| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

世界をめぐる、銀白の翼

作者:BTOKIJIN
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第一章 WORLD LINK ~Grand Prologue~
  なのはStrikerS ~そして対面、久々の再会~



「それで?連れてきたんがこの人やと?」

「は、はい」

「それで?なんで全身包帯グルグル巻きなん?」

「それは・・・・・」


機動六課隊舎の部隊長室。

そこにスバルとティアナ、そして部隊長、八神はやてがいた。
リィンや二人の報告を聞いて、とりあえずその人物を連れてくるようには言ったのだが・・・・・



「はあ・・・確かに連れてきてと言いはしたけど、まさか本当にこんなんとはなぁ」


はやてが頭を押さえてため息をつく。
目の前に転がっているのは頭からつま先まで包帯で巻かれ、ミイラ状態になっている男。




(・・・・・・はっ!!!ここはどこだ?これは・・・消毒液の匂い。包帯か。くっそ、目まで覆いやがって、これじゃまともに見えも話せも聞こえもしねぇじゃん)




包帯男がそこで意識を取り戻すが、包帯は固くてちぎれない。
どんな力で巻きあげたのだろう。



「にしても全員が記録映像残さなかったとは・・・・・なにやってん」

「「す、すみません・・・・・」」

「リィンまで忘れてんやから世話ないわ」

「ごめんですはやてちゃん・・・・」




はやてが目の前の男を見、どうしようかと考え、とりあえず包帯を取って顔を見ようとする。


「なあ、こん人、なんか言っとらんかったか?何か身元の分かりそうなこと」

「えっと・・・・・・」



ティアナが記憶をたどって思い出そうとする。



しかし、その間にミイラさんがビビっていた。
なぜなら


(何するんだ?顔?顔に手ぇ伸ばしてくる!?これ以上何されんだよッ!?ジョーダンじゃねえ!!!)


そんなこんなだ。
まあ確かに散々な目には合っていた。

世界に着いていきなり撥ねられ、ガジェットにちょっかい出されて、その場の人間に近づいたら悲鳴を上げられ、挙句の果てには包帯で拘束。


これで勘弁してくれと思わない人間はそうそういないだろう。








バリぃ!!!!







当然、こいつも思った。勘弁してくれと。




故に





「あっ!?」

「に、逃げた!?」


逃げた。


脚を広げて包帯を裂き、とりあえずそこだけが自由になって、その場から走って逃走したのだ。
扉にぶつかり、ひっくり返ってから、再度アタックしてぶち破る。


「ああ!!うちの扉!!!!」

「ま、待てーーーー!!!」


廊下へと飛び出して言った包帯男をスバルがダッシュで追いかける。
その後をティアナも追おうとするが、それをはやてが止める。


「ティアナ!!あの人、なんて言ってたか思い出せる?」

「え?えっと・・・ですね。そうだ、「この世界に来て」だとか「「奴」の前に死ぬ」とか「世界最強!!」とか言ってましたけど・・・・それより追わないとですよ!!」



ティアナが男の発言をはやてに伝え、追おうと促す。
だがその催促は耳には入っておらず、最初の方の言葉に、はやての目が見開かれる。


「そんな・・・・まさか・・・・・・・」

「や、八神部隊長?」

「はやてちゃん?」

ティアナとリィンが心配そうに顔を見る。
その顔は驚きに満ちていて、そしてすぐにポカンと口を開けて笑った。



「帰って・・・・・来たんや」

「え?」

「ついに・・・・・やっと!!!!」



はやてが言葉と同時に部屋を飛び出す。
その後を慌てて二人も付いて行った。



------------------------------------------------------------





「まぁてぇ!!!!!」


バッ!!!!


スバルが包帯男に飛びついて捕まえようとする。
しかしその腕の間をするりと抜け、男はなおも走り続ける。


(視界がはっきりしねえ!!これじゃ薄ぼんやりとしかわかんアでっ!!!!)



ゴッゴン!!!!!



