| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

世界をめぐる、銀白の翼

作者:BTOKIJIN
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第一章 WORLD LINK ~Grand Prologue~
  なのはStrikerS ~くんれん!!~



「はい!!と、言うわけでぇ!!これから個人レッスンを始めまァす!!!」


「はい!!!」



アースラ内、訓練施設。
ここの中央にスバルが立ち、その前に蒔風が立っている。

訓練室の壁の方にはギンガやフォワード陣がシートを広げて座っていた。
と、言うのもたった今、彼女たちはなのはの訓練を受けていたばかりなのだ。


つまりぶっ続けで訓練をするという事。
それを聞いてマジですか・・・・という顔をする四人に、苦笑するギンガ。
一番手を指名されたスバルなんかはうへぇ、といった顔をしてからティアナに泣つく始末だ。



ギンガに関しては、怪我こそ治ってはいるが、まだ身体の調子は万全ではない。


ゆえに、今回蒔風は戦力から外した。


蒔風曰く「こう言うのも何なのだが、万全でない者を連れ出すわけにはいかない」だそうだ。












「そ、それで私は何をするんですか!?」

なんだか緊張して直立状態のスバル。
そのスバルを見てクックと笑いながら蒔風が言う。



「そう緊張すんなよ。今からやるのは激しい動きじゃない。お前の力を引きのばすだけだから」

「私の・・・?」

「ギンガ!左手用のリボルバーナックルは持ってるか?」

「え?は、はい!!」

蒔風の言葉にギンガが反応し、スバルに自分の左手用のナックルを持って来て装着させる。
それにスバルが唖然とし、自分の腕に付けられたそれをまじまじと見つめる。


「今回、ギンガの参戦は無理だ。だからスバル、お前がそいつを連れて行ってやれ」

「え?」

「左右揃ってこそだろ?それに、お前にはギンガの分も頑張ってもらわなきゃならないしな」

「は、はい!!」



その言葉を受けてますます緊張するスバル。
そして、特訓が始まった。

「スバル、お前を最初に持ってきたのは、ある程度筋肉が暖まってた方がいいからでね?」

「えっと・・・・なにをするんでしょう・・・・」




「お前の「能力」を「技」にまで昇華させる」

「能力を・・・技に?」

きょとんとするスバル。
そのスバルの拳を手にとって、蒔風が先を言う。


「スバル、お前のISはなんだ?」

「え?・・・えとお・・・・「振動破砕」って言います。振動で相手を内部から攻撃する力なんですけど・・・それを技にですか?」

もう隠す事がなくなってスッキリしたのか、きっぱりと答えるスバル。
そのスバルにコクリと頷いて蒔風が重々しく、それていで流動的に構えていく。



「俺はシューティングアーツはわからんが・・・・武道なら多少の心得がある。こい、スバル。使うのは振動破砕のみ。まともに教えはできないが、やってる間にわかってくんだろ」

「なんだか投げやりだ!?しかも結局激しくなる予感!!!」


懇切丁寧に教えてもらえるかと思っていたスバルは、結局こんなんである蒔風に「ええーーーー!?」と声を出す。
それを見た同僚たちは、これからのスバルに声援を送っていた。




「頑張れスバル!!」

「あんたはできる子よ!!!」

「スバルさん!!がんばってください!!」

「ご冥福を祈ります」





「皆ありが、って!?だれ!?今私の冥福祈ったの!?」

「「「「さあ?」」」」



「うわーーーーーーーーーん!!!皆まとめて後で砕いてやるぅ!!!!」

「よっしゃ!!来いスバル!!お前の力、見せてみろ!!」





------------------------------------------------------------





数十分後・・・・・



「はぁ・・はぁ・・・はぁ・・・・」

「うっし・・・・こんなもんだな。後はお前次第だ、スバル」

「はい!!」



足を投げ出して床に座るスバルに、腰に手を当てて立つ蒔風。
足元には汗が水たまりを作っており、二人とも爽快に汗をかいている。

なんだろう。
アクエ○アスとかのCMに出てそうな二人だ。

透き通る、爽快感!!!
ア○エリアス!!!





