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英雄伝説~光と闇の軌跡~(碧篇)

作者:sorano
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第104話

ロイド達が街道に向かって走っていると、警笛の音が聞こえてきた!



~ノックス森林道~



「しまった……!」

「見つかってしまったわね……!」

「ま、そう簡単にはいかないわな。」

笛の音を聞いたロイドとルファディエルは厳しい表情をし、ギレゼルは冷静な様子で呟いた。街道方面からは装甲車とその後ろからは国防軍の兵士達がロイド達に向かい

「くっ、何とか隠れてやり過ごさないと……!」

その様子を見たロイドは唇を噛みしめ

「―――いや、それも無理みたいだぜ?」

「!!」

背後の様子に気付いたギレゼルは呟き、ギレゼルの言葉を聞いたルファディエルは目を見開いた。すると

「―――目標発見!」

「ロイド・バニングスと奴が従える異種族達だ!」

「挟み撃ちにするぞ!」

ロイド達の背後から国防軍の兵士達がロイド達に向かいだした!

「くっ………こうなったら!」

その様子を見たロイドは唇を噛みしめた後ザイルをつたって樹海の中へと入り、ルファディエルとギレゼルは牽制攻撃を放った後、飛行してロイドを追って行った!



~ノックスの樹海~



「くっ………さすがは元警備隊。どうする………!」

樹海の中へと逃げ込んだロイドは考え込んだ。すると

「―――構えなさい!来るわよ!」

ルファディエルは警告をした。すると

「グルルル………」

なんと軍用犬がロイド達の前に現れ

「くっ……!」

軍用犬を見たロイドは唇を噛みしめて武器を構え

「後ろからも来たぜぇっ!?」

背後の気配に気付いたギレゼルは警告した。すると

「いたぞ……!」

「確保しろ!」

兵士達がロイド達の背後に現れて軍用犬と共に襲い掛かって来た!

「――――守護法陣!!」

「ぐあっ!?」

「ギャンッ!?」

しかしルファディエルが展開した光の結界によって襲い掛かって来た兵士や軍用犬は怯み

「クソッ……!」

それを見た銃を持つ兵士はルファディエルに銃口を向けたが

「させるかぁっ!!」

「グッ!?」

ロイドが双銃で放ったクラフト――ヴァリアブルトリガーを手に受けて銃を手から取り落とし

「チャージショット!!」

「うあっ!?」

続けて放ったロイドの銃撃を顔に受けて気絶して地面に倒れた!

「そらよっ!!」

「がっ!?」

「グルルルッ!?」

そしてギレゼルのクラフト――薙ぎ払いによってルファディエルの光の結界に阻まれた兵士と軍用犬はダメージを受けると共に怯み、そこにルファディエルが兵士に、ギレゼルが軍用犬に近づき

「護法蓮!!」

「ぐぎゃっ!?」

ルファディエルは杖を兵士の頭に当てて障壁を展開して吹っ飛ばすと共に気絶させ

「あばよっ!!」

「ガッ!?……………」

ギレゼルは槍で軍用犬の頭を貫いて絶命させた!

「クッ、こうなったら貨物路線からクロスベル市を目指して……」

戦闘を終了させたロイドが考え込んだその時、笛の音が聞こえ

「ロイド!」

「早く逃げないとどんどん敵が来るぜ!?」

笛の音が聞いたルファディエルとギレゼルは警告し

「とにかく何としても……石にかじりついてもこの場を切り抜けるんだ……!」

ロイドは二人と共にその場から走り出した!しばらくの間兵士達から逃げ続けたロイド達だったが、やがてロイドの体力がつき、ロイドは地面に膝をつき、ロイドの両横ではそれぞれルファディエルとギレゼルが武器を構えて警戒している中、次々と国防軍の兵士達が集まって来た。



「はあはあはあ………ぐうっ………」

地面に膝をついたロイドは息を切らせ

「……フン。なかなか見上げたもんだ。」

「まさか警察官ごときが異種族がいるとはいえ、たった3人で俺達新生国防軍をここまで翻弄するとは……」

「確かシーカー少尉の元同僚だったか?さすがと言うべきか……」

兵士達は感心していた。

「よし、武装解除するぞ。あまり傷つけずに捕えろとの命令だ。」

そして隊長は兵士達に指示をしたが

「くかかかかっ!我輩達の存在を忘れるんじゃねえよ!ティルワンの闇界!!シャドーアポカリフ!!」

「ぐああああああああああああっ!?」

「ぎゃあああああああああああっ!?」

ギレゼルが放った魔術とアーツ攻撃を受けて兵士達共々悲鳴を上げて地面に膝をつき

「おのれ……!一斉にかかれ!」

地面に膝をついた隊長は命令して兵士達を襲い掛からせたが

「守護方陣!!――――ハイドロカノン!!」

「ぐあっ!?」

「がっ!?」

ルファディエルが展開した光の結界によって阻まれた後、その後すぐに発動したルファディエルのアーツによって吹っ飛ばされた!

「チッ………!いつまでも無駄な抵抗をしていないで諦めて投降しろ!」

それを見た隊長は舌打ちをした後ロイド達を睨み

「………お断り………だ………」

睨まれたロイドは再び立ち上がった!

