| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

うちはオビト逆行物語 [ 逆行?何それ美味しいの?] 壱

作者:おとひ
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

うちはオビト逆行物語 〜チームワーク、そしてライバル〜

 
前書き
副題:オビトにライバルができる話。

はい、どうも!
いつもこんな感じで申し訳ないです。
今回はオビトにもようやく青春してもらいます。
とりあえずミナト班が幸せに過ごしててほしい願望があるので・・・。
なにかあったらコメントして頂けると幸いです。

オビト(本当にこれで良かったのだろうか・・・今更、か。)
ミナト(うん、なかなか仲が良くて良かったよ。) 

 
ミナト先生の家でご馳走をいただいたあと先生は俺らの実力が知りたい、と言って俺たちは第一演習場に来ていた。
「それじゃあルールを説明するね、オレが持っているこの鈴、コレをオレから奪うことが最大の目的、俺には忍術はもちろん、クナイや手裏剣を使ってもおっけー、殺す気で来てね、じゃなきゃ取れないから。」
そう言って鈴を1つ見せる。
「・・・先生、鈴の数は?」
「ん、いい所に気がついたねカカシ、鈴はこの一つしか無いよ、それじゃあ早速やろうか!」
え、まだまだ聞きたいことがあったのに。
まぁいい、とりあえずあの鈴を取ればいいんでしょ。
先生は演習場のどこかに隠れ、俺たち3人だけになる。
「カカシ、ちょっといいか?」
オビトに呼ばれ、とりあえず寄る。
「行動に移す前に、ちょっと作戦をたててから動こう、そっちの方が確実に取りやすい。」
「・・・まぁ、確かにオビトにしてはいい案かもね。」
朝にリンからオビトが凄くなったって聞いたけど、まさか性格から凄くなってるんじゃないの、なんて考え出す。
だって今までのオビトなら真っ先に突っ走って行く所だと思ってた。
うるせ、と軽く流されながらもリンが来たのを確認しながらオビトは話を続ける。
ほんとに変わったのかもな、お前。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「さて、お手並み拝見だね。」
3人は昔からの幼馴染みらしいけど、チームワークがてきているとは思わなかった。
昼食の時にはカカシとオビトが喧嘩してばかり、リンは止めようとはしてたけどまぁ止まらなかったね。
いつもあんな感じってリンから聞いたからね。
そんな状態でこの戦場の中を生き残れるわけが無い。
まだ下忍や中忍で戦場に出ることは少ないかも知れないけど何が起こるのか分からないのが戦争、気は抜けない。
鈴を奪うことだけが目的じゃない。
彼らのチームワークを見るため、それをどれだけ彼らが理解しているか。
ちょっと楽しみだね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「・・・と言うわけだけど、これでいいか?」
「ほんとに、お前どうしたの、まるで別人みたいだね。」
「んもー!カカシっ!オビトだって成長したんだってば、さっきも言ったでしょう?」
さっき?また話してたのかこの2人。
・・・聞きたがったが、いまはそんな話をしてる場合じゃない。
今回は本気で行きたいんだ、俺は。
あの先生をあっと驚かせたい、それだけだ。
・・・ほんとは俺の維持なのだが。
「それじゃあとっとと行こうよ。」
カカシがよいしょ、と言って立つ。
まさか本当にカカシが同意してくれるとは思わなかった。
「あ、あぁ・・・。」
さて、先生はどう動くか、お手並み拝見だ。
先生が消えていった方向を見る。
・・・気配がない。
いや、チマチマと移動しているのか、微かに感じるが・・・すぐ消えてしまうな。
そこまで閃光にならなくていいと思うけど、先生。
「オビト、自分で言った作戦忘れないでよね。」
「んな簡単に忘れるわけねーだろっ。」
ホントにうるっせーな・・・!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

