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ヨハンだがこんな状況を覆す

作者:刀の道
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ELSの到来

 
前書き
 連邦大統領は、個人能力は有能ではなく無能です。
しかし、人に聞く事が出来ます。チームワーク能力にたけているのです。

ヨハンの様に、アドバイスや提案をする人間がいれば。
彼女は運営者としては、有能な人間と言えるでしょう。個人的主観ですが

感想コメや質問コメありがとうです。
なるべく、分かりやすく説明等を行いたいと思います! 

 
 

 連邦プロパガンダのための、映画。
 それには、ヨアンとリヴァイブの楽曲が使われたりしている。
 ヨハンは、歌手デビュー。リヴァイブは、楽曲制作を趣味の延長で行っていた。

 沙慈は、友達と共にその映画を、見に来ていたのだ。
 CBメンバーやその他数多くの人物も、この映画をこっそり見ている。
 連邦は、娯楽の少なさを危惧していた。
 民の精神的余裕を作る必要性、それを考慮していたのだ。

 そこで、ヨハン達等。様々な人物に声をかけたのだ。

 ――――――――――――

 あれから…2年の月日が流れた。
 私設武装組織ソレスタルビーイング。
 彼らが行った、武力介入は世界に変化をもたらし、緩やかだけど…戦争のない世界に向かっている。
 だけど、それは多くの戦争に武力介入を行ったCBと、様々な弾圧行為を行った、アロウズが人々に
 武力による恐怖と、FFによる問題提起を受けたからだ。

 今ある平和は、忘れられない恐怖と多くの犠牲の上にある。
 だから、僕たちは考える必要があるんだ。
 一人一人が、平和について……。

「この所、安定しているようだね」

「あ、沙慈。発作も起きないし、そろそろ、経過観察はいらないのに」

 二人はヨハン達から、ルイスの状態を前もって、聞かされていたのだ。
 ルイスが、リボンズから渡されていた薬。それはナノマシン錠剤である、イノベイター化を促進させる効果があったのだ。
 服用による、後遺症。そして、強制半イノベイター化してしまった事による、ストレス耐性弱化。
 これらの説明を、二人は前もって知っている。

「慌てないでルイス、まだ脳量子波の耐性がね…」

「うん…」


 この2年、CBは表舞台に姿を見せていない。
 刹那、君たちは今。どうしてる…。


 ――――――――――――――

 連邦議会からの勅使として、シーリンとマリナは、コロニー公社内部の視察をしようとしていた。

「直接視察できないって、どういう事です!」

「バフティヤール議員。コロニーの開発は、まだ初期段階で危険も多い」
「中東使節団である貴方方の身に、万が一の事があってはなりませんから…」

「作業員の大半は、前政権の中東政策で、コロニーに強制移住をさせられた人達。
 彼らの中には、本国への帰還を望むものもいるはず」

「我々、コロニー公社は、連邦法に定められた通りの環境を、作業員に与えております」
「それに…、高収入であるこの仕事を、やめたがる者等いませんよ」


 ここに、ヨハン達がいれば嘘だと断定しただろう。
 奴隷状態での労働が、連邦法通りのはずがない。
 しかし実態を知らない、彼女たちはそれができない。

 マリナ姫の、作業員の慰問要望を表面上受け入れ。
 使節団を乗せたシャトルは、資源衛星を航行する。

 そこに、何故か出現するMS3機。もはや、確定である。
 だが、そこに現れるのはCB警察。

 刹那のフラッグカスタム機が、三機撃墜を終えると。
 シャトルにいたコロニー公社の人間が、使節団に銃を向ける。
 だが、ニールに無力化される。

「襲撃がダメなら暗殺かい?コロニー公社も無茶をするね~」

 現場は抑えられた。ガサ入れは、避けられないだろう。

「貴方は?」

「名乗る程の者じゃないさ。…それじゃぁな」

「待ちなさい!」

 秘密警察部隊、CB。議会の面々も知らない。



 ソレスタルビ-イング号を視察中だった、カティはそこでデカルト大尉と出会う。
 原作より、遥かに環境がいい状態で。
 具体的に、イノベイターは旧世代と、どういった点が違うのか、ある程度のコントロールは可能か?
 それらを調べていた。受け取る情報が多いという事は、それだけストレス・刺激を敏感に感じてしまう。
 今後、イノベイターならではの症状があった場合に備えて、それらを調べていたのだ。

