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普通の刑事の特殊な日々

作者:時雨日和
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第7話 正月は仲の良い人と

 
前書き
久しぶりのこの話の投稿になりました。多分いないと思いますが待ってた方申し訳ありません。今回の話はこのシリーズにしては少しだけ短めになってると思います。そしてまた新キャラが出てきます。 

 
大晦日、何だかんだ言って毎年仕事が入る日だ。もちろん今年も例外じゃ無かった、その日の昼休みみたいな休憩時間、昼食も終わり少しのんびりしていると華那先輩が警視長に呼ばれた。その時大和はすぐにパソコンを立ち上げ何か調べていたようだ、まあ俺はと言うと残ってた仕事を片付けにかかっていた。しばらくすると華那先輩が戻り机に座る。
華那「はぁ〜」
響希「どうしたんですか?ため息何て珍しいですね」
華那「いやね、また新人がここに入ってくるからよろしくって言われてね。上も懲りないよね」
大和「何回も寄越しては何日か経って速攻辞めていくっすからね、ここは特殊っすから」
響希「いやお前が結構な原因だろ、いつもいつもそいつの事調べてそれ見られて怖がって出ていくんだろ」
大和「俺ではないな、その程度では出ていかない。むしろお前が前まで目が見えてなくて外回りとかの相手が嫌で出ていくんだろ」
華那「原因二人共だから喧嘩しない」
2人「華那先輩も原因の一つですからね」
華那「え〜、そんな事ないけど」
響希「いつも何でもかんでも仕事回すからですよ」
大和「しかも傍から見れば…と言うより慣れてない奴から見れば仕事押し付けてるようにしか見えないっすからね」
3人「………」
響希「実質問題が無いのは沙耶さんだけなんですね、なら今回の指導兼教育係は沙耶さんですね」
華那「あ、それがね今回来る子は18歳の男の子なんだけど」
響希「18歳はもう男の子何て呼ばないと思いますが」
華那「細かい事はいいから、それでその子女性恐怖症と言うか何か女性が苦手みたいだから響希君宜しくね」
響希「何で俺なんですか?」
華那「何か上からの推薦」
響希「まあ大和の仕事ぶりを見ても参考にならないしむしろ怖がられますからね」
大和「眼帯付けてるような奴には言われたくないな」
華那「はい決まり、この話と昼休憩終わり。今日の夜の為に仕事早く終わらせよ」
それからは3人で仕事に取り掛かった。今日の夜、弥生さんの誘いからいつもの俺、弥生さん、大和、恋心、沙耶さん、華那先輩、楓、雨、夜ちゃん、天道さん、紫奈を呼んでみんなで家に集まって年を越そうと言う。簡単に言えば遅い忘年会と早い新年会を兼ねたパーティーだ。場所はもちろん、弥生さんの家だ、あそこは広いし近隣の家も遠いから万が一騒いでも問題は無いらしい。騒ぐ事なんて無いと思うが。まあそれがあって、しかも今日来れるメンバーで一番遅いのが警察組だった為急いだ。その結果ギリギリ8時前に終わった。別に8時が期限とかでは無かったが。
響希「はぁ、終わりました」
大和「こっちはとっくに」
華那「ご苦労様二人ともこっちも終わっているから、報告して帰れると思うから帰ろうか」
報告後準備し、警察署を出て大和の車に乗り込み弥生さんの家に向かった。
響希「そう言えば華那先輩は弥生さんの家に行ったことありましたっけ?」
華那「うん何回かね、大きいよね憧れるよあの家は」
響希「そうですね、後は楓には会ったことは?」
華那「楓って…月雨?」
響希「はい」
華那「同い歳だよ、ちなみに言うと楓の奥さんの雨ちゃんと同じ高校出身だし」
響希「え…」
華那「ちゃんと会った事あるしね」
響希「そうだったんですね」
その時俺の携帯がなった、見ると紫奈からだった。
間宮 紫奈(まみや しいな)この町にある新聞社の記者で俺とは幼稚園の頃からの親友、元々ここに住んで居たのが中学に上がる頃に俺と同時にお互い違う場所に引っ越した。性格は社交的でどんな相手だろうが敬語で話すようなやつ。新聞記者だけあり、情報量と情報追跡能力も高い。たまに捜査に協力してもらっているのは上には内緒の話。
響希「もしもし、どうした?」
紫奈「あ、響希さん今どこにいます?」
響希「今仕事終わって弥生さんの家に向かっている所だ」
そこから大和に携帯を向けた。
紫奈「それなら良ければうちの社に寄ってもらえませんかね?大和さん」
大和「奇遇だな、ちょうど今向かおうと思った所だ、お前の仕事が終わるのが見えたからな」
紫奈「流石です」
そこで携帯を切った、それから新聞社に着き紫奈を乗せて向かった。そして弥生さんの家に着いた。インターフォンを押すと天道さんと夜ちゃんが出てきた。
天道「お待ちしておりました」
夜「いらっしゃいおじさん、大和お兄さん、華那お姉さん、紫奈お姉さん」
2人に連れられてリビングの方に行った。そこにはみんなが揃っていた、そこからパーティーが始まった。
響希「今日はありがとうございます弥生さん」
弥生「いいんですよ、それより何か違和感がありますねまだ敬語同士なんて」
響希「そうですね、折角籍も入れましたし2人で変えますか?」
弥生「ゆっくり変えていきましょう、すぐに変えられないと思いますし」
響希「分かりました」
弥生「ほら変わってませんよ」
響希「弥生さんも」
