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英雄伝説~運命が改変された少年の行く道~(閃Ⅱ篇)

作者:sorano
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第28話

馬を駆って集落に到着したリィン達だったが、そこには誰もいなく、更に住居もほとんどなかった。



~ノルドの集落跡~



「ここがガイウスの故郷の集落があった場所なんだ……綺麗な場所だけど誰もいないみたいだね……」

「ガイウスさん達は一体どちらにいるのでしょう……?」

「どうやら、すでに避難を完了していたようですね。ところどころ資材などは残されていますが……」

エリオットとセレーネの疑問に答えたクレア大尉はところどころにある資材に視線を向けた。



「ええ……かなり急いで出発したんでしょう。南西部の戦火から逃れて避難していったとしたら……もしかしたら、高原北部のどこかにいるかもしれません。」

「そうだね、このまま馬で北部を目指して―――」

リィンの言葉にエリオットが頷いたその時何かを感じたリィンとクレア大尉は血相を変えた。



「気配……!?」

「不覚……!」

リィンとクレア大尉が表情を厳しくすると猟兵達が突如現れてリィン達を包囲した!



「な、なに……!?」

「もしかしてわたくし達、待ち伏せされていたのですか……?」

突如現れた猟兵達にエリオットとセレーネは不安そうな表情をし

「ああ……どうやら俺達が来るのを察知して待ち伏せしたみたいだが……」

リィンは静かな表情で頷いて警戒の表情で猟兵達を見回した。



「その無駄のない動き……何処ぞの”猟兵団”とお見受けしますが。」

「―――ご明察だ。我々は”ニーズヘッグ”………お見知り置き願おうか。」

「貴様らは何者だ?正規軍の者ではなさそうだが。事と次第によってはこの場で拘束させてもらう。」

クレア大尉の指摘に対して淡々と答えた猟兵達はリィン達を見つめた。



「や、やっぱり貴族連合に雇われているんだ……」

「一体貴族連合はどれほどの猟兵団を雇っているのでしょう……?」

「”ニーズヘッグ”……猟兵団の中でも高ランクの猟兵団であり、手堅い依頼を確実に成功させていると情報局のレポートにもありました。」

「ほう……?」

「我らの気配に気付いたことといい、見た目以上の実力のようだな。ならば―――容赦はすまい。」

「疑わしき者は即、拘束せよ―――それが雇い主からの依頼(オーダー)だ。」

「容赦なく行かせてもらうぞ。」

「くっ……戦闘準備!」

「何とか包囲を崩して迎撃しましょう!」

「は、はい……っ!」

「参ります……!」

そしてリィン達は戦闘を開始した!



「フン!」

「ハアッ!」

戦闘開始早々大剣を持つ猟兵達はリィン達に襲い掛かり

「させるかっ!」

「えいっ!」

リィンとセレーネがそれぞれの武器で受け止めて鍔迫り合いの状態になった。



「二人とも、援護するね!届け――――力の音色!!」

その時エリオットのクラフト―――アタックシンフォニーがリィン達にかかった!

「ハアッ!!」

「ヤアッ!!」

「うおっ!?」

「いきなり力が上がっただと……!?」

エリオットの援護クラフトによって力が上がったリィンとセレーネは猟兵達を力押しで怯ませ

「二の型―――大雪斬!!」

「―――スパイラルピアス!!」

二人はその隙を逃さず攻撃を仕掛けた。

「チィッ!?」

「やるな……!」

二人の攻撃に対し、猟兵達は間一髪回避に成功し、互いに1対1という状況で戦い始めたが

「届け――――速さの音色!!」

「クッ!?いきなり動きがよくなったぞ!?」

「あの魔導杖使いの仕業か……!」

エリオットの援護クラフトによって身体能力が上昇した二人に苦戦していた。



「チッ、ガキが生意気な……!」

仲間の危機を見た銃を持つ猟兵はリィン達に銃撃を放とうとしたが

「ターゲット、ロックオン!エイミング―――デバイス!!」

「グッ!?」

クレア大尉の導力銃から放たれた正確無比なレーザーを受けて怯み

「隙は逃がしません!!」

「うおおおおおっ!?」

更に続けて連続で放たれた追尾式の導力エネルギー弾―――αオンワンをその身に受け、反撃もできなかった。



「痺れて!――――パラライサンバ!!」

「うおっ!?」

「グッ!?」

「か、身体が痺れて……!?」

その時エリオットのクラフト―――パラライサンバを受けた猟兵達は軽い痺れによって身体の動きが鈍くなり

「燃え盛れ…………!――――滅!!」

「ホーリー――――インパクト!!」

「ガハッ!?」

「グフッ!?」

大剣を持つ猟兵達はリィンとセレーネの強烈な一撃を受けて思わず地面に膝をつき

「勝機!―――モータルミラージュ!!」

「グッ!?」

銃を持つ猟兵は素早く敵の背後に移動して連続の銃撃を放つクレア大尉の銃技(クラフト)―――モータルミラージュを受けて地面に膝をついた!



