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ロクでなし魔術講師とWの戦士

作者:西森
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Cな秘密/怪しいグレン

 
前書き
今話よりなるべく少しは小説っぽくします 

 
ここは帝国でも有名なギャンブル場

そしてこの場所に…

ロクでなし講師であるグレン=レーダスがいた!

万年金欠のグレンが何故こんな場所にいるのか驚くべきところだが、いまグレンが挑戦しているのはルーレットであり

グレンは右腕を動かすと

「赤の30番に全額賭けるぜ! 」

と言いながらありったけの金を賭けるグレン

何て無謀な!?

とでも思うのだが

「おい、あの兄ちゃんまた全額賭けたぜ!? 」

「すごい自信だな!? 」

周りの観客はグレンのことをギャンブルを知らない愚か者と思う者はいなく、むしろさっきからグレンに注目していた。

実はグレン、今日はルーレットに挑戦しているのだが数字賭けをしては見事当たりまくっているのだ。

そして

カランッ!

「赤の30番…!? 」

ディーラーがそう宣言すると

「よっしゃーっ!! 」

雄叫びをあげながら叫ぶグレン

いつもイカサマをしなければギャンブルに勝てないグレンにしてはすごい運である。

もちろんイカサマをすれば即座に追い出されてしまうのだが、グレンはイカサマをしているわけではない。

と言えばいいのだが…

「(ありがとなクリップ♪) 」

『グレン、僕の名はクリップじゃなくてフィリップだよ。まぁ、君が気に入らない人の名前を覚えないことは検索済みだけどね 』

実は今日グレンが勝ち続けているのはグレンがしているダブルドライバーに宿るフィリップのおかげであった。

ダブルドライバーをしている時、グレンの右腕はフィリップが操ることができる。

ギャンブル必勝法について既に検索済みのフィリップはグレンの右腕を操作し、その場所に持ち金を置き、後はグレンがその場所を宣言するだけでイカサマだがイカサマとはいえないギャンブル必勝法が出来上がるのだ。

「(あぁっ、こんだけ儲かるのならもう講師なんてやめようかな♪) 」

そんなことまで考えてしまうロクでなし講師のグレン

『はぁ…。僕がグレンを仮面ライダーWとして働かせているからギャンブルに協力しているがこの方法はいいのだろうか? 』

グレンを仮面ライダーWに選んだことを今更ながら後悔してしまうフィリップであった。

そして翌日、アルザーノ帝国魔術学園にて

がつがつっ!!

