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連合について

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5部分:第五章


第五章

15.権力構造
 連合の権力組織は中央政府や地方政府だけではありません。労働組合やマスメディア、市民団体、企業、農家、銀行家、投機家、官僚、学生、インターネット、知識人、闇社会、とにかく組織から個人に至るまで様々です。当然ながら大小や強弱がありますがとにかく様々な権力が複雑に錯綜しています。ですから誰が黒幕とか簡単に言えるような社会ではありません。これも近代の高度大衆化社会を見て書いています。三十年位前の様に何か日本の黒幕がいて裏で全てを操っているといった単純な世界ではありません。中央政府大統領も極論すれば一つの権力に過ぎない社会です。
16.治安上の問題
 連合の治安の問題として宇宙海賊やテロリストの存在があります。宇宙海賊は当然ながら治安のいい場所にはあまりいません。出て来れば各国が軍を送ることが普通です。中央軍設立後はかなり徹底的に鎮圧されています。中央軍は元々はそれが目的で設立されているからです。テロリストは己の主張を何があってもどんなことをしても押し通したい連中というのは何処にでもいますのでこの時代でも不安要因として出しています。彼等と市民団体の一部が結託しているということを書いていますがこれは我が国でちらほら聞く噂を元に書いています。あくまで噂であって欲しいお話ですが。そうしたいかがわしい市民団体も一緒に書いております。
17.問題のある市民団体
 市民団体が宇宙海賊やテロリストと結託していてそうしながら正義の仮面を被っていたりマスコミがその市民団体とグルであったりするのは今の我が国のプロ市民やマスメディアが元になっています。ああしたいかがわしいことこの上ない団体もまた民主主義社会の持病の一つだと思いますので書きました。連合ではインターネットがマスコミより遥かに強いのは今の流れではそうなっていくだろうと考えたからです。そしてマスコミがスポーツ球団をの親会社等になれないのはアメリカに倣っています。僕は今の我が国のマスコミのあり方には非常に思うところがありましてそれでマスコミは将来どうなっていくかといった予測も踏まえて書きました。なお連合では普通の捏造報道などしたら報道資格を剥奪され下手をしれば刑事犯罪者になります。僕から見ていちも夜の十時に庶民の為だの言いながら役者を使って偽りの内部告発を報道した番組関係者は全て報道資格取り消しものだと考えています。マスコミのこうした体質やインターネットを考えネットでのやり取りの描写も多くしています。それでいてマスコミの報道も描写させてもらっています。なおそうした市民団体は正体が公になれば当然のこととして裁判にかけられます。テロリストや宇宙海賊は罪状が重い場合死刑ですが彼等も同じです。テロリストや犯罪者の人権は全くないと言っていい連合の考えがここでも出ています。
18.宗教
 連合の宗教はそれこそ様々です。仏教にしろキリスト教にしろ様々な宗派があります。イスラムはサハラのそれとは違いかなり緩やかです。そして中南米やメソポタミア、ギリシア等の古代の神々を復活させました。これは宇宙の時代には多神教も栄えるのかな、とも考えて書いています。他にはミトラ信仰やゾロアスター教もかなり復活しています。そして宗教人口が連合の実際の人口より遥かに多いのは日本をイメージしています。現代の日本の様な宗教観の方が宗教の問題も起こりにくくかつ様々な宗教が存在できて栄えるのでは、と考えました。一人が複数の宗教を同時に信仰しているケースが多いのも同じです。また過去の英雄の神格化もよく行われています。例えばジョージ=ワシントンや孫文といった建国の父や偉大な宗教家、音楽家、文人、スポーツ選手等が神格化されています。おそらくマイケル=ジャクソンやエルビス=プレスリー、ジョン=レノンも同じだと思われます。ただし千年もの間戦争はなかったので軍人が神格化されているケースは少ないです。全体的に信仰も武張ったものではなく現世利益的傾向も強いです。この辺りが高度な大衆型資本主義社会である連合らしいです。
 
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