| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

「学校、変える」

作者:占い師
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
次ページ > 目次
 

第11話 留守電

 
前書き
比呂は携帯を耳に当てた。

「真衣・・・!?真衣の声だ!」

留守電の内容は、あの学校のことだった。 

 
               <留守電>

「比呂・・・?蓮・・・?あのさ、学校のことなんだけど・・・、目のいい先生に、カメラが取り付けてあること、バレたらしくて・・・。急いで!実はあの時、香奈美を椅子から起こして連れて行った。男子はどう?この留守電聞いたらすぐにこっち来て!今学校に向かっている途中なの。イオーから学校は遠くても、自転車で行ったので、あと20分くらいで学校に着くかな。一応これで。じゃあ。校門で待っているから」

ツー・ツー・ツー・ツー・ツ・・・

あ・・・終わった。

比呂は留守電の下の方を見た。

<午後5時30分>
今は5時50分。今頃ついた・・・のか。

蓮に電話をかけたいが・・・
蓮は携帯を持っていない。今、僕の手元にある。

蓮、外に行ったのかな・・・?

走っては辺りを見回し、また走っては店、店、店・・・!
で、出入り口に着かない・・・!!

「はあ・・・、はあ・・・、はあ・・・」

色々よそ見していたら突然、

バンッ!!

「痛--------------------ッ!!!!」

比呂は誰かとぶつかった。
「痛いじゃないか!ちゃんと前を見ろ!」

ついこんなことを言ってしまった。
そしたら相手が
「お前がチビだから」
と言った。

もしかして・・・。
比呂は顔を上げた。

「こっちこそ痛い」
「蓮!!」
「蓮ですが、どうした!比呂!留守電はどうなったんだよ!」

友達とやっと合流できた。

それを比呂は、奇跡だと思っている。
※ちょっとしたことです。 
次ページ > 目次
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