美容の話をずっとしていたのですが、ようやく今回の任務で一番気になっている点のお話になります。それは、私たちがなぜあの女性を追跡することになったかです。

「さっきの人混みの中で、あいつは何かのメモを隠れながら男に渡していてな。それで怪しいと思ったのだ」
「メモ・・・ですか?」

そんなところまで見ていたとは、さすがミネルバ様。私もジェニー様も、そんなところまでは気付きませんでした。

「待って。じゃあその男にもついていかなきゃいけなかったんじゃ・・・」
「そこは大丈夫だ。レオンとシリルもそれに気付いていたから、そのグループが追跡しているはずだ」

レオン様もシリル様も気付いていたのですね。お二人とも観察力にも優れていて、素晴らしい方たちだと思います。
二人の少年に感心していると、ターゲットの女性は街から出ていき近くの森の中へと進んで行きます。

「これは当たりかもしれんな」
「そうね」
「いきましょう」

私たちが付いていった女性は、グラシアン様の計算通り誘き出された方なのかもしれません。そうなるとなおさら見失うわけには行かないので、すぐさま後をついていきます。

「足跡がある。これを辿ればそう見失うことはないだろう」

女性と思われる足跡が転々としており、姿は見えませんが、これをついていけばすぐに追い付くでしょう。そう思いながらジェニー様を先頭にうねる道を進んでいくと・・・

「キャッ!!」

突然ジェニー様が転倒しました。

「どうされました?ジェニー様」
「待てユキノ!!」

転んだ彼女に手を貸そうと駆け寄ると、ミネルバ様に待ったをかけられますが、その時には時すでに遅しでした。

ドンッ

「キャッ!!」

木の影から現れた足に腹部を蹴られ尻餅をつきます。そちらを見るとそこには私たちが追跡していた茶髪の女性が潜んでいました。

「私が気付いていないと思ってましたの?これだから正規ギルドのアマチャンたちは」

私たちが付けてきていたことに気付いていた女性は、まず目の前に倒れているドレスの女性を足を踏みつけます。

バキッ

「ああああああああああ!!」

踏みつけられた右足から嫌な音が周囲に響き渡りました。その直後に断末魔が響き渡ると、彼女の足を踏みつける女性の顔の付近で爆発が起こります。

「大丈夫か!?ジェニー!!」
「うぅ・・・」

変色した足を押さえてうずくまるジェニー様にミネルバ様が駆け寄ります。爆発で吹き飛ばされた女性は立ち上がると、表情一つ変えずにミネルバ様を睨み付けます。

「あなたがセイバーのミネルバ・オーランド?」
「そうだが?」

仲間を傷つけられたことで怒りを露にしているミネルバ様と、それに負けじと怒りの感情を見せている茶髪の女性。しかし、なぜでしょう、彼女の目はミネルバ様よりも遥かに鋭いものになっています。

「あなたと戦える日を・・・いえ、違いますね」
「「??」」

ミネルバ様は剣咬の虎(セイバートゥース)最強の魔導士。そのため広く名が知られており、挑んでくる輩も非常に多いです。ですが、次に発せられる言葉を聞いて、彼女は今までの敵とは違うのだと思い知らされます。

「あなたをこの手で葬ることを楽しみに待っていました」

その瞬間、私もミネルバ様も、背筋が凍るかのような錯覚に襲われます。彼女が抱いているのは紛れもない憎悪。なぜそんな強い想いを持っているのかはわかりませんが、ただならぬ女性であることは語らずとも察することができました。



















グラシアンside

それぞれ別々に行動を始めて一時間ほどが経過した。俺たちのグループ、スティング、ローグ、キセキ、レクター、フロッシュは先程来た道を引き返している。

「あいつが怪しいと思ったんだけどな・・・」
「見た目だけじゃないか、怪しかったのは」

俺たちはスティングの提案で、あの人混みの中で非常に目立っていたアフロヘアの男を追い掛けていた。彼は最前列で騒ぎを見ていたのに、何かに気が付いたように人を掻き分け騒ぎから離れていったから、いかにも不審人物だと思ったんだけどな・・・

「待ち合わせに遅刻しそうだっただけとはな」

街の出入口付近で彼女と思われる人物と待ち合わせしていたらしく、急いで駆け付けたらすごい怒られていた。あの騒ぎに気を取られていたら時間が経っており、慌てて本来の目的のために動き出したわけか。

「でも狙いは良かったと思いますよ!!」
「フローもそうもう」
「運が悪かっただけだよ!!」

半ば落ち込んでいるスティングを心配して声をかけるレクターたち。それに励まされたスティングは嬉しそうな表情を見せる。

「お嬢とユキノは大丈夫なのか?」
「あの二人なら問題ないだろう」
「天馬のジェニーもそれなりだろうしな」

唯一のギルド混成チームなだけに不安なところはあるが、恐らく心配するだけ無駄だろう。見つかるようなヘマをするわけはないし、万一見つかっても振り払えるだけの力は備えているはずだ。

