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fate/EX=zero

作者:zeron
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天才少女の月旅行
  敗走姫と錯乱騎士

 
前書き
更新が遅い犯人はクリスマスイベントと7章実装ですよ
7章でまる1日潰れましたね

大体いつも書く日を決めてるんですが見事なバッティング
まぁ、他にもいろいろあったんですけどね

20連回しても☆4サーヴァントが一体もでないどころか☆5概念礼装さえ出なかったのがメンタルに響いて…

前回までのあらすじ

イリヤのサーヴァントがヘラクレスだった

では本編をどうぞ! 

 
「ヘラクレス…………バーサーカーのクラスで助かった……」

咄嗟にリターンクリスタルを使用してアリーナから逃げることに成功した私達は何とかマイルームに帰ってこれた

「このままじゃ暗号鍵を取りに行くことも厳しそうですね」

バーサーカーは自分の体をジロジロと見つめている
真っ二つになって消滅したはずの自分が復活したことが信じられないようだ

「凄い効果ですねぇ、かつて存在していた秘蔵の魔術を再現するコードキャスト決着術式ですかお姫様が持っているとは思いませんでした」

「私が持っているとは思わなかった……てことは決着術式を持ってる人を知っているの?」

決着術式は基本的に西欧財閥の人間か没落した魔術貴族達くらいしか所有していないし
持っていても使えないことの方が多い

決着術式に適した起源持ち或いは高度な技術がないと使えないのだが……

「えぇ、以前……何回目でしたっけね、変に強いマスターと契約していまして……その人が使っていた決着術式『斬り抉る戦神の(フラガラック)』という物を知っています」

斬り抉る戦神の剣?

「確か相手の切り札に対して発動すると電子世界上の記録(ログ)を遡り相手の切り札発動タイミングに攻撃をしたデータを配置して発動そのものを阻止させるとか言ってましたっけね?」


「それは…………かなり強力な物みたいね」

「まぁ、魔力切れで負けたんですけどね」

まぁ、それでもこの燃費の悪いバーサーカーと契約していたらその能力も生かせないのか

「うーん、ヘラクレスかぁ……」

宝具『十二の試練(ゴットハンド)』によってBランク以下の攻撃を無効化し蘇生魔術の重ね掛けによって命を十一個ストック更には1度受けた攻撃に対する防御力を上昇させる

ヒュドラの毒とかならまとめて削れるだろうけど私には到底扱いきれない

バーサーカーの刺突によって1回削りあと11回 刺突以外の方法で倒さなくてはならない
しかもBランク以上の攻撃力が必要だ

「物理攻撃しか持たない私では普通に戦っても勝ち目がありませんね」

「うーん、となると私のコードキャストかぁ………攻撃系はほとんど置いてきちゃったんだよなぁ」

しかもBランク以上って無理だよなぁ

「あのバーサーカーの十二の試練による蘇生は魔術なんですか?」

「魔術……ではあるけど宝具扱いだから魔術破壊みたいな能力では壊せないよ」

あとはマスター殺しか…………

バーサーカーでヘラクレスを抑えている間に私がイリヤを殺して逃げればペナルティを受けることになるが2回戦をクリアできる

「うーん、困りましたねぇ」

「まぁ、バーサーカーは今まで通り私の言ったことをやってくれたらいいから」

マスター殺しのために計画を頭の中で組み立て始める
「それじゃあ私はしばらく勝つための方法を考えておくからその間本を読むなり好きにしてて」

マスター殺しをすることはバーサーカーには知らせない方がいいだろう
やたらと自分のことを騎士だと強調するし変に気を使わせるのも嫌だ

「いえいえ、私が困ったというのはですねお姫様」
バーサーカーが一歩づつ近づいてくる
いつも笑顔を絶やさないバーサーカーが珍しく真面目な顔をしている

「遂にお姫様に私の宝具について説明しなくてはいけなくなったということについてですよ、本当は最後まで私の真名に関することは言いたくなかったのですけどねぇ」

「バーサーカー?」

「前回の決戦で急に魔力消費が跳ね上がったのは私の宝具が暴走したせいです」

前回の決戦 確か魔力消費が上がってから呼び出した300人のスパルタ兵がランスに触れただけで消滅したんだったか

「スパルタ兵が宝具扱いだったから消えたってこと?つまりバーサーカーの宝具は宝具を消滅、又は破壊する宝具ってわけ?」


バーサーカーは名のある物を破壊した騎士ってことかな
パッと思いつくような名前はないな

ただ宝具を破壊ができるのならヘラクレスを倒す難易度は大幅に下がる
決着術式による不意打ちだったとはいえ1度は殺せてるんだし宝具の効果がなくなればバーサーカーが最も得意な攻撃手段である刺突でダメージを与えれるようになるだろう


