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元吸血鬼の魔道士生活(休息中)

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魔女の罪(クリムソルシエール)

・・・・・・・・・・
ショウブ「…んでさ、精霊王、あのピー爺の所為で三カ月時間が経ったわけだが…どうする」
エルザ「私に聞くな…」
ハッピー「精霊界でたった一日過ごしただけで」
ナツ「大事な修行期間が…」
グレイ「三カ月もたってるなんて…」
ルーシィ「私達ど~しよ~…」
ウェンディ「……」
ジュビア「……」
ショウブ「聞いちゃいねぇし。どうすっかなあ」

修行期間がなくなり大魔闘演武が五日後となっているため落ち込むを通り過ぎて放心している。さすがにここまで気力がなくなるとショウブも困っている

バルゴ「ご安心ください姫。私にもっときつめのお仕置きを」

とバルゴ急に変態発言をしだした。ルーシィは、「帰れば……」としか言えなかった


・・・・・・・・・・
ドロイ「むしゃ大魔闘演武までむしゃ、むしゃ五日しかねえのにむしゃ」
ジェット「全然魔力が上がってねえじゃねえか」
ショウブ「あの爺の所為だと言っておこう」

レビィ「今回は他のみんなに期待するしかなさそうだね」
ジュビア「はぁ」

ハッピー「またリリィとの力の差が開いちゃうよ」
ウェンディ「え!?」
シャルル「え、あんた気にしてたの!?」

エルザ「んううう、今からでも遅くない、五日間で地獄の特訓だ。お前ら全員覚悟を決めろ。寝る暇はないぞ!」
ルーシィ「ひいいいいいい!!」
グレイ「エルザの闘志に、火がついちまった」
ナツ「いいじゃねえか、地獄特訓燃えてきたああああああ!!」
エルザ「よし、私に続け。ナツはランニングだ!」

気合いを入れて特訓しようとすると、空から白い羽が落ちてきた。上を見るとエルザの頭に鳩がいた

ルーシィ「ハト?」
グレイ「足になんかついてるぞ?」
ナツ「メモがついてるぞ、どらどら」
ショウブ「伝書鳩か?」
ジュビア「まさか、グレイ様からの恋文!?」
グレイ「んなわけねえだろ!」
ハッピー「なになにー、妖精の尻尾へ。西の丘にある壊れたつり橋まで来い」
ナツ「なんだよ偉そうに!」
グレイ「ああ、来いって命令口調な所が気に入らねえ」
ショウブ「気にするとこそこかよ」
ウェンディ「どうしますか?」
シャルル「なんか怪しいわよ」
エルザ「いや、行ってみよう」
レビィ「でも罠かも」
ルーシィ「そうよ、やめといた方がいいって」
エルザ「行けばわかる」
ナツ「ああ、面白くなってきた!!」


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エルザ「壊れたつり橋とはこれのことか」

今目の前には足場も所々ぬけて、縄が切れているつり橋がある

ナツ「くそぉ、誰もいねえじゃねえか」
ウェンディ「なんで喧嘩ごしなんですか」
グレイ「ただのいたずらかよ」
ルーシィ「だからやめとこって言ったじゃない」
ショウブ「いや、そうでもないぞ」
ルーシィ「え?」

すると急に橋が元通りに直り通れるようになった

グレイ「これは」
レビィ「橋が」
ジュビア「直った」
グレイ「向こう岸につながったぞ」
エルザ「わたってこいと言うことか」
レビィ「やっぱりわなかもしれないよ」
ウェンディ「なんか怖いです」

ナツ「誰だか知らねえけど行ってやろうじゃねえか」
ルーシィ「じゃあナツからね」
グレイ「さあ、いけっ!!」

と、ナツの背中をグレイが押す

ナツ「どわぁ!!とっとっとっとっとっと。急に押すんじゃねえ、びっくりすんだろうが!!」

と、橋が今もなお激しく揺れている。すると…

ナツ「ぬっおっぅぅぅぅぅぅ」

なぜか酔った

グレイ「あいつつり橋でも酔うのか」
ショウブ「大丈夫かあいつ?」
ナツ「ウレイ、つり橋野郎、なめんなよ!!うおおおおおおおおおおおおお!!」

ナツがつり橋をぶじ超え、こちらを見て笑みを浮かべる

ルーシィ「この橋、誰かが渡ったらぜっったいに落ちると思ってたけど」
ウェンディ「大丈夫でしたね」
エルザ「ナツ安全が確認された。みんないくぞ!」

とエルザの声で全員進む。後ろでナツの声叫び声が聞こえた気がするが気のせいだろう


・・・・・・・・・・
ナツ「くるならきやがれ~」
エルザ「ああ、強い相手ならいい特訓になる」
グレイ「お前特訓のことしか頭にねえのか」
ショウブ「(グレイとジェットとドロイはせめて水着の上になにか着ろって感じだがな)」

