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レインボークラウン

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第四百話

              第四百話  姉に聞いてみると
 赤音はクラスメイト達に言われた通りに家で葵に自分でどう思うのかを聞くことにした、そして実際にだった。
 葵が家に帰ってきてだ、実際に彼女に尋ねた。
「お姉ちゃん自分で自分のこと奇麗に思ってる?」
「ブスじゃなかったらいいわね」
 これが姉の返事だった。
「正直なところ」
「そう思ってるの」
「小学生の頃ブスって言われたことあったから」
「それ誰でもあるわね」
「それでね、自分が美人かっていうと」
「思わないの」
「普通だったらいいわね」
 葵は今度はこう言った。
「正直なところね」
「実はうちのクラスでお姉ちゃん美人って言われたけれど」
「それお世辞でしょ」
 やはり信じていなかった。
「私が美人なんてね」
「本当に美人って思ってないのね」
「はっきり言ってそうよ」
「何か私も可愛いって言われたけれど」
「あんたはそうじゃない?」
「可愛い?」
「結構ね」
 こう赤音に言った、葵の方は。今は家に帰ってそうしてリビングでまずは制服の上に羽織っているコートを脱いでいる。
「そうじゃない?」
「そんなこと言ったら私も言うわよ」
「何て?」
「私から見たらお姉ちゃん奇麗よ」
「だったらいいけれどね」
「とりあえず自分では奇麗って思ってないのね」
「そんなレベルじゃないでしょ」34
 やはりこう言う葵だった。
「私は」
「そうかしら」
「そうそう、じゃあちょっと着替えてくるわね」
 制服から私服にというのだ、赤音は学校から私服である。
「それじゃあね」
「うん、それじゃあ」
「着替え終わったらちょっと勉強するわね」
「晩御飯まで」
「ええ、何かあったらお部屋まで来てね」
「じゃあ私も魔法の勉強しようかしら」
「そうしたら?やっぱり勉強しないとね」
 学生ならばというのだ、例え小学生でもだ。
「成績もよくならないわよ」
「まずはお勉強ね」
「学校のお勉強も頑張ってね」
「うん、そっちもね」
 赤音は姉に応えた通り晩御飯までは魔法の勉強をしたら晩御飯の後は学校の勉強をした。そちらの方も頑張るのだった。


第四百話   完


                          2016・12・1 
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