「いえいえ、確かにあれは私の宝具による結果ですが私の宝具はそんなシンプルなものではありませんよ、私の宝具ならば1回限りですがかの大英雄を打ち破ることができるしょう」

ますますわからない
宝具を破壊する能力が副産物として付いてくる燃費の悪い暴走する宝具?

バーサーカーの装備を今一度考えてみる

ランスと鎧

攻撃に使っているということは普段から使っているランスが宝具なのだろうか?

かなり大きいランスだがバーサーカーはこれを片手で軽々と振り回している

盾を装備していないのはバーサーカーが槍騎兵だから?
考えれば考えるほどわからなくなっていく







「私の宝具『××××××(××・××××)』は…………








































バーサーカーの宝具について聞いた私がするべきことは2つ

1つは私の魔術回路を臙条のサーヴァントに修復してもらうこと

もう一つは暗号鍵の入手


前者は臙条との話し合いが必要

後者は…………



































「来たわね!!私と遊んでもらうんだから!」



イリヤが常にアリーナで出待ちしているため実行は絶望的だ



バーサーカーの宝具は決戦で使わないと対処される可能性があるので暗号鍵を入手するためにはヘラクレスから逃げ回りながらアリーナの探索をしなくてはならない
できることなら万全の状態でやりたいため後回し


「さて、臙条さんはどこにいるかな」

大体あの人とは食堂か廊下で合っている気がするのでそこらへんから探しに行こうかな
ちなみに今回はバーサーカーを傍に配置させている

臙条のサーヴァントなら私では感知できない高度な呪いを仕掛けてくる可能性があるので
バーサーカーの野性的な勘に頼ろう


気がかりなのはバーサーカーが自分の宝具……いや、自分の真名について知られてからどうにもいつもとノリが違うことだが戦闘になれば戻るだろう


確かにバーサーカーの真名には驚いたが知られることがそこまで恥ずかしいものではない
かなりの悪人だと思っていたのでむしろ拍子抜けしたくらいだ

どうしてあんな姿なのかは気になるが大した問題ではない















「お、居た」

食堂の席に腰を掛ける臙条の姿が見える

どうにも自分のサーヴァントに洗脳や暗示の類いを受けているようだが目的は一致しているので問題ないだろう

「あぁ、佐々野さん…………俺はもうどうしたらいいのかわからなくなりました!!」

はい?




























