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転生特典は聖槍の影打

作者:ワッパー
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10話 お爺ちゃんの話には何処か説得力がある

 
前書き
気がつくとこの話も10話…設定を除いても10話以上投稿しています……この駄文が此処まで続けられているのは一重に皆さんの感想やアドバイスのお陰と思っています、
今後ともよろしくお願いします

今回の話にはdiesの設定が多少入っています。 

 

隻眼の老人……オーディンからこの世界での櫻井一族の歴史を教えてもらった


「元々櫻井一族は鍛冶屋でな神社に神楽舞などの神聖な行事ごとに使用する刀を作る、一族だったようじゃ」

なるほど……でも、そこだけを聞くと由緒あって歴史のある鍛冶屋だよな?それだけで裏の事情に首突っ込む程のものかな?

「だが櫻井一族はある特殊な金属を精錬、加工出来たのじゃ」

あー……やっぱりそんなのかー


「緋々色金 (ヒヒイロカネ)それが世界で唯一、櫻井一族のみが加工出来る特殊な金属の名前じゃ」


その後のオーディンの爺さんの話を纏めると

曰く 緋々色金で精錬した武具は通常の武具の何倍もの強度や耐久性、そして魔力を通しやすい性質があり汎用性に富んでいた

曰く 各勢力からは名高き名工として一目置くほど

曰く 俺から数えて祖父にあたる人物の時が一番凄かったらしい


まぁ簡単に纏めるとそんな感じだ、どんなチート武器作ったのさ…この世界のご先祖様にお爺ちゃん

「まぁこんな所かの…後は黒円卓の聖槍じゃな」

「そう言えば…この武器の名前を知ってたな……」

「仮にも知恵の神でもあるのだから知っとるって……その武器は主の祖父が作ったものじゃ」

俺の爺ちゃん何者なのさ…贋作とは言えロンギヌスを作るとか


「時は第二次世界対戦期のドイツにまで遡るの……時の国のリーダーは本物のロンギヌスを探しておったらしいが…見つからない…当然じゃのロンギヌスは神器、しかも龍の手(トゥワイスクリディカル)のようなものと違い、世界に一つしかない、そんなものを探し当てるなど砂漠の中から狙った砂粒を探すようなものじゃ」

確かに…

「見つからなければ国や軍の士気に関わると考えた国のリーダーは当時の日本に変わった金属を加工出来る一族の噂を聞きつけドイツまで呼んだ」

それが……

「主の祖父を初めとする櫻井一族じゃ」

何か此処までの話どっかで聞いた事が……気のせいだな

「主の祖父はドイツに行き緋々色金でロンギヌスを作った…しかしそれは本物には無い特異な機能を持ち更に……櫻井一族にしか使う事の出来ない神器とは違う何かになっておった」

空は此処までの話を聞いて漸く理解した
なるほど今オーディンが語っているのは、この世界での黒円卓の聖槍や櫻井一族の設定って訳だな………

オーディンの話だと、その槍は当時の国のリーダーや幹部等の裏の集い『黒円卓』から取られて 黒円卓の聖槍となったらしい

この世界には聖槍十三騎士団は存在しないんだな黒円卓の設定も変わっている…

オーディンは一通り語り終えるとため息を吐き、じゃが、と呟き

「ロンギヌスを作った事と人の手で神器に近しい何かを作った、それが良くなかったのかの……ロンギヌスの複製を作った櫻井一族は教会や天使、堕天使や悪魔に目をつけられ命を狙われるようになった日本神話勢力も争いの火種になる櫻井一族とは縁を切り、見捨てた…主も命からがら此処まで逃げて来たのじゃろ?今代の槍の担い手よ」

割とディープな話だな……しかも都合の良い事に感違いしてらっしゃる…………あれ?待てよ?

これはチャンスでは?と空の頭が回転し始める

この機会に北欧勢力の後ろ盾を得られるのてはという事だ

メリットは魔法や神器、偽槍の鍛錬などが出来るし、各勢力に襲われる可能性も低くなる。安全に暮らせる

デメリットは俺の存在が各勢力に伝わり、原作イベントに巻き込まれる可能性が高くなる。危険も高い

この場合……そしてオーディンの話を聞いて何が最善か考えると……

「爺さん、相談があるんだけど……」
 
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