| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ドリトル先生の名監督

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第六幕その十二

「それでお庭で遊んでますよ」
「あっ、皆早いね」
「ちょっと前に」
 その時にというのです。
「それでなんです」
「ああ、ちょっとなんだ」
「十五分位前に」
 そうだったというのです。
「起きて」
「そうなんだ」
「はい、遊んでます」
「朝の体操だね」
「そんなところですね」
「そうだね、じゃあ僕は」
 先生は皆がいるお庭の方を見ました、とはいってもお庭の方は障子が閉じられているのでどういった状況かは見えません。
 ですがそちらを見つつです、こうトミーに言いました。
「座って待とうかな」
「先生スポーツはされないですからね」
「うん、テレビを観てね」
 そうしてというのです。
「待つよ」
「はい、それじゃあ」
「今日の星座占いでも観ようかな」
「いい運勢だといいですね」
「悪かったら気にしないことだよ」
 そうしたテレビの星座占いはというのです。
「そうしたものはね」
「それが一日をよくはじめる秘訣ですね」
「それの一つだね」
「それじゃあもうすぐ朝御飯出して皆呼びます」
「そうしてね」
「皆で食べましょう」
「是非ね」
 朝御飯を皆で食べてというのです、先生はお食事はいつも皆少なくとも動物の皆とは常に一緒に食べています。
 そしてです、こうも言ったのです。
「そうしようね」
「いつも通り」
「楽しくね」
「わかりました」
 トミーも頷いてでした、そうして。
 朝御飯がちゃぶ台の上に置かれてお庭で遊んでいた動物の皆も来てでした、そのうえで先生は楽しく朝御飯を食べて占いを観て一日をはじめるのでした。ただ占いの方は先生の星座はどうにもいいものではありませんでした。
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