そこでまた壁にぶつかる。
だが今度は一気にその壁を崩し、別の部屋に飛び込んだ。


そこは空き部屋のようで、特に何もなく、さらに突き進んで反対側の壁も崩した。


その先は食堂。
だが、そこでさらなる衝撃が男を襲う。





バギャア!!!!





ハンマーが横なぎにぶち当たり、男の身体が吹っ飛んだ。
そのハンマーの持ち主はヴィータである。


騒ぎを聞き、アイゼンを取り出して気合を込める意味でブン回したのが、偶然にも命中したのだ。
いや、してしまったのだ。



「げ、げぶぅ・・・・・・」

「え?あれ?おい!!お前、大丈夫か!?」

「ヴィータ副隊長!!!その人捕まえてください!!!!」

「え?あ、ああでもよ・・・・・」

捕まえるまでもないだろ、とヴィータが言葉を続けようとする。


ところがどっこい、この男は今耳がふさがれてよく聞こえていない。
そんな彼にはこう聞こえていた。



『え?あは!!おっしゃ!!!お前、大自滅な!!!』

『ぶんどって腸!!その人のを!!得てください!!!』



正直言って全然意味わからん。
だが



(俺の腸をぶんどる!?しかもこいつら俺ぶちのめして喜んでる!?)




彼はこう解釈してしまった。


「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」



そして再び走り出した。
その最も驚いたのはヴィータである。

あの勢いでぶん殴られて、まだあんなに走り回れるのか!?と



「なんだよあいつ!?」

ヴィータが走り出してその後を追う。
男は窓ガラスをぶち破って外に出て下に飛び降りてしまった。



「わかりません!!!さっきの出動の時にいきなり現れて来たんです!!!」

「いきなりだァ!?」



スバルが一部始終を追って説明する。
彼の言っていた事も含め。

それを聞いてヴィータの脚が止まった。


「マジかよ・・・・・・」

「え?はい、本当ですよ?」

「いや、そうじゃねえ・・・・・帰ってきたのか!!!あいつ!!!!!」


「ヴィーターーーーー!!!!」

「はやて!!!!」



そこにはやてとティアナ、リィンがやってくる。


「ヴィータ!!さっきここに・・・・・」

「ああ、いた。間違いないよはやて、あいつだ!!!」

「やっぱそうやった!?」

「顔は確認してねえが、あんなでたらめな奴、あいつじゃなきゃ説明つかねえ!!!」


意気投合するヴィータとはやて。
おいてけぼりの三人は何が何だかわからない。


「そ、それで結局誰なんですか?あの人」

ティアナの発言に、はやてが答えようとする。




ドォン!!!




だがその瞬間爆発音がし、皆に視線がそちらに向く。



「あかん・・・下手したら隊舎破壊されてまう!!!」

「はやて、急ごう!!!多分今のは・・・・・シグナムだ!!!!」




二人が走っていってしまう。
その後を再び慌てて追い始める三人。

「ま、待ってくださいよ~~~~~!!!!」




------------------------------------------------------------




「貴様何者だ!?」

「もがもがもももががががが!!!!」

男が窓から飛びおりて着地した場所。
そこにはすでに先客がいた。



シグナムである。



そしてなにも言わず、いきなり切りかかられた。


「この騒ぎの元凶はお前か・・・・・大人しくしなければ・・・・・」


が、その言葉よりも早く男が逃げる。
脱兎である。その逃げ足は速い。


「話を最後まで・・・・・」

「!?」

「聞けえ!!!!」


シグナムがレヴァンティンに炎を纏わせて斬りかかる。
それを紙一重でかわし、包帯が焦げて腕が解放される。


「シグナムさん!!!」

「高町!!こいつだ!!!」

「わかりました!!離れてください!!!」



そこになのはとフェイトが駆け付ける。
まあこれだけの騒ぎになれば出ても来る来る。


レイジングハートを構え、そこに砲撃のための魔力光が集まっていく。



「!?もがもががががが!!!!」


「ハッ!!!!」



男が弁解しようとジェスチャーをとるが、それは伝わらず、足止めのためにシグナムががもう一度レヴァンティンを振るう。



が、それは驚愕にかわっていく。




「な!?素手でつかんだ!?」



そう、残った包帯越しとはいえ、男は炎に包まれたレヴァンティンを素手でつかんだのだ。
そしてその炎で、今度は顔の包帯が焼け、ついに男の顔左半分があらわになる。


「あ・・・・・お前!!」

「んお?あ!!」


シグナムがその男を確認し、目を見開いて驚く。


「ディバイーーーーン!!」


だがなのはには見えていない。
だからシグナムが避けることを信じて砲撃した。


「ま、待て、高町!!」


「バスター!!!!!!」

「くっ!!」

「え?」



ドオン!!!