「タイミングはわかった?」

「はい!!なんとかですけど・・・」

「次からはなのはとの訓練でやっていけ。あんだけできてりゃわざわざ全身で振動噴き出さなくても、必要な一、二カ所だけとか、更に応用次第で防御にも使えるでしょうしね」

「わかりました!いやぁ、このISって中々訓練できないんですよね~」

「当たればまず、一撃必殺だからな。こっちだって受け流すために腕使ったけど、まだヒリヒリしてんもん」



蒔風が腕をさすりながら話し、はっはっはっはと二人で笑う。
それを見てのフォワードの感想は・・・・



「あれだけ動いてまだ特訓なのね・・・・」

「スバル・・・成長したわね・・・」

「私には無理です・・・・」

「二人とも、かっこいいです!!!」

どれがだれかは想像にお任せします。





------------------------------------------------------------




「ハイ次、ティアナーーーー」

「はい!!」



蒔風の呼び声に、次はティアナが出る。
そのティアナに蒔風がいきなり言った事は・・・・


「ティアナ、クロスミラージュ起動。オレを狙い撃て」

「はい!!(ジャカ!)」

「躊躇なし!?ちょっと待て、説明させて!!相手はお前がガンナーだって知ってるし、当然それに対策は講じてくる。すなわち、数で来るか、銃弾なんざものともしない奴が来るか」

「はい」

「もし前者ならば一体残らず打ち抜き、なおかつこっちは無傷でなければならない。後者なら来るのは使役獣だ。だが、こいつらは固い上に速い。だから・・・・」

「動き回る舜さんに銃弾を命中させる?」


ティアナが正解を言う。
腰を捻って動く準備をしながら、蒔風がティアナに条件を言った。



「俺に効いただとかそんなんはいい。とにかく当てろ。オレの選択は回避のみだ」

「そ、それだけですか?」

「それだけ。威力とかは気にスンナよ?弱かろーが強かろーが一向に構わん。あ、超加速移動はしないから安心しろ。じゃあ・・・・・」

「はい!!行くわよ!クロスミラージュ!!」

《了解!》



「行くぞ!!」



------------------------------------------------------------




「ムぅッ!?」

「当ったれぇ!!!!」

《Shoot!!!》



ガオン!!!



ティアナの銃弾が蒔風の前髪をかすっていく。
壁を走っていた蒔風は無理にそれを回避して空中でクルクルと回転し、ベタン!!と床に落ちる。


しかし、だからと言ってティアナは銃撃をやめない。
それは蒔風がその程度で止まるとは思っていないからだ。


うまく受身を取って身体を張りつけるように床についた蒔風が、そこからゴロリと転がって銃弾を避けていく。


「(狙いがぶれてきたか?・・・さすがに疲労が・・・)・・・・ッオ!?」


蒔風がティアナの動きを考察して油断していると、ティアナがいきなりとんでもなく正確な銃撃を放ってきて、思わず畳返しで銃弾を防ぐ蒔風。
それにティアナも蒔風も「あ」という顔をして、動きが止まる。