そんな話をしていると急にエルザが手を出し進むのを止めた。先を見るとローブをはおった三人の人影が見える

ルーシィ「誰かいる」
ジュビア「みなさん、気をつけて」
ショウブ「ん~、この気配、なんかどっかで…」


三人が近づいてくると、フードの中が見てくる

男「来てくれて、ありがとう…」

真ん中のローブを被った男が言う。すると三人ともフードを外す

「…妖精の尻尾」

それはジェラール、メルディ、ウルティアの三人だった

エルザ「ジェラール」
ジェラール「変わってないな、エルザ。もう俺が脱獄した話は聞いているか」
エルザ「ああ」
ジェラール「そんなつもりはなかったんだけどな…」
ウルティア「私とメルディで牢を破ったの」
メルディ「ん?私は何もしてない。殆どウルティア一人でやったんじゃない」
ジュビア「メルディ…」
メルディ「ん?ジュビア、久しぶりね!」
ジュビア「あっ」

一瞬戸惑うものの、笑みを浮かべる。

ジュビア「(こんな素敵な笑顔を作れるようになってたのね)」

ルーシィ「ジェラールが脱獄!?」
ナツ「こいつら、グリモアの…」
グレイ「まあ待て、今は敵じゃねえ。そうだろ」
ウルティア「ええ。私の人生の中で犯してきた罪はとてもじゃないけど一章では償いきれない。だから、せめて私が人生を狂わせてしまった人たちを救いたい、そう思ったの」
ウェンディ「人生を狂わせてしまった人々…」
ウルティア「たとえばジェラール」
ジェラール「いいんだ、俺もお前も、闇にとらわれていた。過去の話だ」
エルザ「ジェラール、お前記憶が」
ジェラール「はっきりしている。何もかもな」
エルザ「ッ!?」
ジェラール「六年前、まだ牢にいるときの記憶が戻った。エルザ、本当になんと言えばいいのか」
ウルティア「楽園の塔でのことは、私に責任がある。ジェラールは私が操っていたの。だから、あまり責めないであげて…」


ショウブ「(空気をぶち壊すようだから言ってないけど話についていけない)」


ジェラール「俺は牢で一生を終えるか死刑。それをうけいれていたんだ。ウルティア達が俺を脱獄させるまでわな」
ウェンディ「それって何か生きる目的ができたってことですか?」
ジェラール「ウェンディ、そういえば、君が知っているジェラールと俺は、どうやら別人のようだ」
ウェンディ「あ、はい、そのことはもう解決しました」
ジェラール「生きる目的。そんな高尚なものでもないけどな」
ウルティア「私達はギルドを作ったの。正規でもない、闇でもない、独立ギルド魔女の罪、クリムソルシエール」
レビィ「独立ギルド?」
ハッピー「どういうこと?」
シャルル「連盟に加入してないってこと?」
ドロイ「魔女の罪。聞いたことあるぞ」
ジェット「ここ数年で、数々の闇ギルドを壊滅させてるギルドがあるとか」
ウルティア「私達の目的は、唯一つ」
ジェラール「ゼレフ」
『『『ッ!?』』』
ジェラール「闇ギルド、この世の闇を全て払うために結成したギルドだ。二度と俺達の様に、闇にとらわれた魔導士を生み出さないために」
ナツ「おおっ!!」
ルーシィ「それってすごいことよね!!」
グレイ「評議会で正規ギルドに認めてもらえばいいのに」
ジェラール「脱獄犯だぞ」
メルディ「私達、元悪魔の心臓だし~」
ジェラール「それに正規ギルドでは表向きでは闇ギルド相手とはいえ、ギルド間抗争禁止条約が入る。俺達のギルドの形はこれでいいんだ」
ウルティア「で、貴方達を呼んだのは、別に自己紹介のためじゃないのよ大魔闘演武に参加するんだってね」
ナツ「お、おお」
ウルティア「過剰に私達も近づけない。だから貴方達に一つ頼みたいことがあるの」
ナツ「誰かのサインが欲しいのか?」
ショウブ「まじめな顔してふざけたこと言ってんじゃねえよ」
ジェラール「毎年開催中に妙な魔力を感じるのだ。その正体を突き止めてほしい」
ナツ「なんじゃそりゃ」
ルーシィ「大魔闘演武にはフィオーレ中のぎるどが集まるんでしょ」
レビィ「怪しい魔力の一つや二つ…」
ジェラール「俺たちも初めはそう思っていた。しかしその魔力はゼレフに似た何かだった」
ショウブ「つまり、「エ―テリオン」みたく、ゼレフの遺産の一つ、もしくはゼレフ本人と言いたいのか」
ジェラール「そうだ。それはゼレフに近づきすぎた俺達にだからわかるのかもしれない」
ウルティア「私達はその魔力の正体を知りたいの」
ジェラール「ゼレフの場所を突き止める手掛かりになるかもしれないしな」
メルディ「もちろん勝敗とは別の話よ。私達も陰ながら妖精の尻尾を応援してるか、それとなく魔力の正体を探ってほしいの」
エルザ「雲を掴むような話だが、受けあおう」
ウルティア「助かるわ」
グレイ「いいのか、エルザ」
エルザ「妙な魔力にフィオーレ中の魔導士が集結してるとなると、私達も不安だしな」
ウルティア「報酬は前払いよ」
「「食事!!」」
ウルティア「いいえ、報酬はお金じゃないの。私の進化アした時のアークが、貴方達の能力を底上げするわ」
「「「え?」」」
ウルティア「パワーアップ、と言えば聞こえはいいけど、実際はそうじゃない。魔導士にはその人の魔力を決める、器の様なものがあるの。たとえその器がからになっても、大気中のエーテルナノを吸収して、しばらくすればまた、器の中は元道理になる。ただ、最近の研究で、魔導士の持つその器には、普段使われていない部分があることが判明した。それが誰にでもある潜在能力、第二魔法源(セカンドオリジン)
ナツ「第二魔法源?」
ウルティア「時のアークがその第二魔力源を成長させ使える状態にする。つまり、いままで以上に活動時間が増え、膨大な魔力が使えるようになる」
『『『おおおおおおおおおおおおお!!』』』
ウルティア「ただし、創造を絶する痛みと戦うことになるわよ」
ショウブ「どうでもいいけど大気中のエーテルナノが魔力の源なら、それを過剰摂取すればナツとウェンディはドラゴンフォースが使えるんじゃないのか?」
ウルティア「それは無理。それぞれの造成に会う場所で、なおかつエーテルナノが大量にある場所じゃないといけないもの」
ナツ「ドラゴンフォース?」
ジェラール「君が六魔将軍(オラシオンセウス)のゼロとの戦いで俺の炎を食べた時や、楽園の塔でエ―テリオンを食べて膨大な魔力と竜の力を使えたあの状態さ。もっとも、自由に発動できないみたいだけど」
ナツ「その状態に自由になれたら楽じゃねえか!!」
ウルティア「だからそれができないの!!それで、どうするの?第二魔力源の成長、する?しない?」
ナツ「やる~!!ありがとう、だんだん本物の女に見えてきた!!」
グレイ「まだ引きずってやがったか」
ショウブ「まあ、想像を絶するって言ってるぐらいだし、痛み止めぐらいしてやるよ。潜在能力を無理やち引き出すんだから、気休め程度だがな」


