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英雄伝説~光と闇の軌跡~(3rd篇)

作者:sorano
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第90話

~狭間の宮殿~



(嵐よ!我等に加護を!嵐の聖域!!)

「謳え!奏でよ!我等の凱旋ぞ!!」

「セリカ様………私達に御加護を!黙示録の恩寵!!」

「フェミリンスの加護!英雄領域の付術!!」

「オーブメント駆動!フォルトゥナ!!」

「そらっ!ゾディアック!!」

戦闘が開始されるとパズモ、アムドシアス、シュリ、エクリア、リタ、ケビンはそれぞれ技や魔術、アーツで仲間達の能力を底上げし

「ルリエンよ……我等にご加護を!英雄領域の付術!!」

「マーズテリアよ………我等に守りの加護を!防護の聖域!!」

「受けよ!聖なる再生の風!!」

セリカ達が戦う相手―――白銀公とクリア、リ・クティナもパズモ達のように魔術で自分の味方の能力を底上げし

「”神殺し”と共に行く者達よ………儂が”神殺し”と共に歩める者達であるかを確かめてやろう!」

「”不死騎兵隊団長”レクシュミ・パラベルム――――参る!!」

空の勇士は空へと舞いあがった後、エクリア達に突撃し、レクシュミは双剣を構えてエクリア達に突撃して行き

「…………フン。我は”神殺し”と共に行く者ではないのだがな………まあいい。竜族の巫女の力………どれほどの物か確かめさせてもらおう。」

シュヴェルトライテは不愉快そうな表情をした後空へと舞いあがって、突撃して来る空の勇士へと向かい

「あたし達も手伝うわよ、ペルル!」

「うん!」

シュヴェルトライテに続くようにエステルとペルルはそれぞれの翼をはばたかせ、空へと舞いあがってシュヴェルトライテと共に空の勇士との空中戦を開始した!



「全て消し去ってくれるわ!!」

自分に向かって来たシュヴェルトライテ達を見た空の勇士はなんと竜に変化し、高純粋のエネルギーをブレスとして放つクラフト――――アウエラブレスを放った!

「甘い!!」

しかしシュヴェルトライテはクラフト―――薙ぎ払いでブレスを薙ぎ払った!

「何じゃとっ!?」

自分が放ったブレスを薙ぎ払われた事に変化を解いた空の勇士は驚き

「超!ねこ、パ~ンチ!!」

「ムッ!」

ペルルの攻撃に気づいた後、別方向に跳んで回避した。

「せいっ、せいっ、せいっ…………!」

そこにエステルが空の勇士に近づき、クラフト――――百烈撃による連打を放った!

「ハァァァァァァ………!!」

対する空の勇士はなんと自らの拳で連打を放って相殺し

「そこじゃっ!!」

エステルが放つ連打の隙を見つけ、拳による強烈な一撃を放つクラフト――――竜骨砕きを放った!

「まずっ!?」

反撃に気づいたエステルは咄嗟に棒でガードしたが

「キャアッ!?………あうっ!?」

空の勇士が放った一撃はあまりにもすざましく、ガードした瞬間吹っ飛ばされ、地面に叩きつけられようとしたが

「たぁっ!!」

空中でなんとか体制を立て直し

「ペルル、次は同時攻撃よ!」

「うん!」

ペルルと共に空の勇士へと突進し

「えい!スパイラルフレア!!」

「そこだよ!フレアバタフライ!!」

突進しながら同時にアーツを放った!

「ハアッ!」

しかし空の勇士はアーツによって発生した炎の衝撃波や槍を回避した。

「エアリアル!!ハァァァァァ………剛震撃!!」

「エアリアル!!超!ねこパンチ……奥義!!」

そこに2人は再びオーブメントを駆動させた後、空の勇士を挟み込んで同時に竜巻を発生させるアーツを放った後、強烈な一撃を放つクラフトを放った!

「甘いわ!!」

しかし空の勇士はなんと、翼に術を無効化する力を宿して羽ばたかせ、衝撃波として放つクラフト――――破術の羽ばたきで竜巻を打ち消した後、挟み撃ちにして放って来た2人の技をそれぞれ片手で受け止めた!

「なっ!?」

「嘘!?」

「この程度で儂を押さえつけられると……思うなあっ!!」

攻撃を受け止められた2人は驚いた。そして空の勇士は受け止めている2人の武器を利用して2人を地面に向かって投擲した!投擲された2人は再び空中で立て直そうとしたが

「雲居より轟く天の雷……今こそ落ちよ!!」

空の勇士は天より大地をも震わせる雷を召喚するSクラフト―――龍雷・招聘を2人に放った!

