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『恋愛抜粋』

作者:零那
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『君との海』



生まれ育ってきた場所じゃ無いけれど、海は繋がってる。
月は見えてる。
それから、此の空だって繋がってる。

いつだって同じ海を見てた。
いつか君が強がりさえ言えなくなったなら、それは有罪だよ。
それでもいい、それが本当は望みだったりするから。
いつでも聞くから。
何でもするから。

誰かが決めた当たり前なんてのが、皆の当たり前じゃない。
疑っても信じても真実なら仕方ないじゃない。
報われなくたって其れが現実だからどうにもならない。

歯を食いしばって拳を握りしめ、噛みしめた血の味が錆びてく。
大人になるにつれ無くしたものは少なからず在る。
其れを悔やんだり情けなく憂いても仕方ない。
其れに気付いたなら前を向くしかないだろう?

ひたむきな心なんてのは元から持ち合わせてないけれど、それでも哀しく想うんだ...

君と同じ僕だから君の気持ちは痛いほど解るんだ。
いつか同じ海を同じ場所で眺めよう。


 
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