| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

真剣で私に恋しなさい!S~それでも世界は回ってる~

作者:navi
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

37部分:第三十三話 夏の始まり



第三十三話です
ではどうぞ〜

********************************************
第三十三話 夏の始まり

5月某日、京都内某所。
名所「決闘の地」は観光客でごった返していた。


「ね〜ばり〜、強〜く〜、生きていく〜んだ〜」


燕はステップしながら目的の場所に向かう。


「1日、いっしょく〜、なっトウ!トウッ!」

「燕ちゃ〜ん、キてる?」

「準備オーケーよん、おとん」

「相手は早く戦いたくて仕方ないみたいだよ」


久信の言葉を聞くと燕は対戦相手をみる。相手は筋肉質なアメリカ人だ。

「ハッハー!カモーン!」

「カラカル・ゲイル……表世界の全米格闘王者だけど、平蜘蛛は使わないでね、燕ちゃん」

「はいはい」


燕は軽いステップで中央へ向かう。


「お待たせ、じゃあ始めようか」

「それでは、九鬼家従者部隊序列42番、桐山鯉。この対決、見届けさせて頂きます松永様」

「ああ、しっかり見て、報告してくれ」

「ゲーイツ!私の勝率ハ?」

「99.9999%だヨ。兄さん」


カラカル兄弟は兄のゲイルが攻撃、弟が相手をコンピュータで分析するというスタイルで、無敗を続けていた。


「……でも、妙なんだ。松永といえば、武器が有名だろ」

「YES。槍とか薙刀とかが相手と思いましたが」

「彼女は、素手なんだよね。あまりに華奢じゃないか」

「HEY、ツバーメ。ワタシは素手ですが、遠慮無くウェポンを使っていいんですよ」

「お気遣いどうもです。でも私は素手でいいんで」

「さらに、着ている服。それで戦えるのか?」

「ふふ、今度転入する所の、制服なんですけどね。女子学生が戦うって感じほど……」

「観客の反応いいからね!ザッツエンターテイメント」

「兄さん、90%の確率で舐められてるよ」

「OH……ファァァァァーッッック!!」


激昂し、ゲイルは燕に向かって突進してきた。


「よろしくお願いしまーす」


燕はゲイルの拳をひらりと避けると、


「はあぁぁっ!!」


ゲイルの顔を蹴り上げた。蹴り上げられたゲイルが、地面に崩れ落ちる。


「馬…鹿、な…ジーザス」

「いやぁ強いね、手加減出来なかったよ〜」

「!手加減…収集してきたデータと、実際の戦闘力とでは違いがあったか」

「(9…と言ったところか)松永燕様…貴方の勝利です。おめでとうございます」

「いよっ、サムライガール!」

「どもども」

「全米と欧州王者のゲイルを倒すなんて!お見事ブシドー!」

「おひねりなんかも受け付けておりまーす」

「決闘なんてええモン見たわ!松永の名…覚えたで!」

「いいぞいいぞ、我が家名、再び高まったぞ」

「次はいよいよあそこかぁ。ん〜〜、学校生活面白そう」

「本来僕達まだ行かない予定だったけどね……好機をもらったんだ。なら行こう、神奈川へ…川神へ!」


久信が言うと燕は楽しそうな顔をした。思い出すのは1人の男の子。4年前からずっと、会いに来てくれた、初恋の人。


「もうすぐ会えるね……悠里くん」


今は川神にいる悠里の名前を呟いた。
同時刻、川神市


「は……くしっ!?」

「風邪か?悠里」

「いや……誰かが噂してるんだ……」

「オジサンに風邪移すなよ?」

「もし治すなら私に移してね…」

「どないしろと?」


俺は京の言葉にツッコミを入れる。
今、俺達は学校の依頼で売春グループの摘発に動いている。今回は依頼主兼、後処理としてヒゲ先生も一緒だ。俺のフェンリルは目立つから別方向から囮役のモロを尾行する。


「つかさぁ、女装が似合いすぎだよな、モロ」

「私でも性別間違えたんじゃないかと疑ったからな。もし女の子ならナデナデしたい」


モモと会話をしていると、モロに数人の男が取り付いた。どうやら組織の人間だな。


「モロに目標が接触した。こっちに尾行は見えない」

「確認したよ、男の後方にも男。周囲を確認中。悠里好き。付き合って」

「だそうだ大和。京、お友達で」

「わかった。まゆっちの方の信号に行くよ」

「確認しました。追跡に移ります」

「気配を消すのはお任せだぜ」

「あのまま行くと、本町の方に出るな」

「ガクト、本町の交差点に先回りしてくれ。そこでまゆっちと尾行わ交代してくれ」

「おうよ!モロの貞操のためだ、頑張るか」


ガクトが大和に返事を入れて、俺は別の道からモロの尾行を行う。大和が発案した尾行リレーは上手く行っている。
相手はこまめに連絡を取り合っているため、連絡が途絶えればアクシデントと思われる。一網打尽にしないといけないから、逃げられても困る。