「・・・・ふ、回避だけって話なのに遣わされた・・・・ってことでよくやった!!合格!!」

「よしッ!!!」

「わーーい!!ティアーーーー!!!」

「じゃあ次はこっちからもちょくちょく攻撃入れるから回避するなり撃ち落とすなりして当てにこい」

「《え?》」



やっと終わった・・・・と、思って膝に手をつくティアナに、スバルが駆け寄ろうとして、そこにこの蒔風の一言。

こいつ鬼か。



「デバイスもそろって何言ってんだよ・・・・避けてるだけの敵なんざいねぇぞ?さ、始めっか~~~」


陽気に言う蒔風。
蒔風自身も結構汗を流しているが、まだ動けるらしい。


対してティアナは結構疲れている。

そして、ハッ、と思いだす。
それなら一人でも巻き添えにしてやると。



「ッ!!スバル!!あんたも・・・」

「ティア!!私こっから応援してるから!!!」

「見捨てんの早ぁ!?いつの間に壁まで!?あんたそれでも私の親友!?」

「命は粗末にしちゃいけないと思うんだ!!それにオーバーワークだし!!!」


「じゃ、じゃあ・・・・」

「「こっち見ないでください!!!」」



「あ、あれ?おかしいわね・・・・私このチームのリーダーなのよね?・・・・」


「じゃあ合図しまーす。よーーーい・・・・」


「ギンガさんまさかの鬼進行!?待って待って!!クロスミラージュ!!準備は!?」

《出来ました。いつでもどうぞ!!》





「始め!!!」





------------------------------------------------------------





「ちょっ!?ティアナ!!お前合格だって!!当たってる当たってる!!!痛い痛い痛い!!」

「あっははははははははは!!!!そんな言葉信じるもんか!!!その眉間ぶち抜くまで、私は撃つのをやめないッッ!!」


「ティ、ティアナさんの目からハイライトが消えてる!?」

「助けて!!誰か俺を助けてーーーー!!!」





------------------------------------------------------------





「ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・」

「や、やっと止まりましたね・・・・」


「ティ、ティア?大丈夫?」

「・・・ええ・・・・・取り乱したわ・・・・ごめん・・・・」


大の字になって転がる蒔風に、暴走した事を気にして体育座りになっているティアナ。
スバルが足を投げ出して上を仰ぎ見、更にはキャロとエリオも四つん這いになって荒い息を吐いている。



「ふ、ふふふ・・・そうさ・・・・こう言う特訓だったのさ・・・なかなかだろう?・・・・」

「舜さん・・・適当に言わないで・・・・ください・・・」

「ごめん・・・・」



計画通りみたいな事を言う蒔風だが、エリオに突っ込まれて反論する元気もない。


「エリキャロは・・・午後にでもしようか・・・・」

「「はい・・・・」」






さすがに蒔風も病み上がりとあって、ここで午前の訓練は終わりにしておいた。
エリオとキャロも、ティアナを止めるのに疲れて倒れこんでいて、どうみてもこれ以上出来るなんて誰ひとりとして思ってないし、本人たちだってそうだ。

もしやろうなんて言われたら本気で勘弁してほしいと泣いて頼み込むつもりだったし。


------------------------------------------------------------



「午後になりましたぁ!!!」

「「イエエエエエエエエエエエエエ!!!!」」


「訓練だぁ!!!」

「「オオオオオオオオオオオオオオオッッ!!」」



蒔風が午後になって訓練場で気合を込めて叫ぶ。
ちなみにエリオとキャロは半ばヤケになって叫んでいた。

だって怖いもん。



「HAHAHA、なにをおっしゃるルシエさん。怖くなんてないよーー?」

「う、うそです!!その目は嘘をついてる人の目です!!!」

「と、まあ冗談はここまでで」

「どこまでが冗談だったんですか!?」



終始振り回されるエリキャロに、蒔風が話を進めていく。



ちなみに今はこの三人しかいない。
残りのメンバーはなのはと一緒に模擬戦やらなんやらの訓練中だ。

きっと午前中に得たモノをフルで使って、順調に伸ばしているのだろう。






「キャロ、お前って確かフリードのほかにもう一体竜いるんだっけ?」

「あ、はい。ヴォルテールって言うんですけど・・・・・」





蒔風がキャロに聞くヴォルテールとは、彼女の出身地、アルザスを守護する巨竜である。
彼女の真の切り札にして、それに見合った、莫大な魔力と攻撃力を誇る。




「それってあれだよな?六課が焼けた時に出したやつ?」

「あ、はい。舜さん、見てたんですか?」

「うんにゃ?すぐに意識なくなってうろ覚えだったよ?でもまぁ・・・・あれの実力を見たい、ってところだな」



その言葉にキャロは少しだけ考えて、首を振ってこたえた。



「ダメです・・・今の私だと、契約して呼び出せても、そのコントロールがしきれなくて・・・・六課の訓練場の仮想プレートもガジェットの迎撃で勢い余って割っちゃいましたし・・・・」

