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サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜

作者:ドリ男
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58

サトシとヒロシが再会し、
その後は特に動きがないまま1週間という
時間が経過した。



ヒロシside


PM13:00
シオンタウン
(ボランティアハウス)にて、、、


ヒロシ:「それじゃあ、
探し物が見つかった事で私は失礼します。」


女性:「本当に、
ありがとうございましたっ。」


少女:「ありがとー!」





ヒロシはシオンタウンに住む
中年女性からの依頼があり、
シオンタウンで仕事(探偵)を
していた。


少女:「ねぇおにいちゃん!」


ヒロシ:「、、ん?、なんだい?」


女性:「これあげる!」


ヒロシ:「、、これは、ドライフラワー?」


女性:「昨日届いたのー!」




少女はヒロシに、赤や黄色、白などの
ドライフラワーを渡した。



女性:「ダメよっそのお花はっ。
あ、すいません勝手に、、」



ヒロシ:「え?、、あ、いえっ」


ヒロシは女性にドライフラワーを返した。




女性:「この花、今は亡き会長への
贈り物なんですっ」




ヒロシ:「今は亡き、会長?」




女性:「えぇ、、、数年前、
会長が亡くなってから、
差出人不明で会長の命日に届くんですっ、、
ジニアって言う花なんですよっ」




ヒロシ:「ジニア、、、ところで、
会長さんというのは?」




女性:「ここのボランティアハウスの
元会長ですっ、、会長は、私がまだ
幼い時にここへきて、私たちと一緒に
ここでボランティアをしていました。
、、、”昔の過ちを償う為”、、それが
会長の口癖でした。」



ヒロシ:「昔の過ち、、」




女性:「はい、、この花は多分、
会長の知り合いが贈って下さってると
思うんですが、、、今までは普通の
ジニアが送られてきたのに、今年は
何故かドライフラワーなんですよね、、」



ヒロシ:「、、、一つお聞きしていいですか?」


ヒロシには気になる事があった。


女性:「はい?」


ヒロシ:「会長が犯した
”昔の過ち”っていうのは、何かご存知ですか?」


女性:「ん〜〜、詳しくは教えて
くれなかったんですけど、、、
あっ、でも、昔はカントーに名を轟かす
科学者だったとか、、」


ヒロシ:「!!」


少女:「会長さん、
なんでも知ってるんだよー!
いつも”ポケモンのお話”してくれたのー!」


ヒロシ:「ポケモンの、、話、、はっ!
すみません!」





女性:「はい?」




ヒロシ:「このドライフラワーを包んでいた
包装紙はまだありますか!?」


女性:「あ〜、、、差出人不明なので
毎年すぐ捨てちゃうんですけど、、、
あっ、でも、昨日届いた花の包装紙は
あのゴミ袋の中に、、」


ヒロシ:「ちょっと失礼します!」



女性:「え!?」




ヒロシはゴミ袋の中を漁った。
そして、、、



ヒロシ:「、、これだ、、、」



ヒロシはドライフラワーを包んでいた
包装紙を見つけた。


ヒロシ:「すみません!この包装紙と
ドライフラワーちょっと借りて行きます!」

スッ


女性:「え!?ちょ、ちょっと、、」


ヒロシ:「必ず返しに来ますから!」


バンッ



ヒロシは包装紙とドライフラワーを持ち、
ボランティアハウスを飛び出した。






















 
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