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ワンピース*海賊と海軍、七武海と白髭。「永久の愛を」《1st》

作者:斎藤海月
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魚人島へ3

クラーケンの足…?から出てきた大きなサメが


ルフィたちにお礼を言うと、


滝の底へと向かって泳ぎだした


ルフィ「なんだ?」


サンジ「海流に引かれてる…?」


ゾロ「サニー号に急いで戻るぞ!!」


ルフィ「おう!」


やばいやばいやばい……


海流の流れが早くなってる…!


このままじゃアイツら……


リノ「早く戻れ!!!」


ゾロ「分かってるわ!!!」


三人が走り出した瞬間、


「うわあああああ!!!!」


三人が海流に飲み込まれた


リノ「言わんこっちゃない…


ナミ!急いで三人の後を追って!!


この海流ではぐれたら最悪よ」


「「「えええ!!?」」」


ロビン「三人が下降流に飲み込まれたわ」


ウソップ「やべえ!追うんだ!三人一緒だあ!」


フランキ「おう!」


バタバタと慌ただしくなる船の上


レオン『エルノを呼ぶか?』


リノ「今はまだいい、状況が酷くなったら呼ぶから」


レオン『分かった、無事だといいが…』


リノ「シャボン玉が割れない限りあの三人なら大丈夫ような気もするけど……


それよりあたし達も手伝うよ、レオン!!」


レオン『ああ』


ウソップが掴んでる綱を握る


サニーは下降流の勢いに負けることなく


少しすると寒すぎるとこへ出た


チョッパ「何だよここ…シーンとしすぎて逆に怖いぞ…」


ブルック「リノさんここがどこだか分かります?」


リノ「そうだな~…この寒さが始まったってことは、


おそらく深海6000mから7000m辺りかな」


チョッパ「ひえ~まだまだ下に行くのか~」


リノ「この先から海の怪獣が出現しだすから皆、戦闘態勢に入った方がいいよ


海の怪獣は耳がかなりいいから声は抑えて」


ナミ「分かったわ」


リノ「にしても前より寒すぎでしょ」


一緒に航海するとは思わなかったからあたしの今の格好はかなり薄着で。


鳥肌が立っている腕をさすってると、


レオン『こっち来い』


リノ「う、うん…」


辺りを見渡したレオンが安全そうな場所を見つけて歩き出す


船首の近くへ移動したレオンの元へと行き、


階段に座るとレオンがあたしの膝に大きな手を乗せると身体が温かくなりだした


リノ「ここはほんと寒いねえ…


前より寒くなってない?」


レオン『確かに…前より寒くなってる』


チョッパ「そうなのか?」


レオン『ああ、前は…と言っても四年ぐらい前か?


その時はこんなに寒くはなかった』


チョッパ「ええ!?リノとレオンは前にも魚人島へ行ったことがあるのかー!?」


ナミ「え、そうなの?」


リノ「ええ 白髭海賊船に乗ってね」


フランキ「ほう…白髭の…」


ブルック「賑やかそうでいいですね~」


ロビン「何をしに魚人島へ行ったの?」


リノ「魚人島は白髭海賊団の管轄外なの


で、島の様子を見にね」


ロビン「そうだったの」


レオン『だがそれは昔の話だ、今はどうなっているのか…』


リノ「確かにね…」


チョッパ「え?どういうことだ?」


リノ「ジジイが生きてる時、魚人島は白髭海賊団の管轄外だったけど、


白髭がいなくなったことで今がチャンスだと思い襲いだす海賊は少なくない」


レオン『現に管轄外だった島、国が襲われたという話も少なくない』


チョッパ「そうなのか…」


ナミ「ねえ、さんにんだけで何話してんのよ」


リノ「え?ああ、ごめん」


さっきまで話していたことを皆にも話すと


気絶していたウソップも起き出したことでいなくなった三人を除き全員の安否確認はできた


フランキ「嘆いても始まらねえ 探そう、 俺にはライト機能が付いている」


チョッパ、ウソップ「えぇぇ!?」


チョッパ「まさかその目が?!」


リノ「へえ」


ロボットにもそんな機能が付いてるのね、なんて感心したとき


フランキ「フランキーニップウライトォオオ!」


ウソップ「どこを光らせとんじゃあい!」


リノ「はぁぁ…」


見なきゃよかったとかなり後悔した


何で感心したのよあたし……


ロビン「!あれは?」


ウソップ「ッ!?でっけえええ!!!」


チョッパ「こええぇぇぇ」


ナミ「嘘…」


フランキ「なんじゃこりゃ…逃げるぞ!」


リノ「こっちから攻撃しなければ何もしてこないから大丈夫だよ」


ナミ「ほ、ほんとね?」


リノ「うん、まあ中には怪獣以外に動くものを食べようとする怪獣もいるからそいつらだけは要注意ね」


ナミ「えええ…」


リノ「エルノがいてくれればもっと助かるんだけどなあ…」


溜息をついてこの先に広がる光景に目を向けた


フランキ「お前ら四方に目を配れ! 