いつもは非常食となるシロッテの枝くらいしか食べないグレンが食堂にてドカ食いをしていた。

「あぁっ!これが食べられる喜びなんだな! 」

久方ぶりのまともな食事につい涙を流すグレン

周囲にいる生徒や講師達もその迫力に驚いてはいたが

「怪しすぎる… 」

こっそりグレンを見ていたシスティーナはそう思っていた。

いや、システィーナだけでなくシスティーナを含めたグレンの担当クラスである二年次生二組の生徒達はあきらかにグレンの様子がおかしいと察していた。

そして生徒達はグレンが戻ってくる前に教室に集まると

「あの日頃から私達にまでお金を借りようとする先生がいきなりあんな大金を持つだなんて絶対に何か裏があるに違いないわ!! 」

日頃のグレンを知っている生徒達はシスティーナの言葉に誰一人として反論しなかった。

「まさかと思いますけど、先生ったら大金をネコババしたのでは… 」

とウェンディは言うが

「そんな大金、落とした人がすぐに通報するだろうよ 」

「うっ!? 」

ギイブルに否定されてしまった。

「それじゃあ、まさか先生の奴、銀行強盗でもして… 」

とカッシュが言うが

「最近そんな事件なんて起きてないだろう 」

「うっ!? 」

またしてもギイブルに否定されてしまった。

「じゃ…じゃあ、先生はきっとアルバイトして… 」

グレンに対して少しは良心的なリンはそう言うが

『それはない! 』

「あはは… 」

ギイブルだけでなく、ほぼ全員から否定されてしまった。

ちなみにリィエルはグレンを見張るためこの場にいない。

「なぁシスティーナ、お前はどうなんだ? 」

「えっ!?私!?う~ん… 」

いきなり指名されたシスティーナは考えるが悪どい方法以外でグレンが大金を持つ以外考えられなかったりする。

「(アルフォネア教授から借りた!うぅん、ありえないわ。オーウェル教授の発明品を売ってお金を稼いだ!うぅん、それも違いそう…) 」

それでも必死で考えるシスティーナ

すると

「システィーナ 」

「うわぁっ!? 」

いきなりリィエルが現れた。

「ど…どうしたのリィエル!? 」

「グレン、来る 」

「えっ!? 」

リィエルから話を聞き、生徒達による話し合いは一旦解散となったのだがグレンが戻る前に生徒達が席に戻るのが間に合うはずがなく

「ゲップ!あぁ、授業ってだりぃな 」

久し振りにたくさん食べたからなのか、少しお腹を膨らませたグレンが教室に入ってきてしまった。

普段無口なリィエルを見張りに使ったのがいけなかったのだった。

「あれぇ?お前ら、集まって一体何してたんだ? 」

「えぇと…!? 」

グレンへの返答に困るシスティーナ

すると

「あのぅ、先生がどうして急に大金を持つようになったのかみんなで心配して… 」

システィーナに代わりルミアが返答した。

「俺が大金持つのがそんなに怪しいか!!それじゃあ、いつも俺が貧乏みたいな言い方じゃねぇか! 」

『貧乏だろ!! 』

グレンの言葉に生徒達が突っ込んだ。

「先生!まさかと思いますけど、何か悪いことでもして… 」

システィーナがグレンに詰め寄ると

「んなことしてねぇっての!仕方ねぇな、そんなに心配ならお前らに真実を話してやるよ 」

とうとうグレンが真実を話してきた。

だが

「俺にはよう、幸運の神様が舞い降りたのさ! 」

『はぁ? 』

「そういうわけでこの話は終了!嫌だけど授業始めるぞ 」

「あっ!ちょっと… 」

この時、誰もがまたグレンにはぐらかされたと思っていたが

『幸運の神様って僕のことかなグレン? 』

「(あいつらにはそう言っといた方がいいだろうよ) 」

今回ばかりは本当に幸運の神様(フィリップ)が舞い降りていたりする。

そして教卓に向かうグレンであったが

「(あれっ?先生ってあんなベルトしてたっけ?) 」

腹がふくれていたからなのか、ダブルドライバーが見えてしまっているのをシスティーナは見逃さなかった。

「(どうしたのシスティ?) 」

「(ねぇルミア、リィエル、先生ってあんなベルトしてたっけ?) 」

「(本当だ。ちょっとデザインは変わってるけど妙なベルトだね) 」

「(知らない) 」

授業中ではあるがグレンがしているダブルドライバーについてこそこそ話すシスティーナ達

するとその時だ。

「うわぁーっ!? 」

校庭の方からハーレイの叫び声が聞こえてきた。

「ったくユーレイ先輩!人にはうるさい!うるさい!!と言っておきながら自分はどうなんすか… 」

文句を言おうとしたグレンが外を見てみると

「ギャシシッ!! 」

両手が鎌となり、カマキリのような姿をした怪人が授業をしているハーレイのクラスを襲いかかっていた。

『グレン、ドーパントが出現したよ 』

「(ちっ!わかってるっての) 」

グレンはフィリップと会話すると

「いたたっ!?今日はちょっと食い過ぎちまったぜ!?お前ら、俺はウ〇コしに行ってくっからその間に自習でもしとけ! 」

お腹を押さえながら教室を去るグレンであったが

「何かあるに違いないわ!行くわよルミア、リィエル! 」

「ちょ…ちょっと待ってよシスティ!? 」

「グレン、追いかける 」

システィーナ達三人はこっそりとグレンを追いかけていった。

すると

「うおぉーっ!! 」

バタンッ!!

グレンは乱暴に扉を開けてトイレに入ると

「変身! 」

ガチャンッ!!

『サイクロン・ジョーカー』

ジャキンッ!!

トイレの中で仮面ライダーWに変身するグレンであった。

「さぁ、待ってろよドーパントめ! 」

バタンッ!!

仮面ライダーWに変身したグレンは乱暴に扉を開けてトイレから飛び出し、ドーパントが現れたという校庭に向かうのだが

「な…何なのよあれ!? 」

「あれが先生なの!? 」

「グレン? 」

変身したところをシスティーナ達に見られていたことに気づいてなかったのだった。 
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