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ヨハンだがこんな状況を覆す

作者:刀の道
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ヨハンの一日

 

 合同結婚式、CBメンバーも参加したイベント。
 俺達、3人兄弟。アレルヤとマリー等である。俺は、リーサとカティと初夜を過ごしたのだが。
 改めて二人を見ると、リーサの胸は、釣り鐘型の爆乳。カティは、半球型に近い円錐型の巨乳だった。
 だが、二人とも形が崩れたりなどせず、美しいままで綺麗な体である。
 初夜は、色々溜まった物が噴出したかのように、激しかった。



 朝、見事な裸身を晒している二人に挟まれ、俺は起きた。
 顔が、二人の乳房に挟まれぬいぐるみ状態だった。
 情事の痕跡を、ある程度綺麗にしてふたりを起こす。

 今日は、色々と大変なのである。
 家財道具やら、会議その他諸々である。

 俺の、全世界に向けた演説により、戸籍のない俺の処遇が問題になっているのである。
 まぁ、その件は俺が特殊な国家の代表だと言う事にして、落ち着いた。勿論、連邦と対等な存在としてである。
 問題は、現在の連邦の状態である。軍が弱体化をたどり、しかもアロウズの機体は使えない。
 そうなると、新型が必要なのである。
 そこで白羽の矢がたったのが、我々の組織で使っていたMS等の制作技術。
 あとは、俺は軍人のトップとして存在する事を求められた。まぁ、ぶっちゃければアロウズのイメージ払拭だ。

「リーサ、カティ。朝だぞ起きないと…今日は忙しいからな」

 カティは、俺と目覚めの軽いキスをして着替えにいくが…
 リーサは甘えん坊の様に、両手を広げキスをねだっている。
 まぁリーサは、精神的な要因から酒浸りだったのだが、それを改善する要素が俺だったのだ。

「んー、ヨハン連れてって…」

「まったく、ヨットト」

 まぁ俺も人の事は言えない。父替わりのビアンはいたが、母はいなかった。そんな中、兄弟を守らないといけない自分。
 女性から受ける安らぎを、俺も求めていたんだから。


 ――――――――――――――


 アザディスタン王国……、王宮前広場には、大勢の民が集まっていた。
 皆の前に立ち、所信表明を行うのは…マリナ・イスマイール。

「わがアザディスタンは、地球連邦政府の支援を受け。
 再建を果たすことができました。
 わたしはこの支援を、中東のすべての国々に広げるために、努力していこうと思います。
 しかし、私達は与えられることに甘んじてはなりません。自国を自分たちの手で、発展させていかなければなりません。
 次代の子が、胸を張れる国家になっていく事を願い。皆で国を豊かな物にしていきましょう」

 民衆は、歓声を上げ祝福の声をあげる。
 民衆もわかっていたのだ。あの演説を聞き、自らの手によって、未来を作らなければならない事を……


 沙慈とルイス。二人は、少々難しい状態だった。
 ルイスの細胞異常は、消え去りFFにより腕も戻ったのだ。
 だが、精神にダメージが溜まっており、療養が必要と診断された。

「見て、新しい連邦大統領よ。それに、あ!ほらヨハンも」

 二人は、地上拠点のウルタリアにいる。
 島の外では、絶滅してしまった動物。そういった、貴重な生き物の中で療養している。
 中には、髭が生えた仙人の様なデカイ亀や。サーベルタイガーっぽい虎。タバコを吸うイルカも見えるのだが
 知らない、知らない。と心の中で硬く念じる。

「!、ルイス。カタロンの人たちもいるよ」


 ヨハンにおめでたですね。と言われ急遽病院に行き、妊娠が発覚したクラウス夫妻。
 確定したときは、クラウス・グラードはガッツポーズして喜び。
 シーリンは照れながら、笑っていた。

「虐殺行為を繰り返し、その事実を情報操作で隠蔽していた、独立治安維持部隊は解体。
 地球連邦軍の再編に、着手いたします。
 また、非連邦参加国への援助、連邦への参加を推進し。
 真の連邦樹立に向けて、努力していくことをここに宣言します!」

 その宣言に、拍手を送る面々。
 三大国の前政権主要メンバー及び、アロウズトップのホーマー氏は死刑となった。
 三大国のトップの面々は、加担して行った行為は、甚だ重く。責任は重大とされたのだ。
 三大国の持っていた、軌道エレベーターの権利は没収され。地球連邦の管轄に置かれ
 人類の共通財産と定めた。

 ちなみに、大財閥等の遺産の決済により。軌道エレベーターの運営を行っていた会社。
 また、王商会等の財閥。これらのトップの財産は全て、ヨハンに移動して支払われた。
 軌道エレベーターは、連邦に売り払い。あとの物は、全てFF管理となる。

 シーリンは、横にいるクラウスに語り掛ける。

「これで、世界は変わるのね」

「ああ。だが、まだ始まったばかりだ。
 互いが理解し合い、手を結べる平和な世界…言葉にするのは簡単だ
 だが、我々は目指さなければならない。生まれくる子どもたちのために」

 クラウスは、パパの顔つきになり。凄まじい意欲を見せていた。

「そうね、クラウス。私達から変わっていかなければね」


 ――――――――――――――――――

 中東、難民キャンプ。
 そこには、子熊ことアンドレイがいた。
 彼は、アロウズの蛮行を知らなかった事にされ、罪は免除された。
 だが、両親からの叱責は、免れなかったが。

 成長した、アンドレイ。彼の前には無数の難民。

 (私は軍人として生きる)
 (市民を守り、平和を脅かすものと戦う)
 (父と母が目指した軍人に…!)