2人で笑った、何か新鮮な感じがした。夫婦って感じが少しずつ感じてきた。そして時間が経つとお酒も入ってきた。俺はまあそこそこと言った所かな別に強くも弱くもない、恋心もそんな感じだから遺伝かもしれない、大和は弱いと言うより味が好きじゃないようだ飲んでもアルコールが弱いものやジュースなどで割ったものを飲んでるちなみに今日は夜ちゃんとジュース飲んでる、沙耶さんも弱いが頑張って飲んでるみたいだ少ししか飲んでないのにもう既に顔に出てる、楓と雨は二人してかなり強いなんだあの夫婦、天道さんは飲んでないみんなのお酌とか色々して忙しそうに働いてた「こういう日くらいゆっくりして下さい」と言ってもむしろ「皆さんが集まる場ですので」と言っていた、弥生さん…じゃねぇや弥生と紫奈は強かった、なんかもう飲んでも飲んでも顔色も態度も性格も変わらない。
紫奈「響希さん、聞いてましたけど本当に良いですね」
響希「何がだ?」
紫奈「弥生さんですよ、婚約してしかもその日のうちに籍も入れたらしいじゃないですか。個人的には一大ニュース何ですから」
響希「あの日は…正直勢いだったからなでも別に後悔とかは無かったし、決めたことは後悔しないものだ」
紫奈「流石は響希さんです、私も早く相手見つけないといけませんね」
響希「仕事が恋人じゃなかったのか」
紫奈「あやや、結構冗談になってないです」
割と時間が進み大体11時過ぎくらいになった。
響希「夜ちゃん、大丈夫?こんなに遅くまで起きてて眠くないか?」
夜「うん、ちゃんと起きていられるようにお昼寝もしたんだよ」
響希「そっか、偉いな夜ちゃん」
夜「えへへ、おじさんとかみんなと一緒に居られるからね」
響希「そうだね、でもさあ夜ちゃん前もお話したけどおじさんもう夜ちゃんのパパ何だけどまだおじさんなの?」
夜「やっぱりパパだったの?」
響希「どっちかと言うとパパになったんだよ、それで弥生お姉さんが新しいママなんだよ」
夜「じゃあ夜の新しいパパはおじさんで、新しいママは弥生お姉さん何だね?じゃあパパとママって呼ぶ」
響希「うん分かったよ、それにもう少ししたらパパもこの家に住むからね」
夜「ほんと?わーい、これでいつも会えるねパパ」
響希「うん、そうだよ」
と言って撫でた、その後嬉しそうに弥生に同じように話して2人で笑ってた。改めて家族が増えたことを実感した。そしたら自然と涙が出た。
恋心「お兄ちゃん何で泣いてるの?」
大和「夜ちゃんにパパって呼ばれて嬉しかったみたいだぞ」
恋心「良かったねお兄ちゃん、パパになれて」
響希「ああ、そうかお前らも婚約したんだもんな。まさか大和が義弟(おとうと)になるとは、からかわれて兄弟みたいだって言われてたのが本当になったな」
大和「自分もそうなのに皮肉を言ってるようにしか聞こえないな、1度…と言うか最初は反対されると思ったよ」
響希「別に俺がとやかく言うとこじゃないしな、それにお前の性格は知ってる。お前は本当に好きにならないと相手にしないだろ」
大和「よくご存知で」
恋心「お兄ちゃん夜ちゃんの前では泣かないようにね、あと弥生さんを泣かせないようにね。あ、義姉(おねえ)さんだったね」
そしてもう少しで年を越す前。
楓「よお、何かワタワタしててまだお前には言ってなかったことがあるんだ」
響希「どうしたよ改まって」
楓「まああれだ、雨が妊娠したんだよ」
響希「マジか、良かったじゃないかおめでとう、雨もおめでとう、だからお酒も飲んでなかったんだな」
雨「うんありがとう、そうそう大事な子だからね」
響希「そうだよな、さっき夜にパパって呼ばれたのが凄い嬉しくてな、お前らもいずれそうなるぞ」
楓「親ばかだな」
雨「楓もなりそうだけどね」
華那「いいね3人して結婚して子どもも出来るなんて」
響希「華那先輩も相手見つければ良いじゃないですか、華那先輩美人何ですから、それに性格も慣れればいいと思えますよ」
華那「私が良いと思えないとねぇ、何かねぇ」
響希「まあまだ華那先輩も若いんですから、まだゆっくりでも大丈夫だと思いますよ。きっと心から信頼出来る人も見つかりますよ」
華那「何か響希君の言葉は力があるよね、説得力があると言うか」
響希「経験があるからじゃないですかね」
華那「そうかもね」
もう少しで年が明けそうな頃、沙耶さんがダウンしていた。
響希「沙耶さん、もうすぐ年明けますよ。年明けの瞬間くらい起きてください」
沙耶「うーん…」
響希「寝起き悪いな…」
沙耶「ん…あ、響希か…そっかぁ、もう年越しか…うーん…」
響希「頭痛いですか?」
沙耶「ちょっと…」
響希「オレンジジュースとかを飲めば良いって聞いたことがありますよ、はい」
沙耶「ありがとう」
そしてその後年が明けた。今まで色々あったがこうやって皆に出会えた事、今日みたいに集まってワイワイやる事が1番楽しいし、幸せだと思える事だと思う。
~~~~そして数日後~~~~
出勤まではいつも通りの朝、課の全員が集まっている中に1人新人が入ってきた。
冬風「えっと…今日からこの課に配属になりました。月詠 冬風です。」
第一印象は今までの中で1番挨拶だけは普通だった、挨拶だけは…と、何で竹刀袋みたいなの持ってんだ…だった。



 
 

 
後書き
紫奈結構自分的にお気に入りキャラです。 
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