あいつらも俺たちを探してるはずだ!」


小型望遠鏡を手に左方を探し出すウソップ、チョッパー、ブルック


ウソップ「ルフィー!ゾロー!サンジー!」


チョッパ「どこ行っちゃったんだよ~帰ってきてくれぇー…」


ブルック「ルフィさーん!ゾロさーん!サンジさーん!」


フランキ「くっそー…こんなに広い海底じゃあサニー眼力もそんなに届かねえ」


ブルック「弱りましたねえ…この暗闇が一層不安をかきたさせるようで…」


ウソップ「実際拉致があかねえなあ…どうすりゃあいいんだー?」


ナミ「船は停滞できないから何も見落とさないで」


ロビン「きっと手がかりがあるはずよ、探しましょ」


「「「おぉ!」」」


皆が話してる中、静かに目を閉じてミィルたちと交信していたレオンが目を開けた


レオン『エルノがルフィたちと合流した』


リノ「そうなの!良かった~


皆、安心して。


あたし達の仲間がルフィたちと合流したって」


ウソップ「ほんとか!やったな!」


ナミ「仲間って?」


リノ「レオンと同じ水使いの獣、名前はエルノ」


ロビン「確か貴方達の仲間に喋る獣がいたわよね?」


リノ「うん、それがエルノ」


チョッパ「喋るのか!」


リノ「そう、獣族の中でエルノだけが人間の言葉を話せれるの


エルノもどうやって話せるようになったかはわからないって言ってたけどね」


ブルック「それじゃあレオンさんも、もしかしたらエルノさんのように話せるように?」


リノ「たぶんね」


と、話してると…


レオン『上に敵を確認!』


リノ「!?」


ブルック「大きなクラゲですね~!夜空の星のようですよ!」


リノ「フランキー今すぐ逃げて!」


フランキ「あ!?」


リノ「毒クラゲよ!」


船の中に入ってきたクラゲの手?がチョッパーに触れようとした時、


クラゲより大きな魚が向きを変え


大きな口を開けてクラゲを噛んだ


クードバーストで逃げていなければサニーは今頃毒にやられたあの魚のように……


「え、え、え、え!」


クラゲを食ったはずの魚はひっくり返り、


すぐに先を急いだ



ブルック「魚には目が退化したものも多いんですよ」


チョッパ「はあぁ~そうなのかーなんだ、よく見えねえのか!」


ウソップ「ベロベロバーほーらこっちに来てみろー」


それは上の魚たちの話しな?


深海は別な?


ロビン「逆に目が進化したものもいるわよ」


そう言った瞬間、大きな口を開けた魚に反応した盾が魚を沈ませた


「「ギャアアア!!!」」


リノ「まったく…」


ブルック「え?私はなぜ目がなくて見えるのかって?」


コーヒーを片手にいきなり語りだしたブルック


ブルック「お知りになりたいですか?ヨホホホホ


答えは、ドロロロロ…………秘密でーす」


「・ ・ ・」


フランキ「おめー一人でなーにやってんだ?」


ブルック「問題ありません。孤独、慣れてますから」


ナミ「ちょっとぉぉ!真面目に探しなさいよ!」


鈍い音が三つ鳴る


何も聞かなかったことにして海を見渡すあたしとレオン


ブルック「なんでわたしも…?」


チョッパ、ウソップ「ルフィー!ゾロー!サンジー!


どこにいるんだよ~」


リノ「……で、今どこって?」


レオン「ここからそう遠くにはいない」


リノ「そう」


ようやくサニーの中も少しは安全かと思った矢先、


ブルック「あれ、このロープ…


皆さんあの海賊の方を知りませんか?」


フランキ「あ~そういやいたなーすっかり忘れてた」


チョッパ「どこ行ったんだ?」


ロビン「深海に着いてからは見てないわね」


チョッパ「下降流の時、振り落とされたんじゃねえか?」


ウソップ「ありえる!


手足を縛ってたんだ、どこにしがみつくこともできねえからなあ」


リノ「それが能力者じゃなければ、の話だけどね」


ボソッとつぶやくと


ブルック「え~それが、ロープは解いていたようで、ほら」


「!!?」


やっぱりねと思った


ただの人間があんな怪獣を従えると思う?


ウソップ「じゃ、じゃあ船内にいるのか!?どこに……!」


ナミ「この船のどこかに隠れてるのかも…!」


チョッパ「ええええ!」


ナミ「やだ…」


船内でも妙な緊張感が走り出す中、


皆の不安はフランキーのおかげですぐになくなった
 
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