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Blue Rose

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第七話 姉としての責任その三

「明日の朝御飯がないよ」
「そうなるのね」
「明日の朝御飯がいい?パンがいい?」
「そっちにも関わるのね」
「そうだよ、明日の朝は納豆があるけれど」
「納豆があるなら決まりね」
 優子は納豆で即決した。
「明日の朝は御飯よ」
「それだよね」
「じゃあ今晩は御飯は残しておいて」
「おうどんにする?」
「それがいいわね」
「じゃあ今からおうどん出すね」
「冷凍うどんよね」
 うどんの種類をだ、優子は尋ねた。
「そのおうどんは」
「うん、それだよ」
「冷凍うどんっていいのよね」
「茹でたらすぐに食べられるんだよね」
「しかもコシが凄いから」
「美味しいからね」
「だから買っておいたんだ」
 優花は鍋の豆腐や葱、白菜を自分の椀に入れつつ姉に話した。
「何時でも美味しく食べられるから」
「今みたいな時に」
「それじゃあ中のもの全部食べたらね」
「その後はおうどんね」
「それ食べて終わりにしよう」
「わかったわ、あとデザートあるから」
 優子は微笑みつつ弟にこう切り出した。
「エクレア買ってるわ」
「あっ、冷蔵庫にあったね」
「あれ一個ずつあるから」
「それをデザートにするんだね」
「ええ、そうしましょう」
「わかったよ、ただ姉さんは」
 ここでだ、優花は。 
 ふとだ、こうしたことも言ったのだった。
「今日も飲まないんだね」
「もう少しだけね」
 微笑んでだった、優子は答えた。
「節制するわ」
「禁酒続けるんだね」
「そうするわ」
「そうなんだね」
「随分飲んだしそれに完全に落ち着くまでね」
 その気持ちがというのだ。
「飲まないわ」
「そうするんだね」
「ええ、もう少しね」
「だから今日も飲まないんだね」
「焼酎でも飲むと思った?」
「思ってたよ」
 実際にとだ、優花も言葉を返した。
「姉さんお鍋には焼酎飲むことが多いから」
「それか日本酒ね」
「どっちかだよね」
「焼酎の方が多いでしょ」
「そうだね、言われてみれば」
「焼酎好きだしあちらの方が身体にいいからよ」
 日本酒よりもというのだ。
「日本酒は糖分が多いから」
「糖尿病に気をつけてるんだ」
「飲む時も健康に気をつけないと」
 飲み過ぎていてもというのだ。
「そうしないといけないから」
「だからだね」
「日本酒よりもね」
 鍋料理の時に飲む酒はというのだ。
「焼酎が多いわね」
「そういえば和食の時に姉さんよく白ワイン飲むね」
「魚介類の時はね」
「白ワインなんだね」
「それが合うし」
「ワインも身体にいいから」
「飲むことが多いの」
 実際にというのだ。 
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