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ワンピース*海賊と海軍、七武海と白髭。「永久の愛を」《1st》

作者:斎藤海月
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魚人島へ2

リノ「ありがと、レオン」


レオン『殺してやりたい』


チョッパー「落ち着けって」


レオン『ああ』


それでもレオンの目が怖い、とは絶対言わない


言ったら何しでかすか分からないから


ゾロ「お前、どこの誰だ?


今の海賊船の船長だよな?」


?「いやぁぁ!!滅相もない!!俺は船長なんかじゃねえよ!!


俺ぁ…その、アイツらの鉄砲玉としてこき使われてたのよぉぉ!!


ああもううんざりだああ!」


ウソップ「とんでもねえ言い訳だな」


リノ「アイツらの鉄砲玉にしてはずいぶんと言いたい放題言えるのねえ


まっいいや レオン、コイツ誰?」


?「え?」


リノ「調べて」


レオン『ああ』


レオンの目が赤色に光ると、


十秒も経たない内に目が元の黒い色に戻った


レオン『分かったぞ


名前はカリブー、異名は濡れ髪のカリブー


懸賞金は2億1000万ベリーだ。


ちなみにさっきの海賊船はそいつと弟の二人でカリブー海賊団を率いているそうだ』


リノ「やっぱさっきの海賊船の船長じゃん」


「「「はああ!!?」」」


カリブー「こ、これにはその深い訳がありまして!!!」


チョッパー「嘘ついたなぁぁ!こんにゃろ!!


可哀想だと思ったオレの気持ちを返せ!!!」


カリブー「ち、ちげえ!!俺は船長なんかじゃねえ!!」


チョッパーが今にでも蛆虫を殴ろうとした時、


ナミ「ねえちょっと、さっき船を引いてた海竜、どうしたの?」


カリブー「おっと…キヒヒヒ」


さっきまでは煩く喚いていたはずの蛆虫が


ナミを見るとさっきのあたしと同じように嫌な目つきに変わった


カリブー「こりゃあ可愛いな~あんたは泥棒猫だな」


サンジ「なんちゅうゲスな目でウチの美人航海士を見とるんじゃあああ!!!


ナミさん、これで、だいじょう……」


途中で何かを言いかけたサンジが


目をハートにして鼻血を出しながら飛んで行った















敵も消えた事で今度こそサニー号には平穏が訪れた


ルフィ「怪獣、どっかにいねえかな~」


ナミ「ちょっとルフィ、あんた何企んでるの」


ルフィ「う~ん…あ、おぉ!……う~んカメかぁ…ちっせーしなぁ」


ナミ「も~」


アイツが可笑しなことをしでかさないようにと祈るしかないな、うん


ウソップ「おいナミ、ログポースと違う方へ進んでねーか?」


ナミ「ええ、大丈夫。


指針より南西へ進むのが正しい航路なの」


ルフィ「真っ直ぐ進んだ方がはえーに決まってんじゃねえか、何でだ?」


ナミ「真っ直ぐ進んでも海流にさらわれて下降しきる前に海山や海底火山に突き当たっておしまい、だって」


リノ「それは嫌」


たまーに遊びに行く程度の魚人島で


しかも久しぶりの船の旅で、


事故に遭うとか本当嫌なんだけど


ウソップ「でもグランドラインの海流って元々はデタラメだろ?


間違いもねえ流れがあるのか?」


ナミ「一つだけある。


皆~ここからは先寒くなるからコートでも羽織った方がいいわよ」


リノ「えええ…この服しか持ってないんだけど…」


レオン『大丈夫だ』


そう言ったレオンが後ろに回ると


ピタッとあたしの背中にくっつき、


身体の体温を上げてくれた


リノ「ちょーー気持ちいいー、あったかーい」


レオン『それは良かった』


横でナミ達が何かで騒いでいて、


このまま目を閉じれば寝れそうだなと思った瞬間。


船の横を泳いでいた魚たちが押し戻されると


前の方から滝が流れる音が聞こえてきた


ロビン「ナミ、見えて来たわよ」


「「「おおお~」」」


リノ「なんか、ヤバイ感じがする…」


レオン『そうか?』


リノ「うん…」


レオン『リノがヤバイ感じがすると言いだす時は必ず何かありそうだな…』


あたしの予想は、見事に的中した


カリブー「うわああああ!!!怪物がいるううう!!!」


ウソップ「何言ってんだよ、怪物なんている訳ねえだろ」


船首に乗っているウソップがそう言った瞬間、


クラーケンの鳴き声が聞こえた


レオン『まずいな…』


ウソップ「伝説なんて所詮、作り話なんだよ」


「「「「あ・・・」」」」


ルフィとウソップの後ろには


クラーケンにやられて気絶している人間が船の瓦礫と共に地上に向かって行く


チョッパー「い、いるよ…」


ウソップ「お前らまで止めろよ」


ナミ「後ろ…」


リノ「エルノを呼んだ方が…」


レオン『あぁ…』


何かを悟ったらしいウソップが、


ゆっくりと振り返った


ウソップ「うぎゃあああああ!!!!!」



蛆虫の提案により、


ルフィ、サンジ、ゾロの三人がシャボン玉で出来た潜水服を着て


船の外へと飛び出した


ナミ「ちょっと待って!!命綱は付けて行きなさいよ!」


なんていうナミの言葉は無視し、


三人は走る走る走る……


ウソップ、チョッパ「ひぃええええええ!!!!!」


レオン『リノ、気をつけろ


俺の上に乗れ!』


リノ「う、うん」


急いでレオンの上に乗るとクラーケンの足たちがサニー号に向かって飛んできた


フランキー「ロケットランチャーッッ!!」


上からサニー号を潰そうとしたクラーケンの足にロケットが命中する


ウソップ「また別の足ーーー!!」


リノ「チッ」


チョッパーたちの近くにある足に手を向けると


雷がクラーケンの足に命中し、


命中した部分が真っ黒焦げになった


レオン『さすが』


リノ「ありがと」


怒ったクラーケンがサニーに足をぶつけると


サニーが大岩に向かって飛ばされる


ロビン「ミルフルール ギガンテストマーノ!!!」


ロビンのおかげでサニーも、


サニーの中にいるあたしたちもなんとか助かった


リノ「エルノはまだなの!?」


レオン『もう少しだ!!


今ミィルが俺達の場所を突き止めているとこだ!』


リノ「あああもう!!」


ウソップ「なんだありゃ!?」


レオンがナミたちが集まってる方へと移動すると


ルフィが潜水服から腕を出し、


右手を武装色で硬化させていた


レオン『海の中であんなことして大丈夫なのか?』


リノ「海に体力を奪われて辛いはずなんだけどね…」


辛そうに見えないのはあたしだけ?


ブルック「ああぁっ!サンジさん、シャボン玉から出ちゃいましたよ!!」


潜水服から飛び出したサンジが


海の中で回転したかと思うと右足が燃えだしたかと思うと


クラーケンの足が見事に真っ黒になった


リノ「おぉ…」


そしてゾロが刀でサンジを捕まえようとした足を綺麗に斬り落とした


ルフィ「こらこらサンジ!!ゾロ!!


足がなくなっちまうだろうが!!!」


なんて言ってるあのバカは


武装色入りの拳でクラーケンをぶっ飛ばした 
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