「それに緊急時にはすぐに呼べるそうなんですが、制御するためには長い詠唱が必要みたいで・・・・」



それを聞いて蒔風が頷いて考える。
頭に手を当て、少し考察してから、ポン、と手を叩いて訓練内容を言った。



「よし、キャロはそれを呼びだす詠唱をして、エリオはフリードと一緒にそれを守れ」

「えぇ!?ヴォルテールをここに呼んじゃうんですか!?」

「いやいやいやいや。呼ばなくていいよ。ただ唱えるだけでいい。で、俺はそれを妨害しようとするから、エリオはそれを守れ。あれを呼びだせればまず勝てるだろ」

「はい・・・・あ、でも」


「ん?」



キャロがモニターに映像を出しながら、蒔風に説明する。
出てきたのはチンクから得たルーテシアに関するデータだ。


なんでも彼女は母親をスカリエッティに握られているらしい。



レリックのXI番があれば復活できる。
そう言われて、彼女は協力しているそうだ。



しかし今注目すべきは彼女の召喚獣だ。

人型の蟲で格闘技戦を得意とする「ガリュー」
大量に存在し、ガジェットなど無機物にとりつく「インゼクト」
数体存在し、振動によって局地的地震を引き起こす「地雷王」



そして・・・・・



「究極召喚・白天王・・・・・・画像はないですが、データだけ見るとこれは・・・・ヴォルテールと同じステータスを持ってるんです」

「つまりあっちにも同じようなやつがいるってことか?」

「はい。しかももしかしたら、あの子の方が召喚師の力は上かもしれません・・・・そうなると・・・・」



キャロが俯いて、自信なさげに言う。
たしかにキャロは、自信満々に、と言うようなキャラではない。


むしろ控えめな性格だ。
しかし今はそれが裏目に出ている。





だが、そんな落ち込むキャロに、エリオが肩を掴んで笑顔で言った。


「キャロ、自信持って!僕はキャロのブーストに何度も助けてもらったし、フリードがいなかったら初任務の時落ちていたんだよ?そんなキャロが、あの子に負けてるなんてことはないよ!!」

「エリオ君・・・・」

「だから、安心して。キャロは凄い力を持ってるんだから。でももしキャロに危険が迫ったら・・・・」



そう言ってエリオがストラーダを片手に持ち、縦に真っ直ぐ持って、キャロに言いきった。



「僕が絶対守る。この槍に懸けて。二人で助けよう。あの子を、ルーテシアを」





エリオの決意。
そのエリオを見て、キャロも「うん!」と頷いて決意する。


それを見て蒔風がいひひと笑って、じゃあ始めようか、と掛け声をかける。



特訓内容はさっき言った通り。
キャロはコントロールのための詠唱、そして、エリオはそのキャロの護衛だ。




「始めまっせぇ!!!」

「「はい!!!」」






------------------------------------------------------------







ドォン!!!!



「舜さん!!逃げてっ!!!」

「おおおおおおおおおおおッッ!!!!」




ガオンッ!!!ドゴァ!!!





