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心の剣

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6部分:第六章


第六章

16.目覚めの抱擁
 何も知らない少年は  騎士達の城を出て

 今一人森を進み  一人の美女の前にいた

 美女は微笑み彼に教える

 彼が誰なのか  何をするべきか

 そして抱擁と口付けを彼に与えた

 彼は知る  自分のことを

 そして愛と慈しみを知るのだった

 彼は槍を手に  悪を消し去る

 そのまま一人森に戻る

 王を救う為に  聖杯を手にする為に

 今彼は旅立つ  苦難の旅に

 
 全てを知った少年は  少年でなくなり

 今騎士として一人  長い旅をはじめた

 美女を振り返ることなく

 やらねばならぬこと  今それを果たしに

 それを見据えて今歩きはじめる

 彼は見る  神の光を

 そこにある愛と慈しみもまた

 その手にある槍は  彼を守り導く

 終わりのない長い旅路で

 目指す場所は  騎士達の集う城

 そこに戻る為に  今また進むのだ


 王を救う為に  聖杯を手にする為に

 今彼は旅立つ  苦難の旅に


17.マドモアゼル
 マドモアゼル  今日は何をご所望ですか

 薔薇でしょうか香水でしょうか

 はたまたドライブでしょうかそれともショッピング
 
 我儘なあの娘は今日も好き勝手

 僕に荷物を持たせて知らん顔

 女の子だからいい  可愛いからいい

 本気でそう思って好き勝手し放題

 けれどそんな彼女が好きな僕は

 いつも彼女の相手をしている

 我儘勝手なマドモアゼル

 彼女の相手をして得られるのは  笑顔とキス

 その二つだけでいいのさ  マドモアゼルのものだから

 
 マドモアゼル  今日もまたご一緒させて

 高価なバッグも綺麗なドレスも

 バカンスでも旅行でも何でもお望み下さい

 我儘に生きていてもいつも僕が側にいる

 何も言わないけれどいつも僕を見ているよ

 それがわかっているけど  知ってはいるけれど

 何も言わない彼女がまた可愛いのさ

 そんな彼女だから好きになるし

 彼女も僕の側にいてくれる

 素直じゃないマドモアゼル

 彼女といつも一緒にいるのは  僕だけなのさ

 そんな素直じゃない彼女は  我儘で可愛いマドモアゼル


 我儘勝手なマドモアゼル

 彼女の相手をして得られるのは  笑顔とキス

 その二つだけでいいのさ  マドモアゼルのものだから


18.心の剣
 見えないものを  その手に握り
 
 今立ち向かう  恐れるものなぞなく

 風が吹きすさび  今戦いがはじまる

 けれど迷いも怖れもなく

 一人だけで前に進んでいく  孤独にも負けず

 心の剣その手に持ち  悲しみも振り切り

 どんな相手でも立ち向かう

 背中を向けずに今敵を見据える

 怖いものは何もなく  どんな相手でもいい

 心も身体も前に  奇跡を起こす為に

 前に向かっていく  正義を信じて

 
 見せないものを  その手に持って今

 今前に出る  恐れなぞはその心から消して

 嵐の中で遂に  激しい戦いがはじまるけれど

 何も怯えることなんてない

 一人でもその心には勇気がある  勇気だけあればいい

 心の剣その手にかざし  自分の弱い心を断ち切り

 自らの弱い心を振り切って

 前にいる相手をただ見据えて立つ

 怖いものはなくなった  例え悪魔が前にいても

 心も身体も引かない  奇跡が起こる時なんだ

 前に突き進む  正義をその胸に置き


 怖いものは何もなく  どんな相手でもいい

 心も身体も前に  奇跡を起こす為に

 前に向かっていく  正義を信じて
 
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