| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

オズのビリーナ

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第八幕その一

                 第八幕  ドワーフ族と闇エルフ族
 朝早く起きてです、皆はまずは朝御飯を食べました。この日の朝はオムレツとサラダ、それにトーストでした。
 そのトーストを食べつつです、ナターシャは言いました。
「今日はいよいよ」
「ええ、そうよ」
 ビリーナがナターシャに答えました、自分の御飯の麦の粒を食べながら。
「ドワーフ族と闇エルフ族のね」
「二つの種族のところに行って」
「それでよ」
「どうしていがみ合ってるのか」
「そしてその原因も確かめてね」
「それでよね」
「いがみ合いを解決するわよ」
 こうナターシャにお話するのでした。
「いいわね」
「ええ、その為にも行きましょう」
「先にね」
「もうすぐよね」
「ええ、もうすぐよ」
 それこそというのです。
「その現場に行くわ」
「放っておいてもいいけれどね」
 ガラスの猫はキャットフードを食べているエリカの横でこんなことを言いました、見れば自分のガラスの身体の手入れに余念がありません。
「正直なところ」
「どうしてなの?」
「だっていつもいがみ合ってるからよ」
 だからとです、ガラスの猫はナターシャに答えました。
「喧嘩まではならないから」
「少し仲が悪い感じだから」
「そう、それ位ならね」 
 それこそというのです。
「何でもないわよ」
「それでなの」
「しかも通り過ぎても種を採りに行けるみたいだし」
「そのこともあって」
「そう、無視してもいいけれどね」
「そうよね、私達にあまり関係ないし」
 エリカも言います。
「じゃあいいじゃない」
「そう思うけれどね、私達は」
「そうそう」
「猫らしい考えね」
 ビリーナは二匹の言葉を聞いてこう彼女達に言いました。
「あんた達はそれでいいけれどね」
「オズの国のことを考えたら」
「そうもいかないのね」
「そうよ」
 まさにというのです。
「問題は解決しないといけないのよ」
「それが政治ね」
「関係ないでは済まされないのね」
「そういうことよ」
 こう言うのでした。
「じゃあいいわね」
「ええ、わかったわ」
「それじゃあ私達も何かするわね」
「出来ることがあればね」
「そうさせてもらうわね」
「私もオズの国の名士になってるから」
 鶏の国の女王としてです。
「そうなってるからね」
「だからなのね」
「頑張るのね」
「騒動があったらね」
 それを見たらというのです。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