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オズのビリーナ

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第七幕その十一

「それが政治だからね」
「そうよ、オズの国の政治よ」
「そうよね」
「オズマもそうしてるし」
「オズマを助ける私達もね」
「そうしたことは解決するわよ」
「ええ、絶対にね」 
 必ずとお話してでした、そのうえで。
 皆で夜になるとテントで休んででした、朝になると起きて出発してです。
 道を先に先にと進んでいきます、そして。
 一日歩いてです、ビリーナは皆に言いました。
「どうもね」
「ええ、そろそろなのね」
「そうよ、何か空気が違ってきたわ」
 ナターシャにお話するのでした。
「ドワーフと闇エルフのいざかいの場所に来るわ」
「それじゃあ」
「明日の朝に着くわね」 
 大体というのです。
「そろそろ夜だと思うから」
「うん、もうね」
 キャプテンが懐中時計で時間をチェックしてです、ビリーナに答えました。
「夜の時間だよ」
「じゃあ今日はこれで休んで」
「それで明日の朝ね」
「また出発ね」
「そうだね」
「それでだけれど」
 ここでトロットは皆に言いました。
「今日もね」
「はい、今日もですね」
「お風呂は折り畳み式のシャワールームですね」
「それに入ってですね」
「身体を奇麗にしてね」
 こう男の子三人に言うのでした。
「順番で入って」
「わかりました」
「じゃあそうします」
「あのシャワールームも便利ですよね」
「中で服も脱いで着られて」
「スポンジもボディーソープもシャンプーもあって」
「凄いですね」
「グリンダと魔法使いさんが発明してくれたのよ」
 オズの国の二人の魔法使いがというのです。
「お風呂に入られない旅をする時もあるでしょ」
「今みたいにですね」
「そうした時のことを考えてですか」
「そうしたシャワールームも発明してくれたんですね」
「そうなの」
 こうにこにことしてお話するのでした。
 このシャワールームについてです、ナターシャも恵梨香に言います。
「じゃあ私達もね」
「ええ、シャワー浴びてね」
「それから寝ましょう」
「奇麗になってからね」
「二つあるからね」
 トロットがそれだけ持って来たのです。
「男の子と女の子に分かれて」
「順番で、ですね」
「入ればいいですね」
「昨日みたいにね」
 そうすればいいとです、トロットは早速今はハンカチみたいな形のシャワールームをポケットから取り出しました、見れば二つあります。
「入ってね」
「晩御飯の後で」
「そうすればいいですね」
「それで奇麗になって」
「それで、ですね」
「寝ましょう、それで朝になったら」
 次の日のです。
「出発よ」
「御飯を食べて」
「そのうえで」
「ええ、そうするわよ」
 こう言うのでした、そしてこの日の夜もです。
 皆で楽しく晩御飯を食べてでした、順番でシャワールームに入って身体を奇麗にして寝ました。明日のことを考えながら。 
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