「ちっ……」

「……やるな……」

「はあはあ……」

「な、何とか勝てましたわね……」

「報告通りの実力ですね……」

戦闘が終了するとエリオットとセレーネは安堵の溜息を吐き、クレア大尉は真剣な表情で猟兵達を見回した。



「ですが……この場は俺達の勝ちです。この上、やり合うつもりならこちらにも覚悟があるぞ?」

「フン、面白い。」

「これを見てもそんあ台詞が吐けるかな?」

リィンの警告を聞いた猟兵の一人は立ち上がって口笛を吹いた。

「口笛……?」

「まさか……!」

すると装甲を身に纏った軍用魔獣達が現れてリィン達を包囲し、猟兵達は立ち上がって再び武器を構えた!



「なに……!?」

「ま、魔獣!?」

「軍用魔獣………ですか。」

突然の敵の援軍にリィン達が驚いている中、クレア大尉は冷静に状況を見極めていた。



「奥の手は最後まで見せない。戦闘における鉄則だ。今ので十分間合いはわかった……次は確実に仕留めさせてもらう。」

「マズイわね……」

「数が多すぎます……」

「さすがは戦闘のプロ……一筋縄ではいきませんか。」

自分達の劣勢にセリーヌは表情を厳しくし、セレーネは不安そうな表情をし、クレア大尉は真剣な表情をした。



「リ、リィン!ベルフェゴール達にも手伝ってもらわないと不味いよ!?」

「わかっている!来い――――」

そしてエリオットの指摘に頷いたリィンが心強き異種族達を召喚しようとしたその時、鳥の鳴き声が聞こえて来た。すると一羽の鷲が現れ、なんと猟兵達に奇襲した!



「うおっ!?」

「なに……!?」

突然の奇襲に猟兵達は驚き

「い、今のは……」

「鳥……!?」

その様子を見たセリーヌとリィンが驚いたその時!



「おおおおおおおおおっ!!」

「くっ……!」

「ノルドの民か………!」

なんと漆黒の馬に乗ったガイウスが現れ、十字槍で猟兵や魔獣達に次々と奇襲した!