地面を吹き飛ばして、砲撃が着弾する。

シグナムはとっさにその場から離れ回避し、それにふぅっ、とスッキリした顔をするなのは。


「お、おい高町・・・・」

「え?シグナムさん、どうしたの?」

「どうしたのではなくだな・・・・・・あいつだ!帰ってきたんだ!」

「え?」


シグナムの言っていることがよくわかっていないなのはとフェイト。
首をくりん、と傾げている。


「なのはちゃん、フェイトちゃん、シグナムーーー!!!」


そこにはやて達が合流する。


「あ、はやてちゃん」

「どうした!?やってしもたか!?」

「その・・・・・高町が・・・・砲撃を」


「ええぇぇぇ!?・・・・・・なんや、なら大丈夫やね」

「そーだな。あいつなら問題ねーな」


一瞬心配するはやてとヴィータだが本当に一瞬だけで、しれっとした顔をする。



「はやてちゃん、あの人知ってるの?」


なのはの言葉に、はやてが意地悪そうな顔をして言った。


「なんや?なのはちゃんもフェイトちゃんもわからんへんの?こん中じゃ一番付き合い長いんやで?」

「え?」

「誰?」


「しゃーないなぁ、じゃあヒント!!十年前!!」


そのヒントに少し考える二人。


「十年前?はやてと会った時?」

「確かその時・・・・・・あ、もしかして・・・・・本当に!?」



なのはとフェイトがまさか!という顔をした瞬間、土煙から腕が出てきた。



「なるほどな。そういうわけか。まさか三回も来るとは思わなかった」



そしてその腕が横に払われ、土煙が一気に消し飛んだ。






「世界最強、再び、だ!!久しぶりだな。シグナム!!!」






そう言って出て来たのは、きちんとした服を着ている蒔風だった。



「「舜(君)!?」」



なのはとフェイトが驚き、次の瞬間、蒔風に飛びついていく。


しかし




ヒラリ、ベシャ



蒔風はその二人を避けた。
二人が地面にベチッ、と落ちて蒔風の方を向く。


「な、なんで!?」


だがそんな二人を見て、蒔風が言った。



「シグナムはいい、ヴィータもいるな。だがおま えら 誰だ?」



そう言いながらビシリビシリビシリとなのは、フェイト、はやてを指差して蒔風が聞いた。



「「「ええええええええええええええええええええΣ(T□T;)!?!?」」」



三人がうなだれ、ガックリと膝を四つん這いに着く。



「なに落ち込んでんだこいつら。なあ、シグナム、あれからどんぐらい経った?」


「お前が去ってから十年だ」

「じゅ、ええええええ!?そんなにたったん!?・・・・・・じゃあまさかこいつら・・・・・」


蒔風がわなわなと指を振るわせて三人を指す。
それにガバッ、と起き上がり、三人が叫んだ。


「なのは?」

「そうだよ!!!」

「フェイト?」

「うん!!!」

「そして・・・・・・はやてか」

「そうやで」


「・・・・そうか」




蒔風が表情を冷やかな物にして、はやてを見る。



そして立ち話もなんだと、なのはとフェイトがとりあえず隊舎の中に蒔風を案内した。



------------------------------------------------------------





部隊長室に戻ってきた蒔風。
扉はすでに蒔風が修復し、壊した部分はすべて元通りになっていた。



そして蒔風が黙ってはやての方を見る。



今、はやて、なのは、フェイトが並んで座ソファに座り、テーブルをはさんで反対側のソファに蒔風が座っている。


そして終始無言だ。



それはそうである


前回最後の時。

蒔風ははやての敵として立っていた。
彼女の大切な家族を消滅させた者として。





そしてそれは彼の胸に大きく刻み込まれている。



彼の敗北として、そして・・・・・・・








「・・・・・・・・・・・」




