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世界をめぐる、銀白の翼

作者:BTOKIJIN
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第一章 WORLD LINK ~Grand Prologue~
  なのはStrikerS ~飯食って出動だ!!~


蒔風たちが街から戻って来て、コテージに到着した。

そこで出迎えたのは旨そうな肉の匂いだった。



「おお!バーベキューじゃないか!!」

「っていうか八神部隊長!?」

「部隊長に料理なんてそんな!!」


そこでははやて主導でバーベキューが用意されていた。
ティアナやスバルなんかは上司に料理してもらうなんて恐れ多いみたいな感じになっていたが、はやてはかまへんかまへんと料理を続けていた。


「今でも皆の料理は作ってるんやから、今でも料理の腕は落ちてないで?」

「はやての料理はギガウマだからな」


それをヴィータが称賛し、それならご相伴にあずかろうと(主にスバルが)納得した。



「それにしてもメンバー増えてねぇ?二人見ない顔がいるぞ」


蒔風がいつのまにかいた二人の女性を指差してはやてに聞く。
なんでも現地活動拠点のこのコテージと、別の転送先ポートの場所貸しをしてくれた現地協力者だそうだ。


「あ!来たわね!!蒔風舜!!」

「舜君!!久しぶり~~~~」


蒔風に気付いた二人がそんなことを言いながら近寄ってきた。
一人は歩いて、一人は走ってきてから飛び蹴りで。


「いきなりいなくなってなにやってんのよ!!」


そんなことを叫び跳躍して綺麗なキックを放ってきたその金髪美少女に、蒔風が目を見開いて言った。


「見ぃえた!!無地のピィンク!!!」

「ッ~~~~~~~~~~~!!!!!/////」


ゴキャア!!


「セタップッ!?」


蒔風の発言に顔を真っ赤にして空中で右足キックから左足のけたぐりキックに変えて蒔風の首を捉える少女。

ガタックもビックリだ。



「ゴアアアァァァァァァ・・・・・・・何をする!ピンクガール!!」

「その呼び方をやめろ!馬鹿!!」


スカートを押さえて叫ぶ蒔風と少女の元にもう一人が追いつく。


「今でも元気みたいだね。私たちのこと、忘れちゃった?」

首を抑える蒔風におっとりしたほうの少女が聞いてきた。
その質問に、蒔風がにやりとする。


「覚えているさ。久しぶりだな、すずか」

「うん!」


顔をパァァと光らせて喜ぶすずかが蒔風とハイタッチを交わす。
そこで蒔風がもう一人の少女、アリサ・バニングスを見て、おお、と合点がいったように手を叩いて指を指した。


「バーニング・アリサじゃないか!!」

「ちっがう!!」


ボケた蒔風に鋭いツッコミ。
完璧や。完璧なツッコミングだ!!


