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連合について

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2部分:第二章


第二章

5.官僚
 官僚の登用はテストによるメリットシステムが普通ですが中央政府も各国政府も高級官僚については国家元首自らが自分の側近や同じ政党の人間を多く任命するスポイルズシステムもまた取り入れられています。それにより官僚の人事はかなり頻繁に役職が変わります。人事権は政治家にあります。ただし各国政府の場合はメリットシステムとスポイルズシステムどちらがより強いかといいますと国によって違いがあります。例えばアメリカや中国、ロシアといった国家元首の権限が伝統的に強い国ではスポイルズシステムが強いです。逆に日本の様に国家元首なり首相の権限がある程度制限されていますとメリットシステムが強いです。とはいっても連合では比較的政治家の権限が強く官僚はあくまで仕事をするだけの所謂コンピューターであるという認識が強いです。とはいいましても先程述べさせて頂いた通り議会に自分達の政策への考えを述べることはできます。また直接の上司にあたる政治家にも自分達の政策を述べることができます。官僚については誤解が多いので書く時はそれなりに注意して書いています。基本的に軍人も官僚も同じお役人と考えて書いています。武官や文官といった言葉がありますがどちらも基本的には同じ公務員です。そうした視点で官僚の書き方は軍人と重ね合わせている部分が多いです。違うのは武力を使う立場にいるかどうかです。
6.軍隊の形成
 連合内部の軍事ですが中央軍設立までは各国の軍だけでした。それでも千年の平和を維持できたのはやはり法整備があったからです。各国の軍の役目はあくまで自国内の治安維持等に限られておりまして他国との戦闘、紛争は厳しく禁じられていました。各国の軍が他国の領土に何らかの目的、合同訓練や留学や研修といったもの以外で入る場合には各国政府及び中央議会での承認が必要とされていました。これは連合内部での戦争、即ち内戦を抑止する為でした。これにより連合はその中で内戦が起こることを防いできました。ただし弊害もないわけではありませんである国でかなり大規模な災害や騒乱が起こっても他国は救援の軍を送ることが遅れることがままありました。こうした状況も連合軍設立を望む声になっていったのです。この辺りの事情は連合中央警察と同じです。
7.警察
 警察ですがこれもまた各国ごとに分かれていて他国に入ることは容易ではありませんでした。その為犯罪者が国境を越えて別の国で悪事を働くことがままありました。これはテロリストや宇宙海賊といった軍が対処すべき規模の連中についても同じでした。そうした状況を鑑みて遂に中央警察が設立されたのです。これはFBIを参考にしています。FBIは半世紀も長官の座にあったフーバー氏が有名ですが彼は意識していません。なおFBIを参考にしているということは勿論FBI設立前のアメリカをモデルにしてこうした状況を書いています。映画で『俺達に明日はない』というものがありますがここに当時のアメリカの状況が見られます。
 
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