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聖闘士星矢 黄金の若き戦士達

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822部分:第百二十八話 戦皇アーレスその二


第百二十八話 戦皇アーレスその二

「しかしそこにあるものは聞いた以上のものだな」
「私だけでなくあの者達もまた愚弄していた」
「狂闘士達ですね」
 ムウがここで言った。
「そうですね、彼等ですね」
「私についてきて仕えるあの者達への愚弄は何があっても許さん」
 言葉が強いものになる。まさに刃のものになる。
「決してだ」
「そう言いますか」
「あの者達は私に仕える者達すら愚弄した。戦いしか知らぬ、そして目の見えぬ愚か者達だとな。愚弄し嘲り続けていたのだ」
「それが許せませんか」
「そうだ、だからこそだ」
 怒りに燃えるその目でだ。やはり言うのであった。
「あの者達は私が倒す」
「そうして主の座にも」
 シャカもまたアーレスに対して告げた。
「つかれるのですね」
「そのつもりだ。私に仕えているあの者達に栄華を与える為にも」
「どうやら貴方は己の権勢の為に戦っているのではないのですね」
「権勢なぞ戦いの後でくるものだ」
 それに過ぎないというのだ。
「所詮はそういうものだ」
「ではまずは復讐ですね」
「雪辱を晴らす。絶対にだ」
「わかりました。それでは」
 目を閉じたまま言うシャカだった。その言葉が。
「それは我々に勝利を収めてからですね」
「そうさせてもらう。オリンポスへの復讐の為にだ」
「復讐を捨てろとは言わない」
 サガはそれは言わなかった。
「貴様にそれはできる筈もないことだな」
「私に対してならまだ受けられよう」
 彼自身にだけはというのである。
「だが。私に仕える者達への侮辱は何があろうと許さん」
「そう言うか、やはりな」
「何度も言う。貴様等を倒す」
 こう言い切ってだった。小宇宙をさらに燃え上がらせてきた。
 そのうえでだ。彼はその目の前にだ。あるものを浮かび上がらせてきた。
 それは紅蓮の戦衣だった。それを出してみせてだ。また言うのであった。
「これを身に包むのは久し振りだ」
「あの聖戦以来か」
「そうだな。それ以来だ」
 アイオロスの言葉にも返す。
「おそらくな」
「それまで冥界にいたと聞いているが」
「だから身に着けてはいない」
 理由はそれだった。それ故にだ。
「しかし。今その時が来たのだ」
「その戦衣を着たうえで」
「私はこのままでもいいのだ」
 戦衣を身に着けなくともだ。それでもいいというのである。
「しかしだ。それでもだ」
「身に着けるのか」
「貴様等は既に聖衣をその身に纏っている」
 シオンを除いた黄金聖闘士全員に告げた言葉だった。
「ならば私に身に着けるのが礼儀だ」
「だからこそ」
「今ここで」
「そうだ、身に着けよう」
 こう言ってであった。そのうえで今その戦衣がそれぞれ分かれた。アーレスはそれを見ながら玉座から立ち上がった。戦衣はその彼の全身を覆った。 
 その彼を見てだ。黄金聖闘士達はそれぞれ言った。
「まさかこれ程までにあがるとは」
「この小宇宙、まさしく」
「神のもの」
「間違いなく」
「神の最大の力を出そう」
 アーレスもこう言ってみせてきた。
「貴様等にだ」
「手を抜くことはしないか」
「手を抜く?戯言だな」
 全身をその紅い戦衣で包んだうえでだ。そのうえでの言葉だった。
 
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