「あれ?バーニングじゃないっけ?シャイニングだっけ?」

「ダァーッ!!違う!私は!!」

「フレイム?トルネード?あ、そうかトリニティか!!」

「いい加減にしろ!!」


「あっはっは!そうだそうだ!アリサ・バニングスだ!!」

「だから~~~~~!!!!」


「アリサちゃん!!合ってる!合ってるよ!」



そんな茶番を繰り広げて、形はどうあれ久々の再会を喜ぶ三人。


その間にまた来客があったらしく、そちらにも顔を出しにいく蒔風。

来たのはエイミィ、なのはの姉、美由希、小さな子供姿のアルフだ。


「舜君!ひっさしぶり!!」

「シュン~~~~~!!!また会えて嬉しいよ!」


エイミィが手を振って、アルフが蒔風の腹に向かって突っ込んできた。

ドフゥ!!というクリティカルな音をたててアルフが蒔風に飛びついた。
周りはその音にうわぁ、という顔をするがアルフは無邪気に笑うだけだ。

蒔風がそのアルフの肩を掴み、しっかりと捕らえて、再会の言葉を口にした。


「アルフ、久しぶりだな。小さくなってどうした?」

「四年前に現役引退して、今はハラオウン家の使い魔として、フェイトの家族を守ってんだ!」

「そうかーー。まあそれは置いといて、今な?お前のタックルが素晴らしく鳩尾に入ったんだ」

「?」


そこでキョトンとすりアルフを抱きしめ、蒔風が耳元でボソリと呟いた。



「・・・・・・・・・・・・・・吐きそう・・・・」

「ひぃやあアアアァァァァァァァァァ!!放してェェェェェェェェェェェェェェェ!!!!」



まあ結果的に吐かずにすんだ蒔風がアルフを放し、エイミィとクロノが結婚していたという話を聞き、それなりに驚いていた。



「今は子供も二人いるんだよね?」

「ふーん」

「く、クロノくん今じゃ提督だもんね!!」

「はーん」

「え?反応薄っ!!何がどうしたの!?」


「だってクロノの力なら提督クラスになるのは驚くくらいにはならないし、むしろなれると思ってたし、エイミィとクロノだったらお似合いだと思ってたからなぁ・・・・」



まあそんな感じで互いの自己紹介が過ぎ、食事に入る一同。



「うむ、やはりはやてんの料理はうまい!」

「そやろ?シャマルも手伝ってくれたんやで!!」

「マジでかよ!?」

「そや、切ってくれるのを手伝ってくれたんや!!」

「よかった!やっぱうまいな!!!」


「「流れるように箸を置いてまた取って食べ始めた!?」」


「あのーーー、シャマル先生ってまさか・・・・」

「そんなことないもん!!!料理下手じゃないもん!!!」


シャマルが必死になって弁解する。
その肩を後ろから蒔風が叩いた。


「シャマル・・・・持ってこいよ!!!」

「え?舜君!!!もしかして・・・・・・」


「食ってやんよ!!お前の料理をよ!!俺が食ってやんよ!!」



「舜君・・・・あんた漢や!!!!」


蒔風をはやし立てるはやて。
だが蒔風はどーってことないと胸を張る。



(他世界のシャマルよかマシのはず・・・・・それに・・・・・)


「それに俺は超辛党。思いっきり辛くしてしまえば、味など関係ない」


自慢げに語る蒔風。
そしてシャマルが意気揚々と料理を準備しに行った。


「蒔風・・・本当に食せると思ってるのか?」

「なに、味が変なだけならまだ何とか」

「いや、そーじゃねえ。シャマルのはそんな域は通り過ぎてる」


シグナムとヴィータの言葉に「はてな?」となる蒔風。
そこでわかりやすいように、シグナムがモニターを出し、蒔風に写真を見せた。


その写真を見て、蒔風が思ったことは


「なにこれ?」


だった。


「そこに映っているのは・・・・・シャマルの料理だ」

「え?だってこれ・・・・・・・タイヤやん」



そう、そこに映っていたのは車のタイヤだった。
更にページを進めるとボンネットやミラー、フロントガラスにエンジンと、いろいろと凄いものが出てきた。


もはやあれだ、異次元だ。
何だかわけのわからない煙を上げたり、化学反応をおこしたりするならわかる。
食材だって下手なもん混ぜたらそういったものにもなる。

だがこんなこと、誰が予想できようか。
食材からエンジンなどの無機物ができるだなんて。



「食えるとか食えないとかのレベルじゃねえ・・・・・」

「これ組み立ててはやての車になったんだもんな」

「マジで!?はやてのあの車シャマル製だったの!?」



なんということでしょう。
シャマルさんの料理は錬金術でも使っているのでしょうか。


「車検おりたのがびっくりだったよな」

「うむ。しかも動作不良など一切ないからな」


「あの・・・それもう料理じゃなくね?ってか、俺これから何喰わされんだろ・・・・・」

「ま、一つだけ言えることはあれだ。トウガラシとかじゃどうにもならないってことだ」




ズーーーーーン、と気落ちする蒔風。
彼もまさか食える食えないではなく、絶対的に食いものじゃないのが出てくるかもしれないとは思っても無かったのだ。







「お待たせーーーーーーーー!!!さ、舜君、食べてみて!!!!」



そしてついにシャマルが料理を持ってきた。
こんだけの短時間で何ができたのか、それだけでも恐ろしいが、蒔風がくるりと振り返ってテーブルに向かう。




「こ、これは・・・・・・・」

「まさかの・・・・・・・」

「大根?」



そう、大根だった。
ただの大根。しかも生。

一切の手を付け加えられてない大根がそこにあった。



「シャマルさん・・・・・・・これは料理じゃなくて丸だしって言うんじゃ・・・・・」



蒔風がジトーーーーっとシャマルを見つめるが、そこでティアナがふと気付く。



「あれ?でもバーベキューに大根って使いましたっけ?」

「「「「「!!!!!!」」」」」




確かにそうだ。
バーベキューに大根など使わない。
使わない物は買ってこない。

だったらこの大根はなんなんだ?