臙条の話をまとめると以下の通り


臙条は1回戦の決戦日戦っていない

対戦相手は暗号鍵が入手できなかったそうだ

何故かというと臙条のサーヴァントが大量の使い魔をアリーナに放って足止めに徹していたらしい

遠坂時臣にもその戦法を仕掛けたのだが遠坂時臣のサーヴァントは足止めの使い魔の攻撃を受けてもまるで動じず真正面から斬り伏せていった



「うーん、異様に防御力が高く剣を使うサーヴァントですか」

クラスは間違いなくセイバーだろう

「物理的攻撃も魔術的攻撃でも一切ダメージを受けてないみたいです、そっちはどうでした?」

こっちは………

「あー、相手のサーヴァントの真名はわかったんですが」

「凄いじゃないですか!」
凄くない、向こうが暴露したのだがわざわざそれは言わないで良いだろう


「ヘラクレス…………なんですよねぇ」

「ヘラクレス!それならメ……キャスターが…………そうか」

今確かにメって言ったな

一体臙条のサーヴァントはなにディアなんだ……

臙条のサーヴァントは生前ヘラクレスを知っているんだったか

とはいえアドバイスとかは無理だろうなぁ


「すみません、俺が力になれることはなさそうです」


「ええ、こっちで何とかします、それで以前お話したことなんですが」

臙条との協力

何か1つ手伝う代わりに魔術回路を修復してもらう

本当にできるかどうかわからないが今は向こうを信じるしかない

ヘラクレスを倒すにはもうバーサーカーの宝具が必要だ

「そうですね…………キャスター?」

臙条がサーヴァントと相談している間に私は臙条をよく観察する


以前は死んだ目に闘志が宿ったような瞳は今では怪しく輝いている

あんな感じの目をしている人間を何度か見たことがある

確か薬物にでも手を出している人間達の瞳だ

しかしわざわざそんなことをしなくても臙条を自分の思う通りに動かす手段を持っているであろうサーヴァントなのだが……

いちいち思考の方向性をコントロールしているのだったら裏切りの魔女にしては甘い

「読み違えたかな?」

臙条の話からしか予想ができてないのでもしや臙条に嵌められたか?

自分より性能の良いウィザード……今回の場合はメイガスには出会ったことがないというのが中々痛いな(そもそもメイガスには会ったことがない)

どんな手を使ってくるのかまるで予想できないからなぁ

「決めました」

さぁ、どう出てくる

「遠坂のサーヴァントの真名と宝具を明らかにしていただけたら俺のサーヴァントであなたの魔術回路を修復することをお約束します」

真名と宝具

本来ならアリーナでの戦闘や風貌を見て予想していくものだが私が臙条のアリーナを覗くことは難しい
となると遠坂時臣と接触してなんとか聞き出す必要があるな

しかし遠坂時臣ともなるとポロッと口を滑らすことはないだろう

これはどうしたものか



















「足元みられてますよお姫様」

マイルームに戻ると開口一番バーサーカーがこう言ってきた

「いやぁ、でもそこは仕方がないよ、臙条のサーヴァントでは現状太刀打ちできないみたいだしその上で自分のサーヴァントの真名が割れたらそれこそおしまいだしね」

白衣のポケットからビーカーやら薬品をぽんぽんと取り出す

手持ちで自白剤が作れたらいいんだが場合によっては購買で買い足さないといけない
椅子と机を出して早速作業に取り掛かる

「うーん、薬を盛るのはいいですがどうやって飲ませるんですか?」

「そりゃ、直接…………直接しかないかな」

悩み悩んだ結果だったがどうやって飲ませるんだろう?

「直接ですか~そうですか~」

呆れられてる!?

ていうか遠坂のファイヤーウォールに検知されない薬なんて作れるのだろうか?

「あ、そうだバーサーカーにやったときみたいに直接口移しで……ってぎゃぁぁ!!」

女としては『ぎゃぁぁ』なんて悲鳴は上げたくなかったがバーサーカーのランスが自分の真横に突き刺さったら誰だってこんな感じになると思う

椅子からは転げ落ち机に置いてあった薬が飛び散ってしまった

襲撃か!?実は私の横に臙条のサーヴァントが仕掛けた罠でもあったのか?
いや、今のランスは私を狙っていた


「お姫様は手段を選ばなさすぎますねぇ、私を嫉妬させすぎるとお姫様の可憐なお顔が真っ赤になってしまいますよ?」

バーサーカーはランスを引っこ抜くと腰が抜けた私の顔の高さに合うようしゃがむ

「あの時のキスを私は正式に私をお姫様の騎士、サーヴァントとして契約したと同時に求婚のキスだとも思っていたんですけどねぇ」

笑顔は崩さないバーサーカー

まずい、このままだとバッドエンドで面白おかしい道場に行きかねない
「あぁ、実はお姫様はそこらじゅうでキスをしまくる○ッチだったのですかねぇ?それならもう私の姫ではありませんよね」

ランスを向けてくるバーサーカー
本気のバーサーカーの攻撃を止めれるような手段は持っていない

そうだ!令呪で一度バーサーカーの動きを止めて

「そこのところどうなんですか?」

グサリ

「――――ッ!!」

この狂戦士やってくれたな
令呪のある手を突き刺した

壊れてはいないし聖杯戦争の参加資格を失うことや令呪の効力がなくなったわけではないが今ので

『令呪を使えば殺す』というバーサーカーの意思が伝わった

「いや、ちょっと待てバーサーカー!一体何を怒ってるの?あの時のも今回のもあくまで手段であって」

「へぇー、手段ですか目的のためならなんでもやっちゃうんですね!」

グリグリと突き刺さった手をランスで弄る
痛い!痛い!痛いってば!