・・・・・・・・・・
ナツ「がっあっあっあっあっあがああああああああ」

夕方、ナツは現在砂浜で痛みに耐えている。痛すぎてもはや白目をむいている。これでもショウブの痛み止めつきである。なかったら完全に意識が飛んでいただろう

ナツ「ぐううう。がああああああ。があ、あああああああああああ!!」
グレイ「服脱がなきゃ魔法陣かけねえのか…」
ルーシィ「あんたはそれ心配しなくていいんじゃない…」
ウルティア「がんばって、潜在能力を引き出すのは簡単なことじゃないの」
ルーシィ「そういえばショウブってどこ行ったの?ナツに痛み止めした後どっか行っちゃったけど」
グレイ「ああ、そこだよ」

ぐれいの指差す先には、頭を打ち付けたり、結界にぶつかったり、砂が鼻に入っても気にしないほどに、声にならない悲鳴をあげもだえ苦しんでいるのと、ウェンディが天空魔法で回復させているのが見える。ルーシィはナツよりも痛そうにしているのと、あそこまで苦しむショウブを見たことがなかったことに対する驚きで何をしているかグレイに聞く

グレイ「吸血鬼の状態になれるように、能力の応用で遺伝子組み換えしてんだとよ」
ルーシィ「もの凄い痛そう…」

ナツ「ぐああああああああああ!!ああああああああっああああああああ!!」
ルーシィ「ちょっとこれ大丈夫なの?」
グレイ「どんだけの痛みなんだよ…」
メルディ「感覚リンクしてみるー?」
グレイ「ふざけんな!!」

ああ軽いジョークも言えるよようになったのね、とジュビアが関心しているが、本人が了承すれば本当に感覚リンクしていることだろう

レビィ「わ、私達もあれやるの…」
ウェンディ「泣きそうです…」
シャルル「てもう泣いてるじゃない」

ショウブの治療をしながら泣いているウェンディ。こんなときにも可愛いと思ってしまったショウブは新しい扉開けたのかということに対する悲しみに後から苦しむこととなる。ところで泣きながらやっているがショウブの方は大丈夫だろうか。さらに激しく苦しみだした気もするが気のせいだろう。むしろそう思いたい

ドロイ「俺らには関係ねぇし…」
ジェット「帰ろうかな…」

ナツ「ぐぐぐぐぐぐぐぐぐ…うがああああああああああ」
ハッピー「ナツ…」
シャルル「そういえばエルザは?」
ハッピー「ジェラールと二人でどこか行ったよ」

エルザとジェラールは海岸でラブ込めしていたとだけ言っておこう。そして夜になるとショウブ、エルザ、ジェット、ドロイとハッピー、シャルルのエクシード二人以外は第二魔法源の引き出しをしていた。砂浜には苦痛に耐える悲鳴が木霊する

ジェラール達は旅立ち、苦痛に耐える悲鳴は相変わらずだ。大魔闘演武に間に合うのかが不安ではあるがきっと明日の朝には終わっているだろう。


大魔闘演武開催はもうすぐだ 
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