「シャマルさん・・・・これどこから持ってきたの?」


なのはがおそるおそる聞くと、シャマルは笑顔で答えてくれた。



「え?持ってきたんじゃないですよ?にんじんと玉ねぎ、そして豚肉で作りました!!!」


「嘘だッッ!!!」

「舜さん!!なんでかわからないけど、それ私の台詞だと思います!!!!」



ギャーギャー騒ぐ蒔風の口に大根が突っ込まれ、沈黙させられてその場に倒れる。




そのあいだも皆で騒ぎ、たまに蒔風の方を見ると口に刺さった大根がモゴモゴと動いて口の中に入っていくのが確認されていた。











そうして食事も終わり、片付けをし、じゃあお風呂に行こうかという話になる。



「どこの風呂?」

「このコテージにはお風呂ないんですよね?」


蒔風やキャロがなのはに訊くと、はやてと目を合わせ、うん、とうなづいた。



「じゃあみんな、今から準備して!!これから市内の、スーパー銭湯に向かいます!!!」


はやてが全員にそう伝える。
わかっているフェイトやアルフなどはおーーー、と腕を上げるが、ティアナやスバルはよくわかってない。


「舜さん、スーパーセントウってなんですか?」


それを聞いた蒔風がにやりと笑って答えてあげる。


「セントウ、準備。つまりだ、スーパー戦闘を始めるから、各自戦闘準備に入れ!!ってことだ」

「ええ!?お風呂なのにですか!?」

「汗をかいて気持ちよく風呂に入るためだ。古よりこの世界の住人は戦闘を越えた戦闘、スーパー戦闘と呼ばれる行為を行ってから風呂に入ってだな・・・・・・・」


そんなことをスバルとティアナに吹き込んでいると、なのはが蒔風の後頭部を軽く小突いてそれを止めた。


「嘘言わないの。ただのおっきなお風呂だよ」

「実はそうなのだ。だがこの世界、魔法文化はないがその分、他の分野は凄く発達していてな。おそらく、楽しめる事は間違いない、と断言しておこう!!」



その話にスバルの目がキラキラしだし、ティアナは正直話半分に聞いていた。







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そして到着し、ティアナはその話が本当であるということを実感した。


