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ハイスクールD×D 覚醒のAGITΩ

作者:天の道
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第四章:停止教室のヴァンパイアとバーニング
  ΩⅪ:無限の脱団/一時の終わり

翔一も含めその場にいる全ての人物は、その存在の登場に声も出せずに驚いていた。

黒い髪に黒い瞳、ゴスロリ風のファッションをしている美少女の姿をしたドラゴン―――
無限を司るドラゴンと謳われる世界最強クラスの存在を前に絶句していた。

無限の龍神《ウロボロス・ドラゴン》オーフィス。……神が最も恐れたドラゴンの一角であり、
そして……

―――龍華翔一の家族である

そんなオーフィスは翔一とヴァーリの間に立って、俺を守るように立ちふさがっていた。

「これはどういうことだ、オーフィス。……君は今、何をしているのか分かっているのかい?」

ヴァーリすらも冷静を保ってはおらず、声音の端々に困惑感があった。

「……我、今、感じたことのない気持ちになっている」

するとオーフィスは耳に響くような静かな声で話し始めた。

「その気持ち、我、知っている―――我、怒っている」

「―――ッッッッ!!!!」

その時だった。

オーフィスはヴァーリに向かってドラゴンのオーラを噴出させる。
間近にいた翔一はそのオーラに驚いてそして頼もしいと思っていた
反対側にいる俺にまでオーフィスの力は伝わってきた、圧倒的なほどの力。
世界最強と言われるのが十分頷けるオーラ、そう翔一は感じていた

「翔一、我の大切な友達。故、我、許さない。……翔一を傷つけること、絶対に許さない」

「冗談が過ぎると言いたいところだけど、本気のようだね―――
まさか俺ともあろうものが強者を目の前にして足が震えるなんてねッ!」

ヴァーリは今まで味わったこともないような恐怖に襲われていた。
あのオーフィスの力をまともに感じているが故に

「おいおい、冗談きついぜ。……こいつはどういう状況だよ、翔一」

するとその時、アザゼルがオーフィスに警戒するような表情で槍を出現させて話しかけてきた。
いや、アザゼルだけではない。
その場に魔法陣が展開され、そこからサーゼクスやミカエルまでもが現れた。
そして各陣営のトップが全員集まり、そしてそれぞれがオーフィスを警戒していた。

「翔一、イッセーを連れてとりあえずそいつから離れろ。
そいつはヴァ―リやカテレアの組織でトップを張ってる野郎だ」

「翔一君、イッセー君と今すぐにその者から離れたまえ。……
ここは私も本気でいかなければならないということか」

アザゼルとサーゼクスは力を解放し、今すぐにでも戦い始めようとしている。
確かに、いきなりテロリストのトップが現れたら警戒するのは当然のことである。
だが翔一はそんなものお構いなしにオーフィスに話しかけた。

