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ヘタリア学園

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第二十五話  分配はこうしよう

第二十五話  分配はこうしよう
「大体なあ!」
 今度はイギリスとフランスの喧嘩がはじまりました。
「手前イタリア二号機の癖に偉そうにするな!」
「な、何ィ!?」
 流石にイタリアを出されてフランスも黙っていられません。
「それは昔の話だろ!!」
「今だってそうじゃねえか!!」
「待たせて悪かったある・・・・・・んっ!?」
 部屋に入って来たのは黒い髪を後ろで束ねた黒い髪の一見若く見えるアジア系の男でした。連合国の一人中国です。
「またイギリスとフランスとアメリカが喧嘩しているあるか」
「僕はもうしていないよ」
「そうあるか。それにしても」
 中国は何だかんだと言いながら黒板の方に向かいます。見ればそこには二番目の御題で彼等が勝った場合の分配をどうするかが書かれています。
「私ならこんな議題一秒で終わらせられるある」
「一秒でかい?」
「そうある。こうやって」
 アメリカに応えながらドイツとイタリアと日本を中国のものにしていました。
「好!」
 書き終えてから言います。
「今日の仕事は終わったし皆帰るよろし」
「あっ手前!!」
 フランスの頬をつねっているイギリスがそれに気付きました。
「何勝手に最重要部分決めてるんだよ!」
「しかもよお」
 フランスも気付きました。
「韓国も日本の下にあるのに誰も引き取り手いねえのかよ」
「そういえばいたな」
 アメリカもふと韓国のことを思い出しました。
「ロシアどうかな」
「僕はいいよ」
「それでだよ!!」
 イギリスがまた中国に叫びます。
「それじゃ滅茶苦茶問題あるだろうが!」
「没有問題!!」
 けれど中国は自信に満ちた声で答えます。
「人口比ある」
 その中国をアメリカがダイナマイトチョップを浴びせて窘めます。
「何で連合国ってこんな奴等ばっかりなんだ!?」
 フランスがその横で呟きます。何かチームプレーが全く期待出来ないのは事実のようです。


第二十五話   完


                         2008・1・18
 
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