「―――大丈夫か、みんな!」

「ガイウス――――!!」

「き、来てくれたんだ……!」

「フフ、お久しぶりです、ガイウスさん!」

ガイウスの登場にリィン達は明るい表情をした。



「間に合ったようだな!待たせてすまない―――オレも共に戦うぞ!」

「助太刀か……!」

「騎馬戦術とは味なマネを……だが、そちらがその気なら―――」

ガイウスを加えたリィン達との戦闘を再開しようとした猟兵達だったが突如かかってきた通信に気付き、通信を開始した。



「――こちら”(ノーズ)”小隊。………………了解。現時点をもって終了する。―――定期巡回を終了。監視塔方面に撤収するぞ。」

了解(ヤー)。」

そして通信が終わると猟兵達はその場から軍用魔獣達と共に走り去った。


「よくわかりませんが、いなくなってくれましたね……」

「な、なんとか切り抜けられた……」

「合理かつ的確な動き……高ランクの猟兵らしいですね。しかし彼ら……通信器を使っていましたね。」

「ええ……中将たちの話だと高原一帯で導力通信が使えなくなっているという事でしたが……」

その様子を見守っていたセレーネとエリオットは安堵の溜息を吐き、クレア大尉とリィンは猟兵達が通信器を使っていた事について考え込んでいた。



「―――みんな、無事のようだな。」

「ああ……おかげさまで。ありがとう、ガイウス。助けに来てくれて。」

「―――いや。間に合って本当によかった。そうか……本当にリィンなんだな。こうして会える日を何度願ったかわからない。よく―――無事でいてくれた。」

ようやく会えたリィンに懐かしさや安堵を感じたガイウスは自然と笑みを浮かべてリィンを見つめた。



「ガイウスこそ……無事でいてくれてよかった。あんな不甲斐ない俺を守ってくれて……信じてくれて……本当に感謝している。」

「フフ……当たり前だ。リィンやみんなのためなら。どんな苦難も厭わない。風と女神の導きがある限り……それは変わることはない。今までも―――そしてこれからも。」

「ガイウス……ありがとう。」

ガイウスの心強い言葉を聞いたリィンはガイウスと握手をし

「えへへ……」

「これで一安心、ですわね。」

その様子をエリオットとセレーネは微笑ましそうに見守っていた。



「他のみんなも……よく無事でいてくれた。まさか、オレの故郷まで来てくれるとは思わなかったぞ。」

「うん、こっちの方にガイウスたちがいるってわかってたから。初めて来たけど……凄く綺麗で素敵な場所だね。」

「このような緑溢れる大地は初めて見ましたわ。この大地にいるだけで癒される気分です……」

「……ありがとう。」

エリオットとセレーネの感想を聞いたガイウスは静かな笑みを浮かべた。



「ですが、そのノルドの地も戦火に巻き込まれつつある……」

「ええ……さすがに放っておくわけにはいきません。」

「……とにかく、積もる話は道すがらしよう。ここから北西―――ラクリマ湖畔まで案内する。」

「ラクリマ湖畔……グエンさんの小屋があった?」

「ああ、一族みんな、その付近に避難していてな。そして……アリサとミリアムも身を寄せている。」

ガイウスの口から他の仲間達が出るとリィン達は血相を変えた。



「まあ……!」

「そっか、他の二人ってアリサとミリアムだったんだ!」

「……そうでしたか。無事でいてくれたんですね。」

(うふふ、ついにアリサと再会する時が来たわね♪)

(彼女との再会はどのような再会になるか今から楽しみですね。)

(アハハ……別れる時にあんな大胆な告白をしたのですから、きっと情熱的な再会になるのでしょうね………)

(フフ、よかったわね、リィン……)

アリサとミリアムの無事にセレーネ達が喜んでいる中、ベルフェゴールとリザイラは興味ありげな表情をし、メサイアは苦笑し、アイドスは優しげな微笑みを浮かべていた。



「もしかしてガイウス達はリザイラにトリスタから脱出させられた時からずっとノルドの集落に?」

「ああ……―――そうだ、リザイラ。礼が遅くなってすまない。――――俺達をあの場から脱出させてくれて本当にありがとう。」

「ガイウス…………」

(礼は不要です。私はご主人様に仕える者として……そして我々精霊や自然と共存し続けた貴方達を見守ってきた”精霊王女”として当然の事をしたまで。)

(リザイラ様……)

