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『零と先輩』

作者:零那
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『暗闇』



無力な自分...悔し過ぎて涙が止まらんかった。
あんなに暴れて疲れ果てた筈やのにチカラが溢れ出てくる。
コントロール出来んくて机を殴り続けた。

腐っても女。
それだけで、どうにでも生きれる。
だから放り出して欲しい。

公務員は義務で動く。
そんな職員要らん。

心配して欲しい。
大事にされたい。
そんな事無理。
期待してない。
それでも、憧れる。

『親からの無償の愛』

そんなものを感じてみたかった。
親じゃ無くても自分を想って欲しい。
そんな気持ちを持つこと自体が間違いだった。

だって職員は皆これが仕事なんやし。
義務と責任で動く。
そんな大人に、零の苦しみや傷みは解るワケが無い。
解られてたまるか。

本気で解りたいなら同じ経験してから慰めてくれ。
無理だろ。
零は大人も社会もナメてた。
消えてしまえ。
そんな風にしか思えんかった。

そこに先輩との信頼関係で生まれたはずの心はなかった...。
一気に荒んで真っ黒に戻った。


 
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