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ドリトル先生の名監督

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第七幕その九

「悪いけれど」
「いやいや、悪くないですよ」
「それならそうしたことはです」
「こちらでやらせてもらいますね」
「それお願いするね」
「はい、ただ」
 ここで部員さん達はこうも言うのでした。
「先生が練習試合いいって言ってくれるとは」
「どうかなって思ってましたけれど」
「いいって言ってくれましたね」
「よかったです」
「断る理由はないんじゃないかな」 
 先生は嬉しそうな皆にこう返しました。
「さっきも言ったけれど練習試合も部活でね」
「いい活動になる」
「だからですね」
「いいんですね」
「そう言ってくれるんですね」
「うん、問題なのは怪我をしなくて」
 そしてと言う先生でした。
「スポーツマンシップを守って楽しむことだから」
「だからですか」
「練習試合をしてもいい」
「そうなんですね」
「うん、スポーツは苦手な僕だけれど」
 だからそうした部活をしたことはなくてもです。
「こうしたことはいいと思うから」
「だからですね」
「認めてくれて」
「是非にって言ってくれたんですね」
「許してくれたんですか」
「そうだよ、後ね」 
 ここで、です。先生は皆にまた言いました。
「スポーツマンシップは守ってね」
「それだけは、ですね」
「怪我をしないようにして」
「スポーツマンシップは絶対に守る」
「そして楽しくですね」
「スポーツマンシップを守らないスポーツはね」 
 それこそというのです。
「もう何でもないと思うからね」
「相撲なら暴力になりますね」
「ただ単なる」
「そんなものでしかないですね」
「それこそ」
「そう、だからね」
 それ故にというのです。
「そこは守ってね」
「そうですね、武道ですからねお相撲も」
「だからそうしたことは守って」
「武道家らしくする」
「そのことは絶対ですね」
「そうしていってね、やっぱり武道もスポーツもね」 
 そうしたものはというのです。
「しっかりと守るべきところは守ってね」
「スポーツマンシップですね」
「僕はスポーツはしないけれど」 
 それでもと言う先生でした。
「子供の頃からスポーツマンシップについては物凄く教えてもらってたよ」
「イギリスだからですか」
「イギリス人だからですね」
「そのことは厳しかったんですね」
「教育で」
「日本もスポーツマンシップについてはよく教えているけれど」
 先生は部員の人達にお話します。
「イギリスもね」
「スポーツマンシップ発祥のお国ですしね」
「騎士道精神もありますし」
「だから余計に厳しいんですね」
「紳士はスポーツを嗜む人が多いけれどね」 
 先生も紳士と言われる程の人ですがスポーツは物凄く不得意なのでしないです、この辺りは人それぞれです。 
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