自分を通してお礼を言うガイウスの様子をリィンは静かな表情で見つめ、リザイラの答えを聞いたメサイアは微笑んだ。



「さあ―――みんな馬に乗ってくれ。一番早いルートで湖畔まで案内しよう。」

その後リィン達はガイウスの先導によってノルドの民達が集落を築いているラクリマ湖畔に到着した。



~ラクリマ湖畔~



「わあ……!」

「綺麗な湖ですわね……!ただ、慌ただしそうにしていらっしゃいますが……」

「避難してきた集落の人達みたいだな。みんな無事なのか?」

「ああ、何とか集落の全員が避難して来た。アリサ達もこの辺りにいるはずだが……」

「あんちゃ~~~ん!!」

リィン達が集落に到着して周囲を見回していると少女の声が聞こえて来た。



「ガイウスあんちゃ~~~~~!!」

「あ……」

「あら……ふふっ、お出迎えみたいですね。」

ガイウスの妹が元気よく手を振っているのを見たリィンは驚き、クレア大尉は微笑ましそうに見つめていた。



「―――リリ、今帰った!」

「えへへ、おかえりなさ~~~い!!」

手を振っていたリリは嬉しそうにガイウスに駆け寄った。

「リリ、お兄ちゃんが帰ってきたの?」

「あれっ、ねえトーマ。一緒にいる人達って……」

「あっ……ひょっとしてリィンさん!?」

「トーマ、シーダ……シャルも一緒だったか。はは、心配していたけどみんな元気そうだな。」

「ああ、おかげさまでな。とりあえず、リィン達の事を父さんにも報告させてくれ。」

こうしてリィン達はガイウスの弟達との再会を喜んだ後……そのまま湖畔に建てられたゲルに案内されるのだった。



~ウォーゼル家~



「―――ガイウスの父、ラカン・ウォーゼルだ。初めての者も多いだろうからあらためて、よろしく頼む。」

「同じく、母のファトマです。ガイウスがいつもお世話になっています。」

「こ、こちらこそ……!」

「えっと……ガイウスのお母様なのですよね?わたくし、最初はガイウスさんのお姉様かと思いましたわ。」

ラカンとファトマがそれぞれ自己紹介するとエリオットは緊張した様子で答え、セレーネは目を丸くしてファトマを見つめた。



「ふふっ、ありがとう。それにしても本当に……無事で何よりでしたね。」

「……皆さんの方こそ変わりなく安心しました。」

「よく戦闘に巻き込まれずに済んだわね?」

「うむ、戦が始まる直前にゼンダー門から報せがあってな。おかげで戦闘が激しくなる前にあの地を離れることができたのだ。」

「集落に到着した俺達は一緒に避難を手伝いつつ、ここまで辿り着いたというわけだ。」

セリーヌの問いかけにラカンとガイウスがそれぞれ答えた。



「なるほど、そうだったのか。だが、この状況がしばらく続くことになったら……」

「……この場所もいつまでも安全かはわかりませんね。」

「ああ、手強い猟兵たちも高原に入り込んでいるようだ。帝国での内戦が収まるまではしばし厳しい状況が続くだろう。」

クレア大尉の指摘に頷いたラカンの話を聞いたリィン達は黙り込んでそれぞれ複雑な想いを抱えた。



「―――とにかく今は自分達の果たすべきことを考えるべきでしょう。皆さんは、アリサさんたちに会いにここまで来たのでしょう?」

「そうだ……アリサとミリアム。彼女達はどこにいるんですか?」

「そういえば、ご隠居―――グエン老も見当たらないな……どこかへ出かけたのか?」

「うむ、調べ物があると言って先刻出かけていった。何でも、導力通信が使えなくなった原因を探るとのことでな。導力車を使って高原の北東部へ向かったようだ。」

リィンとガイウスの疑問にラカンは静かな表情で頷いて答えた。



「高原の北東部……」

「そういえば、高原全域の通信が使えなくなっているんでしたね。その割には、貴族連合に雇われた猟兵達は普通に使っていましたが……」

「ふむ……確かに不可解ですね。やはり貴族連合軍が何か仕掛けている……?」

「しばらくするば彼女達も戻ってくるとは思うが……どうする、ここで待っているか?」

「いえ……追いかけてみます。もしかしたら何か手伝えるかもしれませんし。」

「ああ、行ってみるとしよう。」

リィンの提案にガイウスは頷いた後両親に出立を告げた。



「父さん、母さん、もう一度出かけてくる。集落の留守は頼んだ。」

「ええ、任せてください。」

「北東部へは、ここから巨像の前を越えて山沿いに進めば行けるだろう。風と女神の加護を……気を付けて行ってくるがいい。」

「はい……!」

「それでは、行きましょうか。」

その後準備を整えたリィン達は馬を駆ってノルド高原の北東部に向かった。



高原の北東部に入り、アリサ達を探していると何かに気付いたエリオットがある方向へと指を指して声を上げた。



~ノルド高原・北東部~



「―――リィン、あれ!!」

エリオットが指を指した方向には巨大な魔獣と対峙しているアリサとミリアム、その背後にはグエンがいた。



「なんちゅうデカさじゃ!こんな魔獣、見た事ないぞ!?」

「くっ、旧校舎の地下にも現れた……!?下がっていて、お祖父様!ここは私達が!」

「うんうん、こんなのチョチョイのチョイだよ!―――ガーちゃん!

「――――!」

グエンを庇うような位置でアリサとミルモと共に巨大魔獣と対峙していたミリアムはアガートラムを召喚した。



「いっけえええええ!」

そしてミリアムの指示によってアガートラムが強烈な一撃を頭に叩きつけ、続くようにアリサは矢を命中させ、更にミルモが魔術による雷を魔獣の頭に落としたが魔獣は平気そうな様子を見せた。

「そ、そんな!?」

「うそっ、今ので倒れない!?」

「くっ、その辺の魔獣とはまるでケタ違いの強さだわ……!」

魔獣の体力の高さにアリサ達が驚いていると魔獣は咆哮を上げてアリサ達を威嚇した。



「っ……!」

「こ、このおっ……!」

「いかん、逃げるんじゃ!ワシのことは構わん!お前達だけでも―――」

「うっ……!こんな時、リザイラ様やフローラ様がいれば――――!」

そしてミルモが魔獣を睨んで声を上げたその時!



「ふふふ、私を呼びましたか、ミルモ?」

何とリザイラが転移魔術でアリサ達の目の前に現れた!

「へ。」

「お主は確かリィンの……!」

「ほええええ~~~っ!?どうしてここにいるのさ~!?」

「リザイラ様!」

リザイラの登場にアリサは呆け、グエンとミリアムは驚いて声を上げ、ミルモは明るい表情をした。



「この地の管理をする私に断りもなく、この大自然に土足で踏み入れた罪は重いですよ?異界の魔物よ!」

巨大魔獣を睨んだリザイラは膨大な魔力を解放した。

「ルン=アウエラ!!」

「―――――――!!??」

詠唱無しで放たれた純粋属性最高位の超越爆発をまともにくらった巨大魔獣は大ダメージを受けると共に悲鳴を上げ

「我が呼びかけに応えよ!舞い降りし疾風の皇女(みこ)よ、我らに仇為す意思を切り裂かん!!」

その隙を逃さないかのようにリザイラは再び膨大な魔力を解放し、リザイラが解放した魔力に呼びかけるように巨大魔獣の全身に真空の渦が発生し

「シルフィスティア!!」

「―――――――!!!!!???」

最後には空へと打ち上げられながら真空の渦によって全身を切り裂かれ、立て続けに受け続けた大ダメージによって巨大魔獣は悲鳴を上げながら空中で消滅した! 
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