「「キャァァァァァァッ!?」」

強烈な雷をその身に受けた2人は悲鳴を上げた後、地面に落ちて行き

「くぅ………」

「あう……」

落ちて行った2人は地面に倒れて呻き、戦闘不能状態になっていた!



「裁きを受けよ!贖罪の光霞!!」

一方シュヴェルトライテは2人が戦っている間に詠唱を終えた高位の魔術を空の勇士に放ったが

「甘いわ!!」

対する空の勇士は再びクラフト――――破術の羽ばたきで無効化し

「ハアッ!!」

クラフト―――加速襲撃でシュヴェルトライテに強襲して来た!

「……………」

しかしシュヴェルトライテは冷静な表情で身体をわずかに横に傾けて回避をし

「荒ぶる神の雷よ………いざ、戦場に来たれっ!!」

空より神の雷を呼び寄せ、戦場に駆け巡らせるクラフト―――アングリアハンマーを放った!

「ガッ!?」

強烈な雷が引き起こした衝撃波を受けてしまった空の勇士はダメージを受けると共に怯み

「消え去るがいい………!!」

その隙を狙ったシュヴェルトライテが最上位の神聖魔術を込めた衝撃波を縦に貫くクラフト――――神極突聖槍を放った!

「チィッ!?………グッ!?」

攻撃に気づいた空の勇士は回避しようとしたが、シュヴェルトライテが放ったクラフトの攻撃範囲はあまりにも広く、回避できずダメージを受けて表情を歪めた。

「フッ………これがかの”ヴァルキリー”の力か。”神”にも等しい力を持っておる………だが………儂にも竜族としての誇りがある!オォォォォォ―――――――ッ!!」

表情を歪めていた空の勇士は不敵な笑みを浮かべた後、雄たけびを上げた!すると空の勇士は巨大な竜の姿になり

「オォォォォォォ…………!」

口にすざましい純粋のエネルギーを溜め始めた!

(くら)き大地を清める浄化の光よ………今こそ我が槍に集え!」

一方シュヴェルトライテは槍にすざましい光を溜め始めた!



「グオオオオオオオオオオ――――ッ!!」

そして巨大な竜となった空の勇士は全てを破壊し、大地をも切り裂く超越したブレスにしてSクラフト―――カタストロフブレスを放ち

「神技!ヴァルキリーストライク!!」

シュヴェルトライテはリースのSクラフト―――ヘヴンストライクを参考にし、習得した大地をも切り裂く超越した浄化の光を放つSクラフト―――ヴァルキリーストライクを放った!2人が放った超越したエネルギーはぶつかり合い、超越したエネルギー同士による一進一退の攻防になった!

「オォォォォォ――――ッ!!」

竜となった空の勇士はさらにブレスを吐き続ける自身に気合いを入れ、ブレスの威力をより強くし

「ハァァァァァァ………!!」

シュヴェルトライテもさらに魔力や神力を高めて自分の技の威力をより強くした!そして拮抗を続けていた超越したエネルギーの攻防はシュヴェルトライテが放ち続けるエネルギーが徐々に圧し始め、ついに空の勇士が放った超越したエネルギーのブレスを圧して行き、空の勇士に襲い掛かった!

「グギャアアアアアア―――――――ッ!?」

超越した聖光のエネルギーをその身に受けた竜化した空の勇士は超越した爆発に呑みこまれながら、悲鳴を上げた!

「…………………」

その様子を見続けたシュヴェルトライテは踵を返したその時!

「そこじゃあっ!!」

「!?グッ………!?」

なんと全身ボロボロの空の勇士がクラフト――――玄武の滅燐撃による強烈な一撃をシュヴェルトライテの背に命中させ、命中したシュヴェルトライテはダメージと衝撃によって表情を歪めた後

「ハアッ!!」

「ガッ!?………カハッ!?」

クラフト―――アングリアハンマーを再び放ち、強烈な雷を至近距離で受けた空の勇士は地上へと落下し、叩き付けられ

「フフ……儂の竜族としての誇りを見せてやったぞ………ヴァルキリーよ………」

不敵な笑みを浮かべた後地面に倒れ、戦闘不能の状態になった!

「…………油断をしたとはいえ、この我に一撃を与えるとは………さすがは竜族の巫女といった所か………」

一方シュヴェルトライテは地面に倒れ伏している空の勇士を静かな表情で見つめた後、サリアの召喚石に戻って行った。



エステル達が空中戦を始めると同時に地上ではケビン達がレクシュミ達と激戦を繰り広げ、セリカはサティアと共にクリアとの望まぬ戦いを繰り広げていた………!


 
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