『・・・れか・・・かい?』
「「「!?」」」

まず集合場所である喫茶店に向かっていると、頭の中にノイズが響いてくる。その中でヒビキの声が聞こえたような気がして立ち止まると、その声が鮮明に聞こえてくる。

『誰か聞こえるかい!!聞こえたら返事をしてほしい』
「この声・・・ヒビキさんですか?」

スティングがそう言うとそれを彼はそれを肯定する。ヒビキは居残り組だったはずだから、念話を使って情報を共有しようということか。さすがに考えてくれているな。

『スティングくんかい!!よかった!!』
「俺たちのは外れでした。今から集合場所の喫茶店に向かおうと思ってたところで――――」

スティングがことの次第を伝えようとしていると、ヒビキからその言葉を遮られる。

『なら喫茶店に向かわないで東の方に行ってくれないか?』
「東がどうかしたのか?」

突然本来取らなければならない行動とは違うことを指示され困惑する。だが、その理由を聞いて全員が驚愕した。

『シリルちゃんとレオンくんが見つかったらしい。救助に行ってくれないか?』
「「「「「!!」」」」」

シリルとレオンはお嬢が目をつけたという女からメモを渡されていた男を追跡に行ったはず・・・どんな奴かは見てないけど、見つかって助けを求めてくるってことは・・・

「強いのか?」
「人数が多いとか?」

あの二人なら・・・サクラとラウルもいるけど、それを差し引いてもあいつらが押し返せないとは思えない。それが助けを求めてくるということは、相当厳しい状況ということなのだろう。

『いや、あのグループはみんな血の気盛んだから・・・』
「「「「「そっちかよ!!」」」」」

と心配していた俺たちがバカだった。実際には見つかったのをいいことにバトルにあいつらの方から持ち込んだらしい。それでシリルたちを連れ戻すのが俺たちの任務か。

「あの二人ってそんなタイプだったか?」
「もしかしたらサクラの方かもな」

シリルは自重しそうだし、レオンは面倒臭がりだし、下手にバトルを挑むとは思えない。そんな疑問を抱えながら、ヒビキの指示に従い動き始めた。



















シリルside

遡ること数分前・・・

「五人組なんだ」
「ますます怪しいな」

俺たちはミネルバさんたちが追い掛けている女性から何かを渡されていた赤黒い髪をした男性を追いかけているのだが、彼は近くに仲間がいたらしく、その人たちと移動しているらしい。

「何渡されてたの?」
「そこまでは聞いてない」

俺たちの後ろにピッタリと張り付いているサクラとラウル。俺たちのグループはこの四人での構成になっている。ウェンディとシェリアは国王の護衛についているから、このメンバーでのチーム編成になったわけだ。

「街から出ていくんですね」
「シリル、見失うなよ」
「任せとけ」

目の力を解放して森の中に入っていった男たちを追跡する。そのため、唯一見えていることになる俺を先頭に、三人がついてくる形へと変化していく。

「どこに向かってるんだ?」
「そこまではわかんないや」

道が舗装されていないので、転ばないように気を付けながら前に進んでいくと、男たちが川上にある巨大な建物の中に入っていく。

「なんですか?これ」
「大きいね!!」

見たところ最近できたような新しさだけど、これはもしかしたら・・・

「当たりかもしれないな」
「そう考えていいと思うよ」

恐らくさっきの人たちはグラシアンさんの策に釣られた暗殺犯たちだったのだろう。それが俺たちの追跡に気付かず、アジトまでついたというわけだ。

「隠れて観察しよう。頼むぞシリル」
「オッケー」

出来る限りの情報を得るために草むらに隠れてアジトの中を観察することにする。サクラがメモを持っていたため、彼女にメモを取ってもらいながら行動することにしよう。

「うわ、結構人いるかも・・・」
「王様を暗殺しようとしてるんだもん、そりゃ人は多いよ」

至るところに人が配置されており、あまりの数に圧倒されてしまう。でも強そうな奴はいないかな?雑兵ばかりが集まった安っぽい集団なのかも。

「おい!!お前たち」
「あん?」

他にも詳しく調べようとしていると、後ろから声をかけられレオンが振り返る。

「そこで何をしている」

そこにはどう見てもアジトの周囲を警備していた、敵と思われる男が立っていた。

「うわ!!見つかった!!」
「レオンさん警戒してなかったんですか?」
「してなかった」

てっきり役割のないラウルとレオンが敵が来ていないか確認していると思っていたのに、二人とも一緒になってアジトの方を見ていたらしい。こういう時に役立たないな!!レオンは!!

「動くな!!手を頭の――――」
「永久凍土」
「ごはっ!!」

俺たちを怪しいと判断した男は抵抗しないように命令してきたけど、言い終わる前にレオンからキツい一撃がお見舞いされる。

「もういい。すぐにここから――――」
「どうした!!今変な音が・・・」

戦闘するなと事前に言われていたので今すぐに撤退を図ろうとするが、その時にはもう遅かった。レオンのパンチの音で心配した敵兵が様子を見に来ると、この状況を理解し信号弾を上げる。

「結局こうなるのか・・・」
「わかっていたことだけど・・・」

まもなく信号弾を見た敵が集まってくることは確実。せっかくアジトの場所を突き止めたのに、無意味なものになりそうだ。

「やっと修行の成果を出せるね!!」
「楽しみ!!」

落ち込む俺たちとは異なりやる気満々のサクラとラウル。あとでリオンさんに怒られるかもなのに、元気で羨ましいなぁ。

「逃げれる隙ができたら引くからな」
「了解」

周囲を囲まれ逃げ場が完全になくなる。だが、それでも決して突っ込んでいったりはしない。目的はあくまて逃げること。一瞬でも隙ができたら、すぐに撤退する。

「突撃!!」
「オオッ!!」
「「あ・・・」」

その趣旨をサクラたちにも伝えようとしたが、それよりも早く少女たちが動き出してしまう。

「俺、撤退できない気がしてきた」
「奇遇だな、俺もだよ」

ハァッとタメ息を漏らし、顔を上げる。一抹の不安を拭えないが、やるしかないと腹を決めて戦闘へと入っていった。






 
 

 
後書き
いかがだったでしょうか。
それぞれのグループの状況を出してみました。タクトのグループが出ていませんが、後々出てきますのでお待ちください。
次は主にシリルたちとミネルバたちの戦闘になると思います。 
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