 彼の、脳裏には両親。ハーキュリー、ヨハン等が浮かんでいた。
 自身の、目指す道の先人を見て。彼らの背を追いかけ始めたのだ。


 スミルノフ夫妻、ハーキュリー、カティ達は軍での階級が上がった。
 ホリーは、学校の運営に周ることになった。スミルノフ夫妻、カティは准将に。
 ハーキュリーは、少将になった。
 ヨハンは、特殊なケースであり元帥だが、国家のトップ。
 元帥の階級を持つが、総帥に位置付けられた。


 連邦大統領、執務室。そこでは、連邦大統領がヨハンに意見を求めていた。
 現在、彼女の政権は軍縮に進め。安定を図りたいと思っているのだ。
 だが、それに対し待ったをかけたのが。ヨハンなのだ。

「それで、総帥。軍縮に、反対という事ですが。詳しく、聞かせてください」

 政権主要人物、そしてヨハンで円卓を囲み。事の詳細を聞く、大統領。

「現在。アロウズで使用されていたMS、これらは大量にありますが、平和維持軍は満足な量がありません」

「そんな事だけで!」

 一人が声を荒げ、こちらを非難しようとするが。片手をあげ、まだ終わっていないと暗に示す。

「そんな中、何かが起きた時に。戦場に向かう兵士に、満足な武装もないとなるのは問題です。
 それに、現行のMSは脱出装置がありません。有能なパイロットが、死にやすいのです」

「それと、軍縮に反対なのではありません。軍は国家という組織を、守るために存在するのです。
 守るために必要な武力が、保持できなければ。国家を守る事など、不可と言えます。
 ですが、必要以上の武力をなくす事には、私は賛成です」

「成程、総帥は急激な軍縮により、軍事費等が極端に減り、満足に戦えない状態を危惧しているのですね」

 大統領の言葉を聞き、皆は真剣に考え始めた。

「確かに、有事を想定している軍が満足に動けない事は…」

「だが、現状我々に危険と想定される事態はないのでは?」


 様々な意見が、飛び交う中大統領はヨハンに直球を投げかける。

「総帥は、何かが起こると予想しているのですか?」

「率直に言えば、そうです。2,3年の内に起こる可能性があると」

 ヨハンの言に、静まり返る円卓。

「成程、それは何か明確な根拠はありますか?」

 ヨハンにとって、根拠を示せという事は難しい。何故なら、予知に近い映像があるなど言えない。
 少し悩みながらも、ヨハンは喋りだす。

「私達兄弟は、本来死ぬはずでした。それを回避できたのは、予知に近い映像の様な何かで、知っていたからです」

 馬鹿々々しいと、笑う物はいない。何故なら、月宙域の戦闘でも、謎の現象が起きているからだ。

「そして、私が知っているのは宇宙より、変異性金属体が大群で来る事です」

 騒然とし、円卓は騒がしくなるが。俺と大統領が、慌てていない事に気づき静まっていく。

「成程、その脅威に満足に対応できない事を知っている。だから、苦言を呈したわけですか」

「えぇ、それに人々は宇宙に進出しています。現在の、宇宙軍の体制は不十分かと。
 私が提示する案は、こちらです」

 モニターにでるのは、軌道エレベーターの基地外に、軍港を設ける資料である。

「宇宙での、母艦運営は現在。地上から宇宙に上げて、それを宇宙で組んでから使用する形です」
「ですが、生活圏が広がりつつある今。宇宙で母艦が停泊可能、または補給と、修理を行える場所がありません」
「有事を想定した場合。一々、パーツを地上から搬入させる事は困難です。なので、基地建設を提案します」

「これは…、確かに問題点は多数存在しているが…」

「総帥、資料を提示し現在の問題点を教えてもらい。感謝します、これは後ほど議会で議論させて頂きます」

「よろしく、おねがいします」



 ヨハンが呼ばれることは、少なくない。
 ソレスタルビーイングも、頭を悩ませている議会に、秘密警察として認可してはどうか?と提案したのだ。
 勿論、武力介入をする性質を持つので、証拠の提出を大統領にしなければいけない。
 イノベイド経由で、話を通して承諾してもらった。
 イノベイド三人は、FF所属になり。現在は思い思いに過ごしている。

 地球連邦は、ELSに対しどう動くのか…。
 それは、わからないが。取りあえず、家で二人の胸に挟まれながら、眠りについた。

 
 

 
後書き
 カティ・リーサは、ヨハンとの情事のお陰?か
疲労やストレスは、母乳として体外に情事で排出されます。
別に、病気でもなんでもなく。老廃物が出てく感覚です。

ヨハンは体は20.中身30ぐらいですが、甘える経験がないので
母性の象徴。大きな胸等、精神的に大人な方等が好きです。 
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