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連合について

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1部分:第一章


第一章

                   連合について
 拙作『星河の覇皇』に登場するこの連合という国家ですが正式名称は『星間国家連合』といいます。これを略して『連合』と呼びます。
1.経済
 経済システムは自由主義的資本主義ですがこの時代は何しろ千年後なので今の資本主義とはかなり違っている部分も多々あります。基本的に中央政府の権限が弱めの地方分権、小さい政府です。最近まで、作品中では本当に最初に連合軍、即ち中央政府の軍が設立された程です。中央警察も長い間存在しませんでした。
2.連合国家
 各国の権限がかなり強い国家です。そうして意味でかなり緩やかな国家連合であります。そしたこともありまして中央政府は三院制という満足に機能しないどころか邪魔になるのでは、という危惧を抱かせる状態の中央議会を持っています。これは実際に満足に動いておりません。千年間でかなり問題になり議論の対象にもなっていますが今まで生き残っています。それは各国の意図が強く動いているからです。これに対して中央政府側も対抗していますので中央政府と各国政府はこのことに関しても始終綱引きをしています。とにかく中央政府と各国政府はあらゆることにおいて綱引きを繰り返していましてそれが中央集権派と各国分権派、即ち地方分権派の対立になって出ています。これは千年の間解消されていません。まさに連合の持病の一つです。元々連合のモデルは神聖ローマ帝国でありああした各国の力が強い国家をイメージしています。そこに現代のアメリカ合衆国や幕藩体制も取り入れて書いています。中央集権派は作品中では改革派で分権派は保守派になっています。二大政党であるのも現代のアメリカやイギリスの政治からですが日本の社会党の様に何でも反対といった愚劣な政党は書きませんでした。また双方共様々な勢力が多層的に支持母体として存在しているのも現代の民主主義政治を見てです。
3.政党
 政党ですがアメリカの共和党、民主党の様に地域主義が強い傾向があります。中央政府中心と各国中心の双方の考えがここでも交差しています。時として保守派が中央政府寄りになったり改革派が各国家寄りになったりします。時代と共にそのスタンスは変わっていたりします。
4.三権
 三権は分立されていて立法、行政、司法の三つからなるのはこの時代でも同じです。これは近代民主主義国家の三権分立のシステムをそのまま使っています。なお官僚のコントロールですが現代のアメリカにおける軍へのシビリアンコントロールの体制を応用しています。これは政府が官僚をコントロールして命令を下して動かしますが議会はその官僚の意見を聴聞会や委員会で聞きます。そのうえで議会が政府の官僚へのコントロールが妥当かどうかチェックするというものです。当然ながらグンの統制もこのようにされています。これは官僚統制としては非常に有効であるし官僚側の意見も汲み取れると思ったので採用しました。
 
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