「目標モロと車に乗っちまったぜ。ナンバーも伝えるぞ」

「2重尾行してた男も、その車に乗り込んだよ」

「追跡者がいないと判断してくれたかな…キャップ頼む」

「俺の疾風号(バイク)で追い越せばいいんだな?」

「尾行だっつうに!途中で俺達の車と代わるから。ヒゲ先生、運転よろしく。兄さん、車に乗って」

「おう」

「わかった」


俺は車のボンネットの横を跳ねて着地。助手席に回って乗った。


「跳ぶだけかよ!?」

「いいからさっさとゴー」


ヒゲ先生のツッコミを無視して、俺達を乗せた車は走り出した。
車は本町を抜けて親不孝通りに入る。


「あのオーナー募集って書いてあるボロビルが、売春斡旋所の本部みたいだな。みんな入っていったぞ」

「根城に廃ビルを利用するって考えは皆同じなのかね?」

「モロからワン切り連絡が来たぜ!」

「敵は揃ってるみたいだな。武力制圧。指揮はキャップ」

「よし、俺とモモ先輩とクリスは、正面から行くぞぅ」

「悪の組織に踏み込みか。正義の血が騒ぐぞ」


キャップは2人を連れてガードマンに近づく。


「楽しくなってきたなぁ。こーんにちはっ」

「なんだお前らは帰れ。ここは入れないぞ」

「女が女を買ってもいいじゃないか」

「…!?お前、どこでそれを……こっちへ来い!」


掴もうとする男の首へ、モモの掌底が打ち込まれる。男は悲鳴にならない声を上げて倒れた。


「ガクト、ワン子、俺達も行くぞ」

「おう!」

「行くわよー!」

「まゆっち、締めはよろしく」

「はい、お気をつけて」


俺達は裏口に回ると、二階へと進む。バァン!とドアを蹴破ると、中の数人が外に逃げようとこちらに走ってきた。


「残念だが、」

「こっから先は行き止まりだぜ!」

「逃がさないわ!」


ガクトと俺ははこちらに走ってくる連中を薙ぎ倒していく。ワン子は窓から逃げようとする連中を、京の狙撃と一緒に追撃していく。


「て、てめぇら動くな!リアルで!」

「うわ、ちょっと放してよ!」


最後に残った男1人が、モロに拳銃をあて、人質にしながらビルから出てきた。


「あの、それ銃刀法違反…ですよ?」

「お前だって刀持ってるじゃねぇか!ってか、それ以上近づくんじゃねぇ!!」


ザン!ザン!ザン!


次の瞬間、男の拳銃は2つに割れて地面に落ち、服はキャベツの如くみじん切りになっていた。


「まゆっちのは…合法なんだぜ、ヤンキークン?」

「あ…あぁ、な、なんなんだよお前達は!?」

「俺の愉快な仲間達だ!」

「いやいやいや、俺と、だろ。お前のじゃないから」

「…特にやたら強い女達、なんなんだよお前達!」

「元気一番・努力大好き・川神一子!」

「悠里の正妻・あまり他人に話す口なし…椎名京」

「騎士道精神最高!クリスティアーネ・フリードリヒ」

「け、剣を使います、後輩の黛由紀江ですっ」

「3年の川神百代だ。武器は美少女らしく拳のみ」

「5人揃って!侍戦隊!!」

「川神レディース!!」

ドゴォ!

「横槍入れるなコラァー!いつまでも名乗れないだろ!」

「誰がレディースだっつーの!」


横槍を入れたガクトを5人はフクロにしていった。


「全員ひっくるめて、風間ファミリーだ。覚えておきな!」


最後にキャップが締めくくり依頼は終了した。ヒゲ先生はビルに入っていって、組織の被害者リストに川神学園の生徒がいないか探しに行った。
************************************************

今日はキングダムハーツ3D発売日!
……ただ、今回の話でソラが闇落ちしてヴァニタス復活との噂が……
どうなるのやら
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