「こいつ……!」

「まだ動けるのか!?」

立ち上がったロイドを見た兵士達は驚き

「……わからんな。どうしてそこまでする?どうやら、新たなクロスベルの体制が気に喰わんようだが……お前達が抗ったところで状況が変わるものでもなかろう。」

隊長は静かな口調で尋ねた。

「それでも………それでも誰かが立ち上がらなかったら何も変わらない……!流されるだけじゃなく………自分自身の目で真実を見極めるためにも………大切な人達を………取り戻すためにも………!俺は……!絶対に諦めたりしない!何度でも……!例え足をへし折られても立ち上がってみせる……!」

尋ねられたロイドはすざましい気迫を纏って決意の表情で叫んだ!

「フフ、私達がいるのだから、そんな事は絶対にさせないわよ!」

「おうよ!この程度の雑魚共、我輩達だけで十分だ!」

ロイドの叫びに続くようにルファディエルは杖に膨大な魔力を溜め込み、ギレゼルは闘気や魔力を槍に纏わせた!

「うっ………」

「こいつは……」

ロイド達の気迫に兵士達はたじろぎ

「……惜しいな。包囲して一気にかかれ。抵抗させずに落とすぞ。」

了解(ラジャ)

「天使の女が厄介だ。まずは天使を集中攻撃しろ。」

隊長は呟いた後指示をだし、兵士達はロイド達を包囲した!

(……最後まで……最後まで諦めるな………キーア……エリィ………ティオ……ランディ……ワジ……………セティ………シャマーラ………エリナ………リィン……………局長………アル警視……………エルファティシアさん……………セルゲイ課長も……………どうか俺に……俺に力を貸してくれ……!)

そしてロイドが唇を噛みしめてそれぞれの人物達の顔を思い浮かべたその時!



「―――やれやれ。頼むべき存在を一つ、忘れているようだな。」

何者かの声が聞こえてきた!

「え………」

声を聞いたロイドは呆け

「……!?」

「い、今のは……」

「頭に響いて―――」

兵士達は混乱し

「この声は一体……」

「誰が来たんだ?」

ルファディエルは戸惑い、ギレゼルは首を傾げていた。すると



ウオ――――――――――――ン



辺りに狼らしき存在の咆哮が聞こえてきた!

「ひっ………!?」

「な、なんだ……!?」

咆哮を聞いた兵士達は悲鳴を上げ

「この咆哮は!」

「お、おいおい……!まさか……!」

ルファディエルとギレゼルは驚いた。すると地面が何度も揺れ、森の中から巨大な白き狼が姿を現した!

「……………え……………?」

「………な……………」

「………………………」

白き巨狼を見た兵士達やロイドは呆け

「なっ……!?」

「おおおおおおおおおっ!?まさかこんな超展開が待っていたとはな!」

ルファディエルは驚き、ギレゼルは興奮した。

「去れ――――偽りの聖地を守る(つわもの)どもよ。この者達は私が預からせてもらう。」

するとその時白き巨狼は兵士達に警告し

「うわあああっ……!」

「ひ、ひいいいいいっ……!」

兵士達は悲鳴を上げて後ずさった!

「ふ、ふざけるなっ!新生クロスベル国防軍が幻獣ごときに屈して―――」

その時隊長は怒りの表情で白き巨狼の前に来て銃を構えたがなんと巨狼は口を大きく開けて隊長を口の中にいれた!

「………ぇ……………」

「……………ぅぁ……………」

それを見た兵士達は信じられない表情をし、巨狼は口の中にいれた隊長を吐き出した!

「……………………………」

吐き出された隊長は地面に膝をついて黙り込み

「―――さて。同じ事を言おうか?」

黙り込んでいる隊長に巨狼は尋ねた。すると

「…………その必要はない………撤収――――ッ!!」

「うわああああああああああああっ!!」

「め、女神さまああああああああっ!!」

隊長は兵士達と共にロイド達から悲鳴を上げながら逃げ去って行った!



「…………………………」

その様子をロイドは呆けた表情で見つめ

「おーおー、ほれぼれするぐらいの逃げっぷりだな。」

「まあ、”あんな事が”目の前で起こったら大抵の者達は恐怖心を抱くわよ。」

ギレゼルは口元に笑みを浮かべ、ルファディエルは苦笑していた。

「フム、さすがに驚かせてしまったか。この姿に戻ったのは久しいゆえ、いささか加減がわからぬな。」

その時白き巨狼はロイド達に近づいて呟き

「……言いたいことは色々あるんだけど………とりあえずこれだけは言わせてくれ。」

「フム、なんだ?」

武器を収めて溜息を吐いて言ったロイドの言葉を聞いてロイドに視線を向け

「―――ツァイト!さすがにタイミング良すぎだろ!?」

視線を向けられたロイドは白き巨狼――――ツァイトを見つめて叫んだ!



その後ルファディエルとギレゼルを自分の身体の中に戻したロイドはツァイトの背に乗り、ツァイトはどこかに向かい始めた………………… 
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