その事を考え、目を閉じる蒔風。
そして眼を開けて、こう言った。




「どうした?何か言いたいことでもあるんじゃないのか?」




それはきっと、はやては自分の事を恨んでいるだろうという蒔風の推察からの言葉。


その後にくるのはきっと疑問の言葉だろう。「なぜ」や「どうして」と


しかしきた言葉は別物だった。





「ごめんなさい。そして、ありがとうございました」




はやてが立ちあがって蒔風の手を取って謝る。
それに蒔風が目を見開いて驚いた。



「な・・・・・・・」

「舜君があんときリィンを消したいきさつ、全部聞いた。あんときは、本当にすまんかった。十年間、舜君にあったら絶対に言おうと思うとった言葉や」


その言葉に、蒔風が手を振りきり、立ちあがって言った。


「俺は・・・・・リィンを消した。やっと救われたあいつを・・・中途半端に救って、それで・・・それなのに・・・・そう簡単に、許されていいはずがない・・・・・・・・」



蒔風がフルフルと首を振りながら座り込む。




そこにお茶が運ばれてきた。



「はい、お茶ですよー」



それは小さな人だった。
ユニゾンデバイス、という単語が頭に流れてくる。




「ありがとぉな、リィン」

「ハイですー」


はやてがリィンにお礼を言う。
その言葉に、蒔風が頭を上げた。



「リィン?」



そこで蒔風にはやてが、リィンフォースⅡを紹介した。



「舜君、この子が、二代目のリィンフォースや。あのときリィンが残してくれたあの十字架。あれを元に再構築して、私が作った、私の家族。ほらリィン、挨拶せえ」

「はい!!初めまして・・・・ですよね?はやてちゃんのユニゾンデバイス、リィンフォースⅡです!!」


元気よく頭を下げるリィン。
それを見て、蒔風は


「わわっ・・・ど、どうしたですか?泣いてるんですか?」

ほろっ、と、一粒の涙を流していた。


「そうか・・・・・・・あいつは・・・・リィンフォースは・・・・自分を残せたんだな・・・・よかった・・・・」


そう言いながら小さなリィンの手をとる蒔風。
その顔にすでに涙はなく、吹っ切れた顔をしていた。


「舜君のおかげやで?こうやってリィンがおるんも」


蒔風にはやてがそういうが、蒔風は首を振ってこたえた


「俺は彼女を消しただけ。残したのは、彼女自身だ。だけどまあ・・・・少しスッキリしたかな?」




笑顔で蒔風がリィンを放す。

ありがとう、と言って蒔風が立ち上がる。






「でも、舜が来たってことは、「奴」が?」

フェイトが蒔風に訊く。
真剣な面持ちになってそれに頷く蒔風。


「ああ、どうやらそのようだな。だけどここは第一世界ミッドチルダ。計算も容易じゃない。今まで以上に長くかかるだろうからな。結構大丈夫だ」

「そうなんだ。じゃあいっしょにまたいられるんだね!!!!」


そういうなのはだが、蒔風がピシリと言い放つ。


「そうとは限らないだろ?俺の立ち位置もわからないし、ってか、またなんか起こってんのかよ」

蒔風がやれやれと頭を振る。


「そういえば・・・お前ら何やってんだ?時空管理局に入るって前に聞いたけど」

「そうだね。舜君がいなくなってから十年だもんね」

「俺の方じゃそんなに経ってない。大体七ヶ月くらいじゃないか?」

「なんや、それズルぅないか?こっちは十九歳になっとるんやで?」

「ずるくない。ってか、お前ら俺と肉体的に同い年か!?」

「あ、そうなるね!!!」

「本気で幼馴染かよ・・・・・・ってかお前らはオレにとってあの時から今までズーーーーーーーっと妹みたいな感じだからなぁ」



「いまでも?」

「いまでも」



「そうやね~~~舜君って「頼れるお兄さん」って感じやもんね」

「うんうん」

「私は・・・わかんないなぁ」


「そらなのはちゃんはなァ・・・・・」

「なのは、そう言うの疎いもんね」



