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ヘタリア学園

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第二十七話  落ち着いて話してみよう

第二十七話  落ち着いて話してみよう
「とりあえずだな」
 フランスがいい加減騒ぎが嫌になって皆に言ってきました。
「ちょっと落ち着いて作戦立て直さないか」
「そうだな」
 最初にイギリスがフランスの考えに乗ります。
「癪だけれどそうだな」
「そうだね」
「そうあるな」
「えっ!?」
 ロシアと中国も賛成したのを見てアメリカが驚きの声をあげます。
「僕の案駄目なのかい!?」
「駄目以前の問題だ!」
 イギリスが一刀の下に切り捨てました。そして彼が黒板に三人の似顔絵の下に色々と書いていきます。
「まず位置関係で分けるとだ」
 ドイツとイタリアの間にはイギリスとフランスが。日本のところにはロシアと中国が書かれます。
「こんな感じだろ」
「んっ!?待ってくれよ」
 ここでアメリカがまた言ってきます。
「君意図的に僕を忘れてないかい?」
「あっ!?じゃあ」
 実はそうなのですがそれでも答えます。
「御前日本担当。後ヨーロッパ来なくていいからな」
 御前と顔合わせたくないしな、と小声でいいながらアメリカに答えます。もっともそんな小声を聞いたところで気にするアメリカでもなく平気で応えて言うのでした。
「よしわかった」
 顔を上げて言います。
「全力を尽くそうじゃないか!ところで」
「ところで?」
 ここでアメリカは地図を広げますがそれはアメリカの地図でそこには。
「で、日本って何処だ?」
「出たよ!アメリカ人!」
 何とアメリカだけ書かれた地図です。アメリカは他の国には実はかなり無関心なようです。


第二十七話   完


                           2008・1・20
 
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