このスーパー銭湯、何よりその湯船の種類と数がすごい。

なのはに作法を教えてもらって、身体を洗ってからいろいろなお風呂に浸かって行く。



「これは・・・凄いわね・・・・」

「こっちの世界のお風呂はテーマパークだねーーーティアーーーー」


ホフゥ、と息を漏らすスバル。
ティアナもいつもは少し硬い表情をしているのだが、ここではのんびりとした顔になっている。


「にしてもなのはちゃんにフェイトちゃん、スタイルいいよねーーー」

「ふふん、誰がここまで育てたとおもっとるん?私がこの二人の健全なバストアップに貢献してるんやで?」



流石は女性ばかりの機動六課。
女湯はとても騒がしいことになっている。

客がいなくてホントによかった。













一方、男湯



「ほれエリオ、背中流すから、こっちきんしゃい」

「あ、はい。ありがとうございます」


蒔風とエリオが背中を洗い合い、裸の付き合いで交流を深めていた。



「にしてもエリオ、あんだけハードな訓練しててよく大きな怪我とかしないのな」

「なのはさんやフェイトさんの訓練って、無茶はするけど決して危険なものではないんですよ」

「ほおー。あいつら、何気によくやってんのな」

そう言って二人で湯船に浸かる。



「ほふぅ・・・・はぁ~~~~~~」

「落ち着きますね~~~~~~」

「フェイトとかに誘われてたからな、お前」

「あっち行ってたら正直気持ち休まりませんよ・・・・・」

「だよね~~~~昔は残念な貧乳ちゃんだったのに、いつの間にかあんな巨乳ゴールドになっちゃってねぇ・・・・・」

「じゃあ私にも希望はありますか!?」

「さあ~~~~キャロはキャロだから、将来どうなるかわかんないよ。絶対とは言い切れないから、がんばってみて」

「はい!」




「・・・・・ん?」




「ってキャロ!?いつの間にこっち来てたの!?」

「なんだエリオ、気付かなかったのか?」

「気付きませんよ!!!」

「私、普通にいたよ?舜さんの背中とか、エリオ君の背中も流したし・・・・・」

「いつの間にっ!?」


まあそんな感じで三人一緒に湯船に浸かってのんびりした。
なぜか蒔風が「翼をください」を熱唱しだし、三人一緒に大合唱。

しかもしみじみとではない。。
アレンジ効かせてめちゃめちゃ熱く歌い上げていた。




そしてそんな大声出せばのぼせるのは当然で、エリオとキャロの体調を見て、蒔風が風呂からあがろう、と提案した。










「ふぅ~~~いいお湯でしたっと」

「気持ちよかったですね~~~~」

「エリオくん、舜さん」

「キャロ、来たか」


女性更衣室から出てきたキャロとロビーで合流し、三人一緒に牛乳やコーヒー牛乳をグイーーーっと飲んだ。
プハァ、と三人一緒に瓶から口を放し、飲み終える。



「ふぅ・・・・にしても、女性陣長いねぇ」

「女性の方はお風呂って長いですから」

「俺なんて湯船とか普段はいらないからね。シャワーだけだ」



ロビーのソファに座って皆を待つ三人。
と、そこでキャロのデバイス、ケリュケイオンが反応した。






「舜さん!!サーチャーに反応ありです!!」

「オッケ!!」


キャロの報告から間髪いれず、シャマルから念話が飛んできた。


『皆!!サーチャーが反応したわ!!!』

『了解シャマル』

『僕達はもう上がってるので、先に行って見てきます!!』

『俺も行くから、なるべく早めに来てくれ。オレはこういった処理はできん』

『わかったよ。スバルとティアナもすぐに向かわせるから、それまで無茶なことは・・・・・・』

『させないよ。そもそも、無茶なことしてもオレがいるから大丈夫だ。じゃな』




そう言って念話を切って、三人が夜の街に飛び出す。
サーチャーを起点にシャマルの結界が貼られたため、姿はみられていない。





エリオとキャロがフリードの背に乗り、蒔風が練習とばかりに飛行していった。









「こりゃ便利だ。魔力だからそんなに力食わないし、いいねぇ」

「舜さんもう空飛べるんですか?」

「もともと飛べたからなぁ。ただ翼がなくなったって感じだな。感覚自体は掴んでたから、あとは楽だったよ。ンなことより、ほれ、あれじゃねえのか?」




蒔風がサーチャーの反応があった河川敷グラウンドを指差す。
どうやら一体だけでなく、複数体いるようだ。



蒔風たちが着地して、近くでその姿を確認する。
そしてその姿は・・・・・




「スライムだ・・・・・・」




スライムだった。
ポヨンポヨンした身体が、空中ではね回っている。


と、そこではやてから連絡が入る。
内容は目の前のロストロギアについてだ。



『舜君、持ち主の話によると、攻撃性はなく、動きは逃亡一択らしいんや。ただ、大変高価なもんやから壊さんように気をつけてぇな?』

『りょーかい。わかりましたーーーー』

『サーチャーによるとコアとなる一体がいて、他のは分裂したものだから、私たちは範囲が広がらないように足止めしておくね』

『舜君はフォワードの子たちの様子を見ててあげて?』

『はいはい。わかりましたよーー』


そう言っているとスバルとティアナもやってきて、蒔風たちを合流した。



「おーい来たか。あいつらの動きは逃亡のみ。ま、俺がやると壊しちゃいそうだから、封印までお前らに任せた。危ないことすんなよ?」

「「「「はい!!!」」」」




そう言って動き出すフォワードたち。
その動きは蒔風が模擬戦をした時よりも向上されている。

(なのはの訓練の賜物だな。だが・・・・どうするんだ?フォワード諸君。そいつなかなかに厄介だぞ?)