女子三人が勝手に話しだしてしまったので、蒔風が話題を戻す。


「で、お前ら今何やってんだ?」






「うちは捜査官やっとる」

「私は執務官だよ」

「で、私が武装隊の戦技教導官!!!」


「なのはちゃんすごいんよ!!管理局不屈のエース「エースオブエース」なんて呼ばれてるんやから!!!!」

「はやてちゃんだって、私たちの中じゃ出世頭じゃん。フェイトちゃんだって執務官のエリートだし」

「そ、そんなことないよ・・・・それに、舜だってすごいことになってるんだよ?」




「は?おれ?」



蒔風が自分を指さして驚く。



「十年前の闇の書事件。あん時の情報は確かにクロノが消していたはずじゃねえの!?」

「そうだね。確かにクロノがなんとか洩らさなかったけど・・・・・」

「「銀白の翼人」は噂と言うか、都市伝説みたいに残ってるんだよ?」



「えぇ~~~~~~?」



「闇の書事件を解決した管理局自慢の三人娘!!!しかしその戦闘中、現れた者、「銀白の翼!!!」」

「確かな資料映像とか証拠は何もないけど、やっぱり人の口には戸は立てられないって言うでしょ?」

「それでさらに母さんの事件の時もいたらしい、なんて話になっちゃって・・・・・いろいろと伝わって、今や舜はこの世界じゃ英雄扱いなんだよ?」



なんだか自分の知らないところでどんどんよいしょされていく蒔風。

そんな蒔風の感想は



「なにそれ、怖い」



だった。



「え?なに?オレの事そんな風に伝わってんの!?」

「管理局のお偉いさんにも結構問い詰められたんよ?「あの噂は本当か!?」って」

「本当のこと話してもしょうがないから知らないって言ったけど・・・・・」

「マジか・・・・列車で開翼しないでよかった・・・・・」

「ホントだね」




そんなこんなで懐かしい話をしていく四人。


そこで、ふと蒔風がポッケに手を突っ込んで、何かを取り出した。




「なんだこりゃ?」

「何それ?」

「う~~~ん・・・・どうやら何かのカードだな。たぶん、この世界でのオレの役割が出てくると思う。ほら」



蒔風がカードを机の上に置くと、ジンワリとカードに色や写真、文字が浮かんできて、一つの身分証となった。




「なになに?時空管理局本局 古代遺物管理部 機動六課・・・・・機動六課?」

「ここ!?ここに舜君入るの!?はやてちゃん!!!」

「ちょ、なのはちゃん揺らさないでぇ・・・・・」


そうして、世界が与えてきた蒔風の役職は機動六課の遊撃戦力。
まあつまりは



「好きな時出て好きな時戦えってことか?」

「それ違うと思う・・・・・ねぇ?はやてちゃん」


「面白いから採用」


「部隊長!!!それでいいのでありますか!?」

「何言っとるんや!!!ここでは私がトップ!!!何者にも反論はゆるさへん!!!」

「うわぁ!!独裁者!!!!」




なんだか十年の間に明るくなったはやて達に安心して、蒔風がいろいろと説明を受ける。
はやてが机に向かうと、すでにそこには蒔風の書類があり、一発受理。

いろいろと用意周到なものである、世界。







こうして蒔風は機動六課に入った。
さて、この物語はどのように歪んでいくのか。



先はだれにも見えない





to be continued
 
 

 
後書き

やっと出会えたやっとしこりを解消できた!!!

アリス
「蒔風にとってリィンⅡの存在はある程度の救いにはなったみたいですね」

まあ、あれは彼が背負った罪ですから。
これからも背負って行くと思いますが、とりあえずはやてに対して大きな負い目は無くなったんじゃないかと。





アリス
「次回、ティアナ達にはどう話す?」

ではまた次回









勇気の意味を、知りたくて。
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