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連合について

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6部分:第六章


第六章

19.各種産業
 産業は実に様々なものがあります。傾向としまして大衆消費型です。ただしエコロジーやリサイクルも発達していてその方面の産業も見事に確立されています。未来はよりそういった産業が栄えるかな、と思いそういうふうに書いています。農業も企業が経営しお百姓さんがサラリーマンの様になっているものもあれば家族でやっているものもあります。ただし全体的にかなり機械化、高度化され工業的な要素も入っていますしレジャーとして観光の元にもなっていたりします。産業自体も同じでやはりそうしたレジャー的要素として観光の元になっていることも多いです。大企業もあれば中小企業もありますし栄枯盛衰は激しいです。これは現代の資本主義も見ています。ただし多くの開拓地がありますのでそこに進出して再起を計ったり捲土重来という人も多いです。開拓地は連合の重要な要素ですがモデルはやはりアメリカのフロンティアです。あえてインディアンという要素は入れませんでした。これは人は結局のところ満ち足りていれば戦争はかなり減るのではないのか、何も好き好んで血なぞ流さないのでは、と思い他の知的生命体は今のところ出しませんでした。そして複数の国家間で問題が生じた場合代返するものがあれば最悪の衝突は避けられるのでは、とも考え開拓地を用意しました。従って連合では千年の間内戦も対外戦争もなかったのです。そうした人は衣食住にそれにお金があれば戦争もかなりなくなるのでは、と考えて開拓地を用意しました。そしてその開拓にも未来の考えで計画的な移民や開発の要素を入れました。ただしそれは各国で行っているというのは連合のその各国の権限の強さを意識して書いたものです。開拓は極めて計画的に行われます。開拓する惑星を政策で決定しそのうえで移民を募集し移住させます。移住に適さない惑星はまず居住できるように作り変えます。連合の技術では金星や冥王星の様な惑星も居住可能に作り変えることができます。これも連合の四兆の人口を支える一つの要素になっています。
20.大衆社会
 連合は階級を否定した大衆社会ですがこれは今の太平洋を意識しています。アメリカ等の市民革命の結果そうした考えは太平洋では消えています。現実として所得や社会的地位による制度化されていないものは当然この連合にもありますが法律として、そして思想として排除されているのは彼等の誇りであるように描写しているのは彼等のエウロパに対するアンチテーゼの一つです。エウロパとの関係は過去の帝国主義時代のことが念頭にありそこから批判しています。そのうえで嘲りや偏見もあります。なお連合内部でも差別はあります。差別のない社会というものはやはり相当人間が進歩しないと達成されません。具体的にはサハラからの難民達がその対象です。彼等は異邦人と思われ時として偏見の目で見られたりします。そうした彼等が義勇軍に入っているのです。
21.難民
 難民達ですが彼等はサハラの戦乱により生じた難民達です。とりわけエウロパによるサハラ侵攻により住んでいた場所を追い出されてしまった難民達が多く彼等のうちの幾分かが連合にまで流れ着いて来ています。連合中央政府及び各国は人道的見地から彼等を保護していますが異邦人故に差別されています。異邦人が差別される状況は連合でも同じですがこれは人類社会において常に見られている異邦人への扱いを見て書いています。その為か彼等は彼等で固まって暮らすことが多いです。義勇軍という組織にしろ名前はいいですがその実態は正規軍の剣であり盾であるという一面が強いです。この組織はフランスの外人部隊を強く意識して書いています。真っ先に火事場に飛び込む精鋭部隊というとアメリカ海兵隊ですが彼等より強くまた酷使されています。サハラの人間は実戦を知っているというだけでなくその訓練もかなり厳しく、また常に最前線に立たされています。これもまた彼等が差別されている異邦人故の扱いです。八条義統は特にそうしたふうには扱いませんが軍全体、連合全体として彼等はそうした扱いを受ける立場にいます。
 
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