作戦会議が終わったようで、3人が行動にでた。
ウォーミングアップもちょうど済んだところだし、止まって待ってみようかな。
「行くぞっ!」
「おまえもうちょっと静かにできないわけ?これじゃ来たから倒せって言ってるようなもんじゃないの。」
本当に作戦をたててきたのかな・・・?
本当にこの班・・・と言うかあの2人が心配だね。
はぁ、とため息をついていると手裏剣が飛んでくる。
受け止めるとカカシの影が見える。
やっぱり飛び級だね、凄く早い。
「なにボケっとしてるんですか先生、油断は禁物・・・でしょ?」
「あはは・・・部下にごもっともな事を言われちゃったね。」
その場にもうカカシの気配はなく、独り言になっていた。
・・・さてと、次は。
「バレバレだよ、オビト。」
「うげっ!バレた!」
オビトはオレにバレたことがわかるとすぐまた隠れた。
・・・ほんとに大丈夫なのかなぁ。
卒業試験では成績1位とは聞いたけど、常の様子だとドベも同然、正直今はこの子を1番試している所があるかな。
リンは医療忍者だから攻撃はしてこないのかな。
それとも、どこかで起爆札を設置しているか。
うーん、これも作戦なのか、それとも自然にこうなっているのか・・・。
ま、臨機応変にいかないとね。
さてと、次は誰かな?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「流石は木の葉の黄色い閃光だな、なにをしても全て跳ね除ける。」
「・・・でもそれでこそ俺の計画が成り立っていく。」
「そうだねっ!」
・・・ここまでは順調、むしろうまく行き過ぎている位だ。
どんどん油断していけばいい、そして俺の作戦に呑まれればいい。
・・・この思考はあのクソジジイのせいだな、これからの為にも直さねば。
「そろそろ次の作戦に移るか、ヘマすんなよ。」
「お前にだけは言われたくは無かったんだけど・・・?」
今までのお返しだ、バカカシ。
とりあえず先生の場所をまた感知しなくては。
カカシには感でこっちにいるだのあっちにいるだの言っているけども、バレてねーかな。
「いたっ!」
「うん、見つけたたみたいだね、俺を。」
「えぇ、まぁ・・・これで終わりにしますよ、先生。」
カカシには囮役をやってもらう、というかカカシにしか出来ないからな。
俺が普通に手裏剣を投げてもきっと何かを勘づかれるだろう。
それだと今までの作戦に意味がなくなる。
演じている状態の俺はそこまで隠せるような性格じゃないし、これからのためにも一応残しておきたい。
だがカカシはどうだ、今のアイツでもこの先のアイツよりも隠すのが上手いだろうし、煽るのも上手い。
・・・と言っても、煽りはミナト先生には関係ないがな。
カカシの誘導が始まる、終わりにするという言葉は本気のようだ。
カカシが誘導をしているとも知らずにミナト先生はどんどん進んでいく。
・・・あとはリン、お前が頼りだ。
「えいっ!!!」
「っ!?」
リンが上から出てきて先生を軽く押す。
先生はまさかリンが上から来るとは思ってなかったようで、簡単に下に落ちていく。
だが流石は先生だ、すぐに体制を立て直そうとする。
「今だ!」
その一瞬が、命取りになる。
この''戦い,,は俺たちの勝ちだ。

「・・・まさか本当にオビトの作戦で勝てるとは。」
「な?上手くいったろ。」
ドヤ、とキメ顔をしたが無視された。
「うん、今回は本当に驚いたよ、まさかオビトの作戦だったなんてね、チームワークもいい感じだし思ったより大丈夫そうだね。」
地面にペタリ、と座り込み頭を掻く先生。
してやったり、とリンがそんな顔をしていたので頷いて俺も笑っておく。
俺らの問題はカカシと俺の関係だけだったからな。
カカシが何かいっても、俺が1歩引いて、その意見を肯定していればいい。
そうしていけば上手くいくだろう。
カカシも心を開いてくれる、きっと。
これが俺のアカデミーの頃との最大の違いだ、カカシ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

まさか本当にオビトの作戦が上手くいくなんて思わなかった。
オビトの考えた作戦は実に有りきたりであまりいい案とは思わなかった、けど。
あの人の裏を欠く、なんて黒みがかった笑顔を見せられた時にはこいつは本気なんだなと思ったし。
あとなんか知らないけどいまのオビトは結構頼りになりそうだと思った。
正直、アイツの作戦がここまで上手くいくことすら悔しい。
オビトは変わったんだ、ヘタしたらアカデミーに入学する前から少し印象が変わってたかもしれない。
それが、悔しい。
俺は何か変わったか?いや、変わってない。
誰よりも先に下忍になっただけだ、そのくせ特になにも変わっちゃいない。
追い抜かされた、急激に。
・・・もっと、強くならなきゃ。
父さんのように、はたけの名を汚さぬように。
「カカシ?どうしたんだ?」
そのためにはまず、
「お前を越えてやるよ、オビト。」
追い抜かされた分、追い返してやる。
その意思を込めて人差し指をオビトに向けてつきさす。
認めたんじゃないからな、俺は。
無意識に口がニヤついているのが、なんとなく分かった。 
 

 
後書き
はい、どうでしたでしょうか。
最近忙しくて書けない時がありますが、暖かい目で見守って下さると嬉しいです。
とりあえず見てくださりありがとうございました! 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