「な!?ちょっとぉぉオオオオオオオ!!!!」

「キャロ!!コントロールは!!??」

「やろうとしてるけどッ!!」



「キャロ!!気にすんな!!こうして出て来ちまった以上、コントロールまで持ってく!!!強く願え!!信じるんだ!!!」

「キャロ!!がんばって!!」



「エリオ君・・・舜さん・・・・うん!!」



「かかってこいやこのデカブツがぁ!!!」







「私は・・・助けたい、守りたい・・・・・そのために・・・戦って勝つことが必要なら・・・私はあなたを恐れない・・・・・私と一緒に、戦って!!ヴォルテール!!!!」





------------------------------------------------------------



「舜さん!!舜さん大丈夫ですか!?」

「いっつ~~~・・・ふぅ、何とかモノにしたか?」

「はい・・・ありがとうございます!!!」



キャロの言葉に、ムクリと身体を起こす蒔風。

イチチ・・・と口元の血を拭ってエリオとキャロに「よくやった!!」と激励の言葉を贈った。



「エリオ!!おまえ速くなったな!!!まさかあそこで飛んでくるとは思わなかったぜ!!」

「え、えへへ・・・・・でも、まだ速くなるんですよ!!」

「はぁ!?おまえ速すぎ・・・・いつか俺もお前とやり合うときは加速開翼しないといけなくなるかもな!!」

「その時は負けません!!!」



エリオの頭をくしゃくしゃと撫で、その成長を称える蒔風。
次にキャロの方を見て、やっぱり頭を撫でながらその力を絶賛した。



「お前のヴォルテールってありゃただの強い竜じゃなかったんだな」

「え?えっと・・・昔からアルザスを守ってますから!!」

「うんうん。それに、あれは生物というより「自然の体現者」って言った方がいいな」


蒔風の言葉に、なんですかそれ?と首をかしげる二人。
その顔を見てウンウンと頷いて説明する蒔風。



「つまり、あれは自然が命として現れた形だ。嵐だとか地震と同じなんだよ」

「えっと・・・つまり?」

「止められないってこと。オレでも勝てん。いやそもそも、勝つだとか負けるだとかいう次元の存在じゃない。自然には太刀打ちできないんだ。嵐を爆弾で吹き飛ばすことが出来ないように。仮に出来るとしても更に強いのがやってくる」

「そ、そもそも嵐が来たら過ぎるのを待ちますよ・・・」

「だろ?それと同じなんだ。退けることはできても、倒すことなんてできない。たぶん、きゃろはそれを無意識的にでも悟ってたから、成魚はできない、なんて考えてたんだな。まあそれを超えてやって見せたわけだから凄いわ~」



その後もめちゃめちゃに褒める蒔風に、どんどん照れていってしまうキャロにエリオ。



しかし、思いのほか時間がかかってしまい、なのは達の方はどうしても見きれないだろう。







「舜く~~ん。だいじょ・・・って、ホントに大丈夫!?」



と、そこになのはがやってくる。
後ろには訓練を終えたヴィータとティアナ、スバル、がいた。


訓練室はいくつかあって、それなりに離れている。さらにはその間には防護壁もあったのだが、さっきの轟音はそこまで聞こえていたようだ。
蒔風なら大丈夫だろうと心配せずとも、社交辞令的なあれで「大丈夫?」ときいてきたなのはは、その惨状を見て本気で心配そうに聞いてきた。


なんせ床は全部へこんでるし、壁はグニャリと曲がっている。
更にはいまだ炎がチラチラと上がっているし、当の三人はボロボロなのだから、心配もするだろう。


てゆーかよく大丈夫だったなアースラ。




そんななのはに歩いて行って、その肩を叩いて蒔風が眉毛をあげて満足した笑みを浮かべてすれ違う。

「気を抜くなよ?なのは。次からの模擬戦、おまえ苦戦するぜ?」

「え?」



そう言って和気藹々と訓練内容について話している四人の方を見て、蒔風がにやりと笑う。
なのはもそっちの方を見て、まだ負けないよ!!と両手をあげて反論する。


それを見てあははと笑う蒔風。



「じゃ、明日はお前だから」

「え?」


「訓練、ってか調整だな。お前もあるよ?明日やっからなぁ~~~」







そう言って今日はもう寝るといって部屋へ帰ってしまう蒔風。
今日はこれでおしまい。




あしたはなのはたちだ。



それを想像して、なのはが一言つぶやいた。








「どうなっちゃうの・・・・私・・・・」








to be continued
 
 

 
後書き

アリス
「次回、なのは達編。強化です!!」

ではまた次回















私達は、とめなあかん
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