「オーフィス……お前…禍の団、脱団するんじゃないのか?」

「…………我、その質問に頷く」

するとオーフィスは翔一の質問に頷いた。

「詳しいこと、後で言う。故に、この場、我、任せてほしい
そして、そこのドライグ、連れて行ってほしい」

「……そう言うことなら頷くしかねえな。だがイッセーを運んだら一緒だからな」

翔一は限界に近付いている体に鞭を打ってイッセーをリアス達の処に運び
そして再びオーフィスの近くに立ちリアスたち言う

「部長、イッセー、サーゼクス様……。大丈夫ですよ。
そこで見ていてください…どうにかなります。」

翔一はそれだけ言うとヴァーリを見た。
翼を展開したまま未だ戦闘意欲を示していて、ギラギラとした視線を浮かべていた。

「……そろそろ本題に入らないか? 俺はこれでもうウズウズしているんでね―――
早く決着をつけたいんだよ」

「そんなこと、我、させない。それでも向かい来る。それなら我、アルビオン、消す」

オーフィスの体から這うように黒い蛇のようなオーラがうねりを上げて放たれる。
この場の全員が感じていたオーフィスが怒っている姿を見るのは初めてだと

『(こんな純粋で、家族思いの奴がテロなんかに関わるのはダメだよな)』

翔一はそう思いながらオーフィスを信じながら見守る

「禍の団の者に我は言う――――――我、この時、以て、禍の団、脱団する」

―――オーフィスの発言を聞いた瞬間、一番早くに反応したのはヴァ―リではなく、
翔一に倒されたはずのカテレアが激怒しながら反応する

『(おそらくあの瞬間に転移したのだろう、だがあいつも重症だな)』

翔一はまだ自分の力が弱いと思った。

「オ、オーフィス!!? 貴方は何を仰っているのか分かっているのですか!?」

「分かっている。……故に我、翔一、隣、いる」

「ふざけるな!! 貴方は自分の立場を何も分かってはいない!! 
組織には、我々が創る新世界には貴方という存在が!!」

『そんな幻想を…オーフィスに…押し付けて何になるんだ…』

翔一は自身のダメージに耐えながら口をはさんだ
それを機にカテレアは、翔一の方をにらみつけるが翔一は構わず話す

『立場も何もないだろう…お前らは大方、オーフィスの願いを聞くふりをして
オーフィスの力を利用していただけだろうが……
それをふざけるなとゆうか…それこそふざけるのも大概にしろ 
そんな勝手な戯言…オーフィスの家族である俺が許さんぞ!』


「そ、そんなものただの虚言にしかッ!!」


『虚言じゃないぞカテレア…俺はオーフィスの最初家族で…それはずっと変わらん…
それにお前の創る世界には…誰もついて来るはずがない…
ただお前らの私利私欲のために他者を傷つけることを前提にした都合の良い世界……
共感する奴なん手いるはずがない…お前たちはただ愚かなだけだ。だから魔王の座を奪われ、
無様にそこにひれ伏してる…今この世界は平和と平等の道を行き始めているんだ……
お前らみたいな旧時代の貴族社会の考えしかできないやつに新しい世界を作る?…
それこそお前らが、今やっているテロ行為が、
今の世界を壊していることに気が付かないのか!!!…グハッ………』

翔一はダメージを負いながらも言いたいことを言い放つ
翔一の言葉を全て聞くと、カテレアは絶望的な表情になってその場に崩れ落ち
灰となって消えた。
おそらく翔一が放った一撃でもう助からないほどのダメージを負っていたのだろう

そしてヴァーリが話に入ってきた

『あはは……驚きというか、むしろ今の俺は感動しているよ―――
君は、とんでもないことをしたもんだね…』

『その割には口元が緩んでるぞ…ヴァーリ…』

ヴァーリはどこか嬉しそうな表情をしていた

『(どういう思惑かは知らんが。……とにかく最後の問題はこいつだな
正直この状態で戦うのは厳しいどころか確実で負けるな。いや、死ぬな。)』

そして静寂がこの場を包んだ

添いして静寂を破る人物が決壊を交わしながら登場してきた

「―――おいおい、マジかよ! オーフィスが寝返った俺っち驚愕だぜ!」

するとその時、翔一とヴァ―リの近くに舞い降りる一人の存在がいた。
三国志風の鎧を身に纏っている青年のような見た目で、軽い口調の男。

「美候か……何をしに来たんだ?」

ヴァーリは突然現れた男に対し、倒れたままでそう問いかけた。
対する美候と呼ばれた男は苦笑いをしながらヴァ―リの質問に応える。

「それは酷いんだぜ? お前がピンチって聞きつけて急いで向かってみたらなんだ、この状況は―――オーフィスが反旗を翻してるしまったくそんな言い方ひどいぜぇ?」

「ま、とりあえず、ヴァーリ迎えに来たぜ」

「誰だ!!お前は!!」

イッセーが何者かを聞くとアザゼルが答えた。

「闘戦勝仏の末裔だ」

「おいおい、じゃあ孫悟空じゃねえか」

「マジかっ!?」

「カッカッカ俺っちは少し違うがな、俺っちは初代とは違って
自由気ままに過ごすんだぜぃ。またな赤龍帝、それとアギトさん」

美猴はヴァーリと一緒に黒い穴にズブズブと吸い込まれた。

『ま…ったく…これ…で大丈…夫だな…』

翔一は変身を解きながら倒れた

「翔一!!!」

「翔一さん今回復を!!」

「翔一様ぁ死なないで~」

心配するイッセーとアーシアの声と
涙流しながら叫んでいる翼の声を聴きながら翔一は意識を失った

そして翔一はアーシアとへニックスの涙の恩恵により全治一時間で済みましたとさ





 
 

 
後書き
すみません、まだこの章あと一回続きます 
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