そう、そのスライムには打撃も斬撃も、魔法もフリードの炎も効かないのだ。


「流石はロストロギア。そう簡単いってくれないのはどれも同じだな」




蒔風がポケーーーッ、と見ていると、ついに終わりそうだった。


どうやらコアである一体を見つけたようで、キャロが錬鉄召喚で出したアルケミックチェーンを使って本体を縛りあげようとする。
それを本体はバリアで防ぐが、エリオとスバルのコンビにバリアを破壊され、最後にキャロによって封印魔法を練り込まれたティアナの魔法弾が射抜き、そのまま封印してしまった。




だがまだ完全な封印ではないため、未だに分身の方は跳ねまわっている。



「こいつら本当に斬っても叩いても効かないのな~~~」


蒔風がブニブニとその分身をあっさりと捕まえていじくりまわしていた。
その間にキャロが自分が完全封印します、とはやてに伝え、実行していた。


「ふむ・・・・・」


そんな間に蒔風が「火」を抜き、スライムを空中に放り投げ、シュカン、と居合い抜いた。
するとスライムに半分ほど切れ込みが入り、しかしすぐに戻ってしまった。


「「「おぉーーーーー」」」

「完全には斬れないかぁ。さすがだなロストロギア」

「・・・・・・・遊んでないで、はやく終わらせるわよ。舜さんも手伝ってくれますか?」


ティアナが蒔風に頼む。
だが蒔風は手を振ってそれを断った。


「俺には封印なんてまねはできんさね。そいつが「願い」に反応するなら話は別だけどね。キャロならできんだろ」

「はい、大丈夫です!!」

「上出来。早く帰ってって、ゆっくりしようぜ」



そんな話をしているうちに封印も無事終了。

皆でコテージに集合して、もう帰ることをアリサたちに伝える。
最初は残念そうにする一同だが、まあ今生の別れでもないのだし、また会おうと約束をした。


「ロストロギアはシグナムが聖王教会に直接持っていきますから」

『ありがとう、はやて』


はやてがそんなことをモニターでの通信で報告していた。

蒔風がフェイトに聞くと、モニターの女性はカリム・グラシア。
「聖王」という歴史上の人物を祀った教会のトップで、管理局での地位は少将。
機動六課の立ち上げに尽力してくれた人物の一人だそうだ。



「じゃ、俺がそのゲートを開こうか」

「すまないな、蒔風」



蒔風が教会の場所を教えられ、そこに向かってゲートを開き、シグナムがくぐる。




「ふう」

「にしてもこの街でロストロギア封印かぁ・・・・懐かしいなぁ」

「ユーノがいれば完璧だな。あ、クロノいないけど」

「昔を思い出すね」

「あんときお前無茶して封印しようとしてたもんな」

「一気に発動させようともしてたね」


「ふ、二人とも、それは言わないで・・・・・・」



そんな雑談をしながら、蒔風がゲートを開く。
荷物をまとめ、はやてが号令をかけた。


「さ、うちらも帰ろか!」



おーーー!!とその声に返し、みんなが帰っていく。
これにて出張任務は終わり。また舞台はミッドチルダへと戻っていく。






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今回活躍したのは動きを止めたキャロにバリア破壊をしたエリオにスバル。
私だけがあの中で特に何かを持ってるわけじゃない。


それになのはさん、フェイトさん、八神部隊長ならこんな事件あっという間だ。


それに、蒔風舜さん。
あれを半分も切り裂くなんて、普通じゃない。
しかも彼はあの翼人。きっとレアスキルよりもロストロギアだ。

そんな人たちがいて、私はなんなんだろう?


私は本当に強くなってるのだろうか。
私は・・・・・・・必要なのか。








to be continued
 
 

 
後書き

アリス
「次はホテルアグスタ編!!!!」


ではまた次回
















守りたい、優しい人を。
私に笑いかけてくれる人たちを。
自分の力で、守りたい! 
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