「貴官か、ヴェーダによって確認された。純粋種のイノベイターというのは」

「デカルト・シャーマン大尉です。准将の旦那さんには、お世話になりました」

 デカルトの言葉に、カティはヨハンに聞いていた男かと思い出す。

「イノベイターってなんでしたっけ?」

「そんな事も知らんのか…」


 炭酸の言葉に、デカルトは苦笑する。
 この場所は、ほとんどFFのお膝元に近い場所である。
 デカルトは、ヨハンの影響というか。自らの思い上がりを正された後は、自主的に担当している。
 原作よりも、幾分か人間として柔らかい感じだ。

「報告、GN粒子ミサイル。全弾目標に命中」

「了解した。探査船の軌道変更率を確認して…」

「失敗ですよ」

「どうして、わかる!」

 デカルトの瞳は、変化しており。その目はカティを見る。

「理屈ではありません。野生の勘のような物で、わかるんですよ」

 その言葉通り、コンソールにデータが表示される。

「報告、探査船の軌道変更率、想定の2割にも達していません」
「依然、地球圏への到達コースに乗っています!」

 カティは、報告を聞いた瞬間。デカルト大尉に指令を出す。

「デカルト大尉。軍の報告にあった新型で、出てもらえるか」

「わかりました。恐らく、現在の状態だと新型かFFのMSしか無理でしょうし」


 ガデラーザが艦内部から、外に出される。

「脳量子波コントロールシステム。問題ない」

「ガデラーザ、デカルト・シャーマン出撃をする」

 ソレスタルビーイング号の裏から、ガデラーザが出撃をした。

 一方、艦隊部隊はミサイル第三波を放つが、依然突入コースに乗っている。
 MS隊も追いかけてはいるが…

「船が大きすぎる!」

「諦めるな!」

 アンドレイは達は、コアファイターユニットが搭載されている、νGN-X(ニュージンクス)を一般兵が
 隊長であるアンドレイは、GN-XS Ⅳの系列機の新型。ガローネを使用している。
 だが……

「くそ、粒子量を推力に回しているせいで威力が!」

 そう。原作よりマシだが、決定打を与えられない。ガローネの溜めたメガランチャーなら、何発か打ち込めば可能だが
 推力に回しているため、できない。恐らく、チャージしている間に離されてしまう。

「ん?…友軍機?」


「脳量子波同調…GNファング射出をする!」

「久方ぶりの、実戦だ。存分にやらせてもらう!」

 親機のファングから、子機が飛び出し。
 それら、百以上のファングが縦横無尽に動き回る。


「な、なんていう性能……」

 アンドレイの目の前には、あっという間に破壊されていく探査船。

「これが、両親のいっていた…。いや、イノベイターと新型の力か…」



 その後、破片が空力加熱によって燃え尽きず、各地で発見される。
 そして、破片が地上に落ちた段階で、ヨハンは連絡を受け地上に降りたった。 
 

 
後書き
 ガデラーザは、そのままです。
原作よりも、MSが進化しています。
GN-X系列がガ・シリーズの技術応用で、νに。
FFから、貸与された機体は、別の系譜機体として名前を新たに。
ガローネ(G-R)という名前で、発展完成しました。

 ルイスは、原作のようなヒス状態にはなりません。
精々「あ、頭がぁあ」ぐらいです。

コロニー公社は、警察から連邦に資料が送られ、それを確認した政府は
ガサ入れを決行します。
 
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