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SAO~円卓の騎士達~

作者:エニグマ
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第七十八話 第六回統一デュエルトーナメント大会

~キリト side~

ユウキが学校に来るようになってから数週間後。

実際色々あったのだが、それは作者のメンタル面の問題により割愛。

月一開催の『統一デュエルトーナメント』がやって来た。

これは今回で第六回目の開催であり、ここまでアーサーが五連覇中だ。

まずは東西南北の四ブロックに別れ、そこからさらにABの二ブロックに別れる。

そして各ブロックから勝ち残った八人が決勝トーナメントに出場できる。

今回は番狂わせが多かった。

まずリーファがユージーン将軍に勝利、次にランがコジロウに勝利し、さらにサクラにも勝った。

そして決勝に残った八人とその組み合わせはアーサー対ラン、俺対アスナ、リーファ対ユウキ、ブラッド対サクマだ。

まずは準々決勝第一試合、リーファ対ユウキだ。

二人共俺たちの指導により『ゾーン』を使うことが出来るようになるまで成長した。

シンタロー「正に若獅子対決、と言ったところか。」

大会非参加組のシンタローが言う。

キリト「ステータスはほぼ互角、けど反射速度でユウキが圧倒的に上回っている。 こりゃリーファ不利だな。」

デュエル開始のカウントが進み、ゼロになると同時に二人の姿が消えた。

「なっ! 消えた!?」
「どこだ!?」

観客はまだ気付いてないようだ。

二人は上空で戦っている。

やはり手数はユウキが上回っているが、リーファはそれを無理には受けず、流し、避けて大ダメージを回避している。

さらにリーファの攻撃もユウキに掠り、お互い同じくらいずつダメージを受けている。

キリト「リーファがあそこまでやれるなんて。」
アーサー「リーファの武器は長く培ってきた読みと技術だ。 要はユウキは才能、リーファは努力。 実力はほぼ互角だ。 今はな。 見てろ。 リーファが押され始めるから。」

アーサーに言われて試合を見ていると、確かにユウキが押し始めた。

ユウキの攻撃速度が少しずつ上がっているのだ。

キリト「あれは、」
アーサー「ユウキは戦う中で少しずつ集中力が上がっていく癖がある。 スロースターターと言うか何と言うか。 ・・・何にせよ集中力が上がり始める前にラッシュをかけられなかったリーファの敗けだ。」

最後にユウキが《ヴォーパル・ストライク》でリーファのHPを削りきった。




そして準々決勝第二試合俺対アスナ。

コロシアムの中心部で向かい合って話す。

アスナ「ふふ、君とこうやって戦うのは何時以来だろうね?」
キリト「少なくともSAO以来だな。 最後が何時かは覚えていないけど。 少なくとも攻略の意見が合わなかった時だよな。」
アスナ「そうだね。 それくらいしか戦うところ無かったもんね。」
キリト「無駄話もこのくらいにして、始めるか。」
アスナ「うん、本気で行くよ。」

俺はエリュシデータを、アスナはランベントライトを手に取り、構える。

デュエルのカウントがゼロになると、お互いに突っ込んだ。

アスナの高速で正確な突きを見極め、隙をついて攻撃を叩き込む、のが理想なのだが、まず隙が無い。

いや、横や後ろに回せば隙などいくらでもあるのだが、攻撃が止まらないので動けないのだ。

これが本来のアスナの対人戦だ。

相手が何か状況を打開できる動きをしない限り、この攻撃は延々と続く。

相手が力尽きるまで。

キリト「チッ、」

思わず舌打ちをして、『ゾーン』の方だけを出す。

そして『神隠し』でアスナの背後に回り、攻撃しようとするが。

アスナ「その攻撃、何回見てきたと思ってるの?」
キリト「なっ、」

アスナはそれを完全に予測し、攻撃を回避して見せた。
めっちゃ笑顔で。

アスナ「やあぁぁぁ!!」

笑顔を消したアスナの放った細剣ソードスキル《スタースプラッシュ》七連撃が俺の体を襲う。

その内五発を防ぐ。

残りの二発が右肩と左足に当たったが、HPが僅かに減っただけだった。

アスナ「私はキリト君達の使う『ゾーン』とか『覇気』は使えないけど、その戦いを一番近くで見てきたんだよ? 対処してない方がおかしいよ。」
キリト「それもそうか。」

アスナの言った事に納得する。

キリト「それなら、全力で行かないとな。」

『覇気』も解放し、さらに二本目の剣、ダークリパルサーを装備、手に取る。

アスナ「うん! やっぱりキリト君はそうでなくっちゃ!」

そう言ってアスナも構える。

最近何だかアスナが明るい。
ユウキに影響されてるのか?
まあ、何時も笑顔で居てくれるなら何でも良いけど。

それはさておき、今は試合に集中だ。

キリト「ハアァァァァ!!」
アスナ「セヤアァァァ!!」

アスナの細剣と俺の片手剣二本がぶつかり合う。

手数と威力は俺の方が断然に上だが、正確性と武器の相性ではアスナの方が上。
ステータスはビルドの差こそあれ、ほぼ互角。

何よりお互いがお互いの手口を知っている。

それなら、アスナの知らない技を使えば良い。

キリト「ッラアァァ!!」

二刀流秘奥義ソードスキル《天変地異》三十五連撃

二刀流の秘奥義ソードスキルであり、連撃数は全ユニークスキル、全ソードスキルを含めて最高を誇る。

復元したのは茅場で俺はそれをOSS伝承機能で貰っただけだが。

まぁ、すでに茅場は《天変地異》を捨てているため、実質使えるのは俺一人だ。

そして、その攻撃は十五連撃目からアスナの体にヒットし始め、そしてアスナを倒した。

~side out~ 
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