「正直に言ってくださいね?あの時私にしたキスは何回目なんです?それとももう数えきれないからわからないですか!!」

遂に笑顔が崩れてランスで何度も手を突き刺してくる

直前で手の痛覚を消去していなかったら泣き喚くところだった

「1回目…………ですが?」

「ほえ?」

「それで一体何を怒ってるのよ」

「1回目というといわゆるそのファーストキスというやつですか!?」

「あぁ、そういう呼ばれ方があるみたいね そうだけど何か?」

「えっと、あのーですね」

「ほんとどうしたって言うのよバーサーカー」

さきほどまで激昂していたバーサーカーはきょとんとした顔をしている

「まさか、そういうことでしたかお姫様」

「バーサーカー?」

「無頓着なだけだったんですね!お姫様ったらもう!そういうところも大好きですー!知らず知らずに私を初めての相手に選んでくださるなんて!ゴールインまで一直線ですね!」

突然ランスを投げ捨て抱きついてくる

機嫌が直ったのか?

「でもお姫様、キスはいけませんよ?確かにお姫様がキスをしてくれるというのなら世のすべての存在がたとえ毒を盛られるとわかっていても殺到するに違いありませんがその手段はダメです」

「うーん、でもどうしたものか」

遠坂時臣でもわからないほどのウィルスか……

「間桐の虫でも突破できないって話だしなぁ」

「うふふ、お悩みのお姫様にあなたの忠実な騎士がアドバイスしちゃいますよ」

「忠実な騎士ならいきなりランスで手を刺したりしないと思うけど?」

バーサーカーの地雷はよくわかんないな
今はまだそこまで気にはしていないが続くようであれば令呪で私に対する攻撃を縛らないといけないな
そんなことで貴重な令呪を使いたくはないのだが

「……まぁ、そこは置いといて、コードキャストによる産物なら無理だというのなら魔術を使えばいいんですよ」

「魔術なんて使えないよ?」

「うふふ、いるじゃないですかとびきり魔術に特化したサーヴァントが」

「あー、なるほど」

確かに臙条のサーヴァントの力を借りるのはいい考えかもしれない

遠坂時臣に察知されない自白剤程度簡単に作ってくれるだろう

「中々冴えてるじゃないバーサーカー……ところでいつまで抱き着いてるつもり?」


「いえいえ、怪我の様子を見ているだけですよ」

「誰のせいだと?」

「お姫様の言葉が足りないのが悪いんです!」

一層力を込めて抱きしめてくるバーサーカー
そろそろ止めないと私がへし折れるな

「ほら、行くよ」


いつもの癖でバーサーカーに刺された傷を治そうとするのを咄嗟に止める

策が閃いた
この傷は遠坂時臣に近づくいい材料になる


機嫌が直ったバーサーカーを連れて私は戦場へと足を進めた 
 

 
後書き
佐々野   「人を遠慮なく刺してあの態度どうなってんだか」
バーサーカー「お姫様が悪いんですからね?」

イリヤ   「私の扱いひどくない!?」





バーサーカーの真名は? 遠坂時臣のサーヴァントは? 臙条のサーヴァントの正体は?

2回戦目ですべて!すべて明らかになるだろう!(カエサル風)

冗談はこれくらいにして本当更新遅くなりましたね
どうしてこうなった…………

佐々野さんがバーサーカーが何故怒ったのかに気が付かなかったのは彼女の育ちに理由があります
ファーストキスがどうこうというところもですね
それについては3、4回戦目で書きたいと思います




では次回予告を今回は間桐桜さん&佐々野理乃さんお願いします

桜「私の出番がまるでありませんよね?食べちゃいますよ?」

佐々野「次回fate/EX=zero『ドキドキ☆佐々野理乃と遠坂時臣の♡デート♡毒殺大